8月11日の山梨・甲府Convictionを皮切りに栃木、神奈川、千葉、岐阜と短期間で5カ所を巡ってきたアプガ。それ以外にも「東京アイドルフェスティバル2014」や「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」、富士山山頂でのライブなど休む間もなくアスリートのように夏を駆け抜けてきた彼女たちとファンにとって、この日のライブはまさに夏の集大成とも言えるような、熱く、激しいものとなった。
まずはオープニングアクトとしてBitter & Sweetが登場。田崎あさひが佐保明梨に対抗して得意の空手の型を披露したほか、9月3日リリースの新曲「誰にもナイショ」を歌い上げ、会場に集結したアプガファンのテンションを上げる。フロアが温まったところでアプガの「~overture(仮)~」が鳴り響くと、ファンの熱気はいきなり大爆発。割れんばかりのコールを受けてメンバーはステージに登場し、佐藤綾乃の「いくぞ、ファイナルー!」という掛け声とともに「イチバンガールズ!」からライブという名の“戦闘”を開始した。
最初のMCで関根梓は「気付いたらツアーも最後。しかも8月の単独ライブは今日で最後なんです。だから東京決戦の意気込みを(古川)小夏ちゃん、体でドーンと表してください!」と古川に無茶ぶりし、それに応えるように古川は大きく飛び上がってエビのようなポーズで意気込みを表現する。さらに森咲樹も「みんなー! モリモリ盛り上がってるかー! モリモリしてるかー! もっとモリモリできるかー!」とハイテンションでファンを煽り、観客の大歓声を誘っていた。
そしてライブは「チェリーとミルク」で再開。スローテンポの楽曲が続いたところでメンバーは超レアなラウドナンバー「ガーリーズハイ」をフロアに投下する。激しく髪を振りながら絶叫するメンバーに呼応するように、ファンのコールも激しさを増していった。
一転、ここで2度目のMCコーナーに突入。“お題BOX”からの質問や指令に答えるというこの企画で、まずは森が会場にちなんだ「下北沢をテーマに一発ギャグを行う」という指令に挑戦する。森が「下北沢に私もキター!」と絶叫すると、なぜかファンからの大歓声に包まれ“森ティーコール”が巻き起こる。これに気をよくした森はもう一度同じギャグを行うも今度は不発。うなだれる森だったがメンバーからの「ツアーで(ギャグ)も成長したね」という言葉に笑顔を見せた。続いては「体力があり余ってるみたいなので足立トレーナーから受けているトレーニングを実際にやってみてください」という過酷な指令が下される。新井愛瞳は「絶対ヤダ!」と断固反対するが、ほかのメンバーは素直に従い、厳しいトレーニングメニューをステージ上で実施した。最後まで拒否していた新井は腹筋をしている森の足を固定するだけで、トレーニング後に「何もやってないじゃん!」とメンバーから責められるも「後半のライブでがんばる!」と宣言。そのままアプガの真骨頂でもあるノンストップライブを7曲連続で披露していった。
「リスペクトーキョー」から始まったノンストップライブ。「下北なう!」と歌詞を変えてファンと盛り上がったメンバーは、続く「チョッパー☆チョッパー」「UPPER ROCK」「ジャンパー!」と徐々にギアを上げていく。そして富士山山頂でも踊り切った「全力! Pump Up!!」、タオルを振り回す「アップアップタイフーン」でメンバーはファンとの一体感を演出し、ラストは代表曲「アッパーカット!」で渾身のアッパーを繰り出してフロアに熱気を渦を生み出した。
7曲を駆け抜けた佐藤綾乃は「正直私たちの体力もいっぱいいっぱいなんですよ。でもみんなも付いてきてくれてるし、みんながいたからここまで走ってこれました。本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちをファンに伝えた。続いて佐藤は「みんなにはこのツアーが濃い思い出として残ってくれたらうれしい。だから最後の曲はもっともっと1つになって、しっかり記憶に残しましょう」と述べ「このメロディを君と」を歌唱。感動的な空気に包まれながら、アプガはライブ本編を終えた。
アンコールを受けて再び登場したメンバーはツアーの思い出を振り返り始める。佐藤は「このツアーは初日からものすごい暑くて。ツアータイトルに負けないように熱くいこうねって言ってたんですけど、初日から最後までこんなに熱く激しく終えられたのは初めてだと思います。今日ここにいる皆さんのことを私は“戦友”だと思ってます」とコメント。そして年末に行われるツアー「アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2014 ハイスパートキングダム」について佐藤から「アプガ史上、最も激しいものになる予定なんですけど、夜公演だけでなく昼公演も追加で決まりました!」と突然の発表が行われファンを喜ばせた。さらに10月21日にニューシングルをリリースすることが明かされるとフロアは大歓声に包まれた。
そしてメンバーは「End Of Season」「サマービーム!」を歌い上げツアーを締めると思いきや、ダブルアンコールへと突入。ラストナンバー「サイリウム」で7つの光がフロアに灯り、幻想的な空間を作り出してツアー千秋楽を締めくくった。ファンはツアー終了を惜しむようにエンディングで流れる「サマービーム!」の曲にあわせて手拍子とコールを行い、最後は「ありがとうー!」と感謝の言葉を叫んでライブを終えた。
なおアプガは本日8月30日に福島・美坂高原特設ステージで開催される「奥会津ロックフェスティバル2014」、明日31日に神奈川・横浜アリーナで開催される「@JAM EXPO 2014」に出演。長かったアプガの怒涛の夏ライブを締めくくる。
アップアップガールズ(仮)2014 Summer Live Tour Hot! Hot! Hot!~東京決戦~
2014年8月28日(木)下北沢GARDEN
01. イチバンガールズ!
02. チェリーとミルク
03. Starry Night
04. 夕立ち!スルー・ザ・レインボー
05. ガーリーズハイ
06. リスペクトーキョー
07. チョッパー☆チョッパー
08. UPPER ROCK
09. ジャンパー!
10. 全力! Pump Up!!
11. アップアップタイフーン
12. アッパーカット!
13. このメロディを君と
<アンコール>
14. End Of The Season
15. サマービーム!
<ダブルアンコール>
16. サイリウム
アップアップガールズ(仮)ライブハウスツアー2014 ハイスパートキングダム
2014年11月30日(日)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
2014年12月27日(土)大阪府 BIGCAT
2014年12月28日(日)愛知県 ダイアモンドホール
関連商品

チーム・負けん気「無限、Fly High!!(イベント盤)」
[CD] 2014年9月17日発売 / UP FRONT WORKS / UFMK-1001
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