第8期cali≠gari初ツアー完結、品川に「セックス」コール響かせる

cali≠gariが昨日7月5日に東京・ステラボールにて、全国ツアー「セックスと嘘とライヴハウス」の追加公演「セックスと嘘とステラボール」を開催した。

第8期初のツアーとして5月から始まった「セックスと嘘とライヴハウス」。追加公演は本編とはセットリストも内容も変え、アンコールを含め4部構成で行われた。またサポートメンバーとして、中西祐二（Dr）、yukarie（Sax）、秦野猛行（Key）も加わり豪華なセッションが約2時間半にわたって繰り広げられた。

第1部は最新アルバム「12」を収録曲順にパフォーマンスする再現ライブが行われ、桜井青（G）の「死ねばいいのに」という気だるい歌い出しから始まる「わるいやつら」からスタートした。金髪に黒で固めた衣装に身を包んだ石井秀仁（Vo）が現れると、フロアの熱気が上昇していく。高速のリズムに乗って激しく展開する「脳核テロル」、清涼感たっぷりのギターがさく裂する「颯爽たる未来圏」が投下されたあと、村井研次郎（B）が「今日でお前らとのセックスも終わりだぜ！」と絶叫。桜井も「ステラボール、セックスは大好きですか？」と叫びそのまま「セックス」のコール＆レスポンスを行い「セックスと嘘」になだれ込んだ。タイトルとは裏腹にさわやかなサウンドが魅力の1曲を届けたあとも、石井がエロティックに歌い上げる「ギムレットには早すぎる」や浮遊感漂う「とある仮想と」など「12」からの楽曲が続く。

ひと息ついたところで桜井は「全国、たくさんおいしいものを食べました。皆さんのチケット代がおいしいものに変わりました」とツアーの思い出を語りだす。さらに「第8期、どうなるかと思いましたが、中西さんががんばってくれまして。すごくいいツアーでした。よかった、おいしかった」と満足げな表情を浮かべた。さらにyukarieのサックスが映える「フィラメント」、メランコリックな「あの人はもう来ない」を経て「さよならだけが人生さ」へ。切なくさわやかな余韻を残してメンバーは一旦退場した。

インターバルを挟み衣装を変えて再登場した面々はまずはMCを開始。ここでは村井が、楽屋で繰り広げられる桜井と石井によるファッションにまつわるトークについて言及し、「仲間外れにされている！」と愚痴をこぼす。その後、桜井がそれをなだめ、無事場が収まったところでアコースティックセッションが始まった。このブロックで披露されたのは「春の日」「わずらい」の2曲。穏やかでしっとりした空気がフロア中に広がっていく。一転して第3部はビートの効いたダンサブルなナンバーが続く内容に。観客の灯すライトを頼りにバンドがパフォーマンスを披露した「オーバーナイトハイキング」に始まり、石井が舞うようにステージを縦横無尽に駆け回った「-踏-」、間奏で桜井とyukarieがジュリ扇を慣れた手つきで振り、フロアをディスコ化させた「マッキーナ」などが観客を狂乱へと導く。桜井の「ファイナルいけんのか！」というシャウトに続き「クソバカゴミゲロ」が始まると、オーディエンスはあらん限りの声で「クソバカゴミゲロ」と絶叫。壮絶な余韻を残して本編は終了した。

アンコールでは桜井が「紆余曲折ありつつがんばっていこうと思いますので、よろしくお願いします」と挨拶。続けて8月21日に東京・新宿BLAZEでライブを開催することを告知したほか、「今年はそのほかにもまだまだやるよ。休みとお金をたっぷり用意しておいてね」と予告しファンを歓喜させる。そして「ブルーフィルム」が終わると、「あなたたちセックスは大好きですか？」と桜井がシャウト。再び「セックス」コールが場内に飛び交い、この日2度目の「セックスと嘘」へ。3人はツアーファイナルにふさわしい熱演を披露し、第8期初のツアーを成功へ導いた。