神聖かまってちゃんライブでレア曲連発「ワールドツアーがしたいんだよ！」

神聖かまってちゃんのライブイベント「恋と友情」が6月10日に東京・下北沢GARDENで開催された。このイベントはかまってちゃんとアパレル通販サイト「ZOZOTOWN」、“センチメンタル研究家”として活躍するクリエイターのHAJIME FANTASYによるコラボグッズ「キルユー！ Tシャツ」「キルユー！ スウェット」の発売を記念して行われたもの。会場にはHAJIME FANTASYによるブースが設けられ、そこで来場者の恋愛相談も行われた。

かまってちゃんのライブは「知恵ちゃんの聖書」からスタートし、そのまま「夕暮れメモライザ」「死にたい季節」を次々と披露。の子（Vo, G）が盛り上がる観客を見て「今までの流れで、いつも来てるお客さんは『え？ 今日のかまってちゃん違くね？』って思ってるだろうけど、次の曲はお前らマジびっくりするかもしれん」と興奮気味に話し、それを受けてちばぎん（B）も「次の曲に至っては、の子さんがやるって言い出したときに僕らもびっくりしました」と言うと、彼らはひさびさにセットリストに組み込まれた「鳥みたくあるいてこっ」を演奏した。の子は途中でギターを置いてハンドマイクで歌い、感極まってフロアにダイブ。歌い終わるとの子は「かまってちゃん史上初めて、この曲をしっかりやったんじゃないか」とうれしそうに語った。さらにmono（Key）も「この曲最高だよな！」「楽器隊が一斉にボーンってくる瞬間が最高！」と大喜びし、の子から「この中でお前が一番興奮してるな」と指摘されていた。

その後、の子は「次は定番の『ロックンロールは鳴り止まないっ』を聴いてください」と曲紹介したが、実際に演奏されたのは「グロい花」。以降も普段のライブとはひと味違った選曲でライブが進行し、会場がヒートアップしていく。そして「ゆーれいみマン」でオーディエンスの盛り上がりは最高潮に。演奏後「今のが最後の曲」と言ったちばぎんに、の子が「君！ ありえないよ！」と詰め寄ったが、ちばぎんは暴れるの子を背負ってそのまま退場した。

アンコールで再び登場した彼らは、6月24日発売のベストアルバム「ベストかまってちゃん」を携えて9月からワンマンツアー「千葉！神奈川！大阪！茨城！愛知！北海道！福岡！東京！京都！～聖少女Line鎖切断ツアー～」を開催することを発表。過去最大の会場数となるこのツアーについて、の子は「東京のお客さんを敵に回す発言かもしれないけど、僕は地方に力を入れたかったんだ」「このままだと都市型バンドになってしまう」と説明し、みさこ（Dr）は「かまってちゃんは全国で勝負したいんですよ」と熱く宣言した。

アンコールでは「友達なんていらない死ね」が披露され、の子がズボンを脱いで客席にダイブしたりと、会場は大騒ぎに。の子が観客に向けて「いいか！ そんくらいバカになるんだよ！」と叫ぶと、会場から大きな歓声が沸いた。最後にの子は「将来はワールドツアーもしたいんだよ！ かまってちゃんには日本じゃ小さい！ 海外に行っていい作品を届けるんだよ！」と力説。「また、ネットで会おうぜ！」と決めゼリフを言い放ってステージを去り、約1時間のライブは終了した。