家入レオ、全国ホールツアー最終公演で「私が音になって、いつもそばにいる」

家入レオが全国ホールツアー「5th Live Tour 2016 ～WE | ME～」の最終公演を、12月10日に東京・東京国際フォーラム ホールAで行った。

「5th Live Tour 2016 ～WE | ME～」は家入にとって初の全国ホールツアー。ツアーファイナルで彼女は最新アルバム「WE」収録曲を軸にしたセットリストを展開し、アンコールを含めて全20曲を届けた。

家入はバンドメンバーと共に、「Brand New Tomorrow」でライブをスタート。「東京ー！」と叫んだ彼女はジャンプしたり、観客に手を振ったりしながら同曲を高らかに歌い上げていく。「ミスター」ではタンバリンを鳴らし、「シティボーイなアイツ」ではステップを踏みながらキュートな歌声を響かせた。「自己最多公演数だったけど、本当に楽しすぎて一瞬だった」とツアーを振り返った家入は、「今日はあの曲もこの曲もたくさんみんなにお届けするので、最後までどうぞよろしく！」とファンに呼びかけた。

「この曲をきっかけにこのツアーに遊びに来てくれた人も多いと思う。自分にとってすごく大切な曲です」と言及した月9ドラマ「恋仲」の主題歌「君がくれた夏」で、家入はアコースティックギターとキーボードの音色がフィーチャーされたサウンドに、丁寧に歌声を乗せていく。彼女はそのまま「太陽の女神」「miss you」「Silly」を情感たっぷりに歌唱しファンの目を釘付けにした。

「Silly」を歌い終えた家入はそれまでのパンツスタイルから、オーダーメイドで制作したという真っ赤なロングワンピースへと衣装チェンジ。この日の公演でバンドメンバーやスタッフにビーフヘレカツサンドを差し入れしたことを話した場面では、バンドメンバーの中で1人しかヘレカツサンドを食べていないことが判明。彼女が「ちょっとー！ 私のお小遣い返してー!!」と茶目っ気たっぷりに叫ぶと、客席からは笑いが起こっていた。

その後ライブはミディアムチューンで構成されたブロックへ。家入は「そばにいて、ラジオ」ではアコースティックギターを、「we」ではキーボードを演奏してファンを魅了した。キレのあるバンドサウンドに乗せて届けられたデビュー曲「サブリナ」をきっかけにフロアはヒートアップ。彼女は「盛り上がっていくよー!!」とアッパーな「Shine」「Hello To The World」「Party Girl」を畳み掛けてフロアを熱気で包み込む。

ラストナンバーを残し、家入は「『今日の東京公演で私が今伝えられることは何かな』って考えたんだけど、それはどんなに苦しくても、いつか絶対に笑える日が来るってことです」と宣言。17歳でメジャーデビューした際、自分で選択して上京を決めたという彼女だが、「応援してくれる人の気持ちに応えられてるのかな？ ここにいていいのかな？」と不安な気持ちを抱えていたことを明かす。さらに「でも音楽に対して嘘を付かずにやっていたら、力を貸してくれるスタッフさんやみんなに出会うことができた。昔の私と同じような気持ちの人がいたら、がんばる必要なんてなくて、そこにいて立ってるだけでいいの。そしたら力を貸してくれる人と会える」と言葉を重ねる。「今まで以上に自分を出してツアーを回っていたら、みんなが楽しいって言ってくれたの。最後、私の心の奥の奥の気持ちを歌います」という言葉から、彼女はスポットライトを浴びて「Every Single Day」を芯のある歌声で届けた。

アンコールで家入は陽気な裏打ちのリズムによる「わたしの歌」でフロアを揺らしたのち、「第95回全国高校サッカー選手権大会」の応援歌「それぞれの明日へ」をライブ初披露してファンを喜ばせる。彼女は「今まで1人ぼっちだと思ってたけど、みんなに出会えて変わりました。最後にこの曲をみんなと歌って思い出を作りたい。私が音になって、いつもそばにいるってことを忘れないでください」と思いを述べる。最後に披露された「僕たちの未来」では、家入とファンの大きなシンガロングが会場に響いていた。彼女は「ありがとうみんな！ 大好きー！」と声を上げ、深くお辞儀をした。

家入はライブの最後に2月15日にベストアルバム「5th Anniversary Best」をリリースすること、4月30日に初の東京・日本武道館ワンマンライブを行うことを発表。なお彼女はデビュー5周年を迎える2月15日に東京都内にて招待制のミニライブを行う。応募方法などは家入のオフィシャルサイト内の特設ページで確認しよう。またiTunes Storeなどの音楽配信サイトでは、この日のライブで初披露された「それぞれの明日へ」を配信中。