猪狩も登場！FACTら4組、大阪を熱狂の渦に

本日10月28日に大阪・Zepp Nambaにてライブイベント「REDLINE ZEPP TOUR 2014」の大阪公演が行われた。

2010年から行われ、今年で5年目を迎える「REDLINE」。今年は東名阪のZeppを舞台に、各地で異なるアーティストが出演しイベントを盛り上げる。本日の公演ではFACT、LOW IQ & ANOTHER BEAT BREAKER、EGG BRAIN、SHANKの4組が熱演を繰り広げたほか、各バンドの転換中には中田クルミがDJとして登場し会場を温めた。

長崎在住のSHANKは庵原将平（Vo, B）が「REDLINEツアーへようこそ！」と言い、「Cigar Store」でイベントの口火を切る。続けて「Wake me up when night falls again」「Brand new song」とアップテンポなナンバーを畳み掛け、一気に会場をヒートアップさせた。庵原はコール＆レスポンスを煽ったかと思えば突然歌い始めたり、松崎兵太（G, Cho）が膝をついてコミカルにステージを歩き回ったりと3人は自由なステージングを展開する。庵原の「長崎見せて帰るんでよろしく！」という言葉から届けられたのは、池本雄季（Dr）は体を大きく動かしプレイする姿が印象的だった「Love and Hate」。この楽曲で3人は息の合った演奏でオーディエンスを魅了した。さらにメランコリックな「Set the fire」のあとは高速チューン「Stop the crap」を投下するなど、バンドは持ち時間の40分を一気に駆け抜けた。

続いて登場したのは「REDLINE」初開催から5年連続で出演しているEGG BRAIN。3人は内田雅人（Dr, Cho）の大きなドラムの音を合図に「CROSS THE SKY」からライブをスタートさせる。薬師ジョーイ（G, Vo）が「ここにいるみんなと遊びにきました！」と観客を鼓舞し、バンドは「THE SWEETEST LULLABY」「MUZIC」とダンサブルなナンバーを立て続けにドロップ。「MUZIC」では7色のライトがステージを照らすなど、演奏だけでなく演出でもファンを楽しませた。MCでは薬師が「いい感じやな、大阪」とうれしそうな笑顔を見せる。薬師と田畑邦彦（B, Vo）がステージを動き回った「YEAH! YEAH!」では場内に盛大なシンガロングが響き渡った。勢いづいた3人は「SEVENTEEN」を投下。内田のダイナミックなドラム、薬師と田畑のハーモニーをたっぷりと聴かせ、ステージをあとにした。

LOW IQ 01はドラムに福田“TDC”忠章（FRONTIER BACKYARD、SCAFULL KING）を迎えた2人体制の「LOW IQ & ANOTHER BEAT BREAKER」名義で登場。2人は揃いの切り替えシャツ姿で、ステージの中央に向き合い「Little Giant」を投下。それを皮切りに2人はギターとドラムという構成で精緻なプレイで次々と楽曲を繰り出していった。LOW IQ 01は「こんな感じでおっちゃん2人でやってます。よかったら覚えていってください。けっこういい歌、歌ってるんで（笑）」と自己紹介で場内を和ませると、その後も軽妙なトークで観客の笑いを誘いながら「F.A.Y.(Fight Against Yourself) 」「五日はまた雪」など息の合ったプレイを見せていく。福田の生み出す軽やかなリズムにあわせて、LOW IQ 01はギターをかき鳴らしたり、くるくる回って見せたりと自由なアクションを披露した。最後は最新アルバム「Yes，LOW IQ 01」の1曲目を飾るアイリッシュナンバー「Hangover Weekend」でファンを踊らせ、多幸感あふれるステージを締めくくった。

トリのFACTのライブは「tonight」で幕開け。Hiro（Vo）とAdam（G）の掛け合いで勢いを加速させると、オーディエンスはモッシュやダイブで応え、場内の温度は急上昇する。Kazuki（G）とTakahiro（G）はステージ上を縦横無尽に動き回り、Eiji（Dr）はパワフルなドラミングで6人の重厚なサウンドを支える。「slip of the lip」ではHiroがマイクをフロアに投げ入れ、会場には盛大なシンガロングが響き渡った。Takahiroが「大阪足んねえぞ、コラー！」と観客を焚き付けると、バンドは「drag」「disclosure 」とアグレッシブなナンバーを次々と投下。Eijiがバンドの15周年に言及したMCを挟み、「purple eyes」「a fact of life」を激しくプレイし本編を終えた。

アンコールではKazukiが「指痛くなっちゃったから……」と言い、ゲストギタリストを呼び込む。そこに登場したのはHEY-SMITHの猪狩秀平（Vo, G）。猪狩とFACTメンバーはラストナンバー「this is the end」へ。猪狩はTomohiro（B）と向き合い楽しそうにギターをかき鳴らす。フロアのキッズたちはモッシュやダイブを繰り返し、大興奮した様子を見せた。最後にはさらにLOSTのTAG（Dr）がEijiの代わりにドラムをプレイし、熱狂の渦に包まれたまま、「REDLINE ZEPP TOUR」初日公演を締めくくった。

「REDLINE ZEPP TOUR 2014」は本日10月29日の愛知・Zepp Nagoya、10月31日の東京・Zepp Tokyoと続く。

※記事初出時、LOW IQ & ANOTHER BEAT BREAKERについての記載に事実誤認がありました。訂正してお詫びいたします。