「THE END」は渋谷慶一郎をはじめ、映像作家のYKBX、サウンドアーティストのevalaらが手がける世界初のVOCALOIDによるオペラ作品。これまで東京・Bunkamuraシアターコクーン、フランス・パリのシャトレ座、オランダ・アムステルダムのオランダ国立オペラ&バレエシアターなど世界各国で上演され、いずれの公演もチケットはソールドアウトとなった。
今回の上演はドイツの演劇イベント「ハンブルグ国際演劇サマーフェスティバル」に作品が招聘されたことで実現した。会場の「カンプナーゲル」は1865年に作られた鉄工所をそのまま生かした建築物。「THE END」はこれまで凱旋してきたオペラハウスとはまったく異なる、荒々しいコンクリートと鉄骨に囲まれた劇場で上演されることとなった。
チケットはこの日もソールドアウトとなり、満員の観客が期待を募らせる中上演がスタートした。作品全体に漂う「死」のイメージや、YKBXが描く初音ミクの可憐さと妖しさはドイツのオーディエンスを大いに魅了していく。さらに渋谷とevalaが作り出す立体的でアグレッシブな音響が、より一層公演のライブ感を生み出した。およそ85分のパフォーマンスは無事に終了。拍手と歓声が鳴り止まず、カーテンコールを3度も重ねる大団円となった。なおYouTubeでは公演2日目のカーテンコールの模様が公開されている。
「THE END」は現地時間の8月26日、デンマークで開催中の北ヨーロッパ最大級の芸術祭「オーフスフェスティバル」でも上演された。
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