5lack、BudaMunkら彩ったビショップ・ネルーHARLEM公演

5月1日に東京・HARLEMにてビショップ・ネルーの来日ツアー「BISHOP NEHRU JAPAN TOUR 2015」が実施され、5lack、BudaMunk、jjj（Fla$hBackS）、Bim&VaVa（CreativeDrugStore）ら日本人アーティストが出演した。

渋谷のクラブHARLEMがスタートさせた新プロジェクト・HARLEM PLUSのこけら落としをかねて行われたこのイベント。19:00というHARLEMとしては早い時刻にスタートしたこの日の公演には、Mass Appeal Recordsの新鋭・ビショップと日本のアンダーグラウンドシーンを代表する面々の競演を味わおうと多くのヒップホップファンが足を運んだ。

イベントはBim&VaVaによるDJパフォーマンスから幕開け。彼らはサウンドとビジュアルを駆使し、浅い時間の同会場を一気にディープに染め上げていく。「実の兄が来ていて緊張している」とMCで話したjjjは、昨年末にリリースしたアルバム「Yacht Club」の収録曲を中心にプレイした。続くBudaMunkは浮遊感あふれるトラックでスピーカーを揺らし、jjjのパフォーマンスの余韻が残るフロアの熱気を心地よくクールダウンさせていく。粛々とプレイを続ける彼のステージには、「適当にラップしにきたぜ！」とISSUGIが登場し会場を沸かせた。

DJにPUNPEEを従え現れた5lackの時間は「HNGRI KILLIN!!」からスタート。彼は「Good More」「Come Inside」といった懐かしいトラックを織り交ぜたセットリストでファンを喜ばせていく。さらに途中にはISSUGIも再び登場。5lack、ISSUGI、BudaMunkによるユニットSick Teamの「踊狂」がプレイされると、一際の歓声が会場に轟いた。

この日のメインアクトであるビショップ・ネルーは、DJによる盛大なコールの中ステージに登場。勢いよく現れた彼は、MF Doomプロデュースの「Lemon Grass」やGhost McGradyがトラックを手がけた「Flickle Mind$」などをプレイ。自身のスキルを凝縮したような約30分を届け、日本のファンに存在感を見せつけた。

なお現在ビショップ・ネルーのSoundCloudアカウントには、BudaMunkがプロデュースを手がけた新曲「Bishy In Japan 16（Knowing Nothing）」がアップされている。