餓鬼レン、カリスマ、ダイノジ大谷らタワレコ35周年祭初日彩る

昨日11月17日に東京・LIQUIDROOMでライブイベント「TOWER RECORDS 35th Anniversary Live! EBISU 6DAYS」の初日公演が開催された。

タワーレコードの日本オープン35周年を記念して22日まで開催されるこのアニバーサリーライブシリーズ。初日であるこの日は同店の名物企画「踊るロック」をテーマにした内容で、ライブと大谷ノブ彦（ダイノジ）によるDJプレイが交互に行われた。大谷はライブの間に縦ノリナンバーを中心につないでいき、フロアのスベリー・マーキューリーとキャン・ティンコとともに終始オーディエンスを盛り上げ続けた。イベント終盤にはThe Clash「Should I Stay Or Should I Go」のタイトルを引き合いにして「踊るか踊らないかだったらどっちの人生を選ぶの？」とオーディエンスを煽って、フロア全体の観客をダンスへと誘った。

最初にライブを行ったフレデリックは「SPAM生活」の個性的なメロディや独特の歌詞で高いポップセンスを提示。そしてハーモニーの美しさを響かせる「峠の幽霊」から硬質なディスコビートの「プロレスごっこのフラフープ」など緩急のあるセットでバンドの魅力を伝え、オーディエンスにインパクトを与えた。

ライブアクト2組目は京都発・夜の本気ダンス。オーディエンスを踊らせるリズム隊とキャッチーなサウンドを繰り出すツインギターによって会場のテンションは上昇一方に。ユーモアのあるMCを挟みながら米田貴紀（Vo, G）は「fuckin' so tired」の演奏中に「そっちに踊りに行ってもいいですか？」とフロアに降りる。彼はオーディエンスに囲まれながら機敏なアクションと歌を披露し、至近距離で観客に“踊るロック”を体感させた。

いつか（MC）の「ごきげんよう！ 踊るロック楽しんでる？ 月曜だよ!? とんだパーティピープルだね！」という声でスタートしたCharisma.com。ゴンチ（DJ）が次々に繰り出すダンストラックをバックに、いつかは軽快にステージを左右に行き来して鋭いラップを客席に届ける。オープニングの「GEORGE」から終盤にキラーチューン「HATE」「イイナヅケブルー」の2曲を連発してステージを去るまで、2人の洗練されたパフォーマンスは続いた。

この日のトリを務めた餓鬼レンジャーは開始早々にクラシック「MONKEY 4」を投下したかと思えば、赤い全身タイツ姿のダンサー“タコ神様”を伴って「TACO DANCE」と続ける。途中ポチョムキンはMCで「タワーレコード35周年、そして恵比寿LIQUIDROOM10周年おめでとうございます。餓鬼レンジャーも来年20周年、アルバムを出しますんでよろしくお願いします」と話して喝采を浴び、ストイックなラップで目の前のオーディエンスに熱気を伝播させていった。さらに彼らは「まずは空手チョップ」をアグレッシブに繰り出し、本編ラスト「GO GO 浄土」では観客の両手をゆったり右に左にと操作。アンコールではヒューマンビートボックスを織り交ぜたパフォーマンスで「HOOD WORK（HBB Mix）」を披露し、観客に高いスキルを見せつけた。そしてラストには「おてもやんサンバ」を披露。オーディエンスを目一杯踊らせた。