Crystal Lake満員O-EASTでワンマンツアー終幕「トレンドじゃなくカルチャーに」

Crystal Lakeがワンマンツアー「True North Tour ONEMAN SHOW」の最終公演を3月10日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催した。

このツアーは彼らにとって初めてのワンマンツアー。最終公演のこの日、バンドはまず「Alpha」「Omega」「Hatred」と最新アルバム「True North」の収録曲を曲順通りにプレイして勢い付ける。出だしのブロックからRyo（Vo）はフロア最前列の柵へ進み、ファンに支えられて歌唱。ソールドアウトの場内はさっそくクライマックスのような盛り上がりを見せた。

最初のMCでRyoが「何も言えねえや、ありがとう」と感慨深く語る。続けて「俺らはヘビーミュージックをトレンドじゃなくてカルチャーにしに来ました！」と意気込み、ライブを再開させた。

その後バンドはRyoいわく「一番激しい曲」だという「Mahakala」、JESSE（RIZE、The BONEZ）をフィーチャリングゲストとして呼び込んだ「Black And Blue」、ファンがヘッドバンギングを繰り返した「Light Up The Tunnel」といった激しいナンバーをダイナミックにプレイ。かと思えばRyoが「“チル”な感じで」と前置きしてからスローチューン「Breathe Deep」を披露したりと、ワンマンならではの選曲でオーディエンスを楽しませていく。中盤にはGaku（Dr）がパワフルかつ精緻なドラムソロでオーディエンスを魅了。「Overcome」ではRyoがフロアにダイブしたのち、オーディエンスに支えられながら客席の後ろまで進んだ。

終盤、Yudai（G）が「ワンマンはめちゃくちゃ特別。やってよかった。10年前は『ワンマンなんてつまんねえな』と思ってたけど、ぜんぜん嘘だった」とワンマンツアーの楽しさを語る。さらに「音楽っていうのは気持ちを伝って人と人をつなぐから」と持論を展開し、「今日集まった人たちで確変を起こそうぜ」とファンへメッセージを送った。またバンドのオリジナルメンバーであるYudaiとShinya（G）が、今年がバンドの結成15周年であることについて言及。Shinyaは結成当時からこれまでを振り返り、Yudaiは「早いのか時間がかかったのかわかんないけど、メンバーとかスタッフ、ここに来てくれたみんなのおかげでここに立ててるんだなって噛み締めちゃった」と照れ笑いを浮かべる。重ねて彼は「高校生の頃からO-WESTでライブをやりたいって思ってきたけど、気付いたらO-EASTでワンマンをやってる！」と声を弾ませた。

MCのあとバンドは、2010年発表のアルバム「Into The Great Beyond」の収録曲「Daylight」からラストスパート。Ryoがアジアツアーを実施することに触れてから始まった「True North」では、「俺たちが日本代表、世界で一番やべえってことを世界中に見せつけてやろうぜ！」と叫び、それに応えるように場内に盛大なシンガロングが発生した。さらに「Beloved」ではKenta Koie（Crossfaith）がゲストボーカルとして登場。「Waves」ではコーラス隊が楽曲を壮大に彩るなど、最後までさまざまなステージングでファンを楽しませた。

アンコールでは「足んねえよ！」とのファンからの愛のあるヤジを受けて、Ryoが「俺らのほうが足んねえよ！」と啖呵を切る。そしてバンドが「Prometheus」「The Fire Inside」をプレイすると、ファンは次々とステージダイブを繰り返したり、盛大な合唱をしたりと、場内は最高潮の盛り上がりを見せた。Yudaiがフロアへダイブし、熱気に満ちる中バンドは「We are Crystal Lake！」と言い残して、ステージをあとにした。

なおバンドは公演中に自主企画イベント「TRUE NORTH festival」を10月21日に東京・新木場STUDIO COASTにて開催することを発表した。バンドのオフィシャルサイトでは3月20日23:59までチケットの先行予約を受付中。