加山雄三55周年をももクロ、ケツメ、和義が祝福！玉井との若大将対決も

加山雄三の芸能活動55周年を記念した音楽イベント「加山雄三 55周年記念 “ゴー！ゴー！若大将FESTIVAL”」の初日公演が、昨日4月7日に東京・東京国際フォーラム ホールAにて開催された。

このイベントは昨日と今日の2日間にわたり行われており、初日はTHE King ALL STARS、斉藤和義、ケツメイシ、ももいろクローバーZが出演した。

イベントの幕を開けたのは加山、佐藤タイジ（シアターブルック）、名越由貴夫（Co/SS/gZ）、古市コータロー（THE COLLECTORS）、ウエノコウジ（the HIATUS）、タブゾンビ（SOIL & "PIMP" SESSIONS）、高野勲、山本健太、武藤昭平（勝手にしやがれ、武藤昭平 with ウエノコウジ）からなるTHE King ALL STARS。彼らはインストナンバー「Misirlou」でライブの口火を切ると、キヨサク（MONGOL800）を呼び込んでの「未来の水平線」や、スチャダラパーとの「ブラックサンドビーチ～エレキだんじり～」を披露していく。このステージで加山はTHE King ALL STARSのメンバーが全員そろったことについて「珍しいです！」と声を弾ませ、イベントの始まりを明るく飾った。

このイベントは、ライブの合間に加山とスチャダラパーのBoseによるトークが挟まれる形で進行。2人は加山とゲストの出会いのきっかけなどを話し、ゲストを紹介していった。

2組目として登場した斉藤は“加山にそっくりな曲”として制作した「キミの涙」と、同曲の元ネタになったという「夜空の星」を加山を呼び込んでプレイ。斉藤は「あの……もう……訴えてください」と恐縮した様子を見せるも、加山は「パクってくれるなんてうれしい。心の底からありがとう」と笑顔を見せた。

ケツメイシの出演前には、加山がケツメイシのことを大好きであることを話し、今回の出演は自らケツメイシに手紙を書いてオファーし実現したと明かす。そして「いいものはいい！ あんな滑舌のいい音楽はない！」と彼らを大絶賛した。「ボラーレ - Nel Blu, Dipinto Di Blu」の途中でパフォーマンスに加わった加山は「最高だよ！」とご満悦な表情を見せ、ケツメイシの4人がよくカラオケで歌っているという「サライ」をケツメイシメンバーと共に歌唱した。

この日のトリを飾ったのはももクロ。彼女たちと加山は、玉井詩織が自身の自己紹介に“若大将”というフレーズを使っていることをきっかけに親交が深まったという。彼女たちは観客からの「よ！ 若大将！」という合いの手を受けながら「サラバ、愛しき悲しみたちよ」や百田夏菜子のソロ曲「渚のラララ」といったナンバーで場内をエネルギッシュに彩った。後半には加山がステージに姿を現し、先日埼玉・西武プリンスドームにて行われたライブにて、モズライトモデルのギターを玉井にプレゼントしたことと、この日までにギターを練習してくるよう約束したことを明かす。そして玉井がギターを手にすると、6人は加山の「蒼い星くず」をコラボレーションで届ける。玉井は加山と何度も目を合わせながら丁寧にギターをプレイし、終わると加山から「すばらしいじゃないですか！ さすが若大将！」と声をかけられていた。

アンコールで再びステージに登場した加山は「こんなにも盛り上がったのは初めて」とこの日の感想を語り、伸びやかに「海 その愛」を歌い上げた。そして共演者を呼び込むと、4月11日に79歳の誕生日を迎える加山へのサプライズとして、ステージ袖から「Happy Birthday to You」の歌と共にケーキが登場する。加山は「知らなかった！」と驚きつつも破顔。そして最後に全員で「君といつまでも」を歌い、「ゴー！ゴー！若大将FESTIVAL」の初日の幕をにぎやかに下ろした。

なお本日行われる「加山雄三 55周年記念 “ゴー！ゴー！若大将FESTIVAL”」の2日目公演には加山のほか、さだまさし、鈴木雅之、ひめ風（南こうせつ・伊勢正三）、水谷豊に加えて、初日同様MCとしてBoseが登場する。

※記事初出時、THE King ALL STARSのメンバー構成に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。