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竹内力も大興奮、しゃちほこ初の武道館公演

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チームしゃちほこ「しゃちサマ2014~神々の祭り~」の様子。宙を舞う秋本帆華。

チームしゃちほこ「しゃちサマ2014~神々の祭り~」の様子。宙を舞う秋本帆華。

チームしゃちほこが昨日8月28日、東京・日本武道館にてワンマンライブ「しゃちサマ2014~神々の祭り~」を開催した。

2012年4月、メンバーの地元愛知・名古屋城のふもとでの“路上デビュー”からおよそ2年4カ月で日本武道館という大舞台に到達したチームしゃちほこ。8月20日には1stフルアルバム「ひまつぶし」が発表され、その人気は名古屋から全国区へと大きく広がっている。今回のライブではアルバムからの楽曲を中心に、アンコールを含め合計22曲が披露された。

ライブのオープニングは、仰々しいVTRで幕を開けた。「古代遺跡のモデルはチームしゃちほこにある」というオカルトめいたコンセプトで作られたその映像には、昨年12月の愛知・愛知県体育館公演「愛の地球祭り2013」のVTRにチームしゃちほこの“ボス”として出演したVシネの帝王・竹内力が、今度は“神”として登場。古代ギリシャの時代に暇を持て余す3人の神が、「今まで見たことがないような、パッションがたぎるようなものが見たい」と、自分を楽しませてくれそうな少女6人を現代からワープさせて呼び寄せる。

坂本遥奈、安藤ゆず、大黒柚姫と、VTR上のしゃちほこメンバーが1人ずつ姿を消し、続いて咲良菜緒と伊藤千由李が同時に姿を消すと、最後に秋本帆華が「あらま」と言い残し、古代ギリシャへワープ。場内には1人3役で神々を演じる竹内の姿に笑いが巻き起こったが、おなじみの出囃子が流れると観客は一気に臨戦態勢へ。パルテノン神殿を想起させるステージに6人が飛び出してくると、武道館は熱狂的な歓声に包まれた。6人はステージ中央に集まり、「エンジョイ人生」からライブをスタートさせる。すると神殿の上部にもう1人、ギターを抱えたROLLYの姿が。ROLLYは安藤の「ライブハウス武道館ー!」というシャウトに呼応するように激しくギターをかき鳴らし、強烈なインパクトを残して無言でステージを去った。

続いて「OEOEO」「よろしく人類」の2曲を歌ったところで、6人は武道館を埋め尽くした観客に挨拶。自己紹介では安藤が満員の観客席を見渡して思わず感極まってしまう場面も。坂本は「というかここ武道館じゃなくて古代ギリシャの設定で」と冷静に舞台設定を説明する。さらに「神様を楽しませてくれって言われてここにきたんだけど……どう?」と付け加えると、咲良は「できるっしょ!」と余裕の回答。観客も大声援でそれに応えた。

「いいくらし」でアシッドハウスサウンドを響かせライブを再開した6人は、さらに小出祐介(Base Ball Bear)作詞・作曲のロックナンバー「colors」、ラブリーなポップチューン「大好きっ!」などバリエーション豊かな楽曲を畳み掛ける。ステージの左右に設置されたリフターでメンバーが上昇するパフォーマンスなど、大会場ならではの演出も見られた。

「でらディスコ」で一旦メンバーが舞台を去ると、しばらく間を置いて、迷子になった安藤が1人でステージ中央へ。「おーいみんなー。あれ、1人?」というしらじらしいセリフに続いて「みんな、ゆずゆずしてるー? 今日は安藤ゆずのソロコンサートにお越しいただきありがとうございます。せっかくここに立っているので……上手? 下手? センター!」と、ユニット「安藤ゆずとストロベリー・グッバイ・フォーエバーズ」の持ち曲「私がセンター」を歌い始める。遅れて登場したユニットメンバーの坂本は下手の、伊藤は上手のリフターで上昇し、空間を広く使ったパフォーマンスで会場を沸かせた。続いて秋本がソロ曲「おっとりガールの憂鬱」を歌ったあとは、再び6人揃って間髪入れずに「もーちょっと走れ!!!」を熱唱。さらにアルバムからの新曲「カントリーガール」が初披露された。

大黒の「準備はいいかー!」の煽り文句で幕を開けた後半戦は、「乙女受験戦争」「ザ・スターダストボウリング」「ピザです!」など勢いのあるナンバーが連発。「そこそこプレミアム」ではROLLYが再び登場し、さらに秋本がワイヤーに吊られて宙を舞うパフォーマンスも。武道館の中でふわふわと浮かぶ秋本の姿に、観客席からはどよめきと歓声が上がった。そのままROLLYとのコラボレーションで続けて3曲を熱唱し、ライブ本編は終了。しかし怒濤の展開で熱を帯びた観客は、当然即座にアンコールを求める。すると突然、スクリーンには再び“神”竹内力の姿が。神は「……こんなに血湧き肉踊ったのは初めてじゃい!」と大興奮で、「この感動をどうにかして形に残さねば!」と、世界中のいたるところにしゃちほこメンバーの像を飛ばす。咲良はエジプトのスフィンクス、伊藤はイースター島のモアイ像といった具合に、メンバーそれぞれが世界各地の遺跡に姿を変えていく。冒頭に説明された「古代遺跡のモデルはチームしゃちほこにある」が強引な形で回収され、ライブを貫く1本の物語は収束を迎えた。

アンコールではアルバム「ひまつぶし」に収録された壮大なナンバー「明け星」が初披露。チームしゃちほこが初めて終始ユニゾンで歌う楽曲で、6人はマイクスタンドの前に立ち、じっくりと歌い上げた。会場をほっこりした空気に包んだ6人は、ここで改めてゲストのROLLYを呼び込む。なぜか神の衣装に着替えて現れたROLLYは「シャチホコ、サイコー!」とカタコトで叫び、「ロックミュージシャンにとって、武道館ホールで演奏するのは最高の瞬間なのさ! ダケド、シャチホコ。まだまだ、夢はアメリカ! ワールドワイドに、マジソンスクエアガーデンでやってほしいね」と、しゃちほこのさらなる飛躍にエールを送った。ROLLYを見送ると、6人はそれぞれ、この武道館公演に込めた思いを語り始める。

咲良は「武道館は日本国民にとっての象徴じゃないですか。でも今日はみんな私たちを観に武道館に来てくれたんですよね……」と感慨深く語りつつも「武道館は通過地点であって、まだまだ階段の途中ですので。これからも進化し続ける私たちを信じて付いてきてください」と力強くコメント。また秋本は「自己評価高いと思われるかもしれないけど みんなを見てると笑ってない顔がないんですよ。路上デビューから2年4カ月しか経ってない未熟な私たちが、こんな大きな武道館でステージをさせてもらうなんて正直いいのかなって最初は思ってたんですけど、やらせてもらうからには最後までしっかりパフォーマンスして、みんなが『やっぱしゃちいいねー!』って言ってくれるのを想像してずっとレッスンしてきました。……あれ? 言おうとしたこと忘れちゃった」と、大舞台でもおっとりした性格を見せたが、最後は「なんかふにゃふにゃなセンターですけど、これからも私に付いてきてください!」と、これまであまり見せなかったグループのセンターとしての自覚と強い意志を表明した。

ファンや仲間への感謝の思いをストレートに歌った「マジ感謝」のあと、最後の曲で締めくくろうとした6人が陣形を組んでスタンバイするが、場内には楽曲のイントロではなくブブゼラの音が鳴り響く。動揺するメンバーの背後には、三たび“神”竹内力のこってりした表情が大写しに。神は「このタイミングで俺が出てきたということは……もう勘付いてるかと思いますが、次のステージをお知らせします」と、2015年1月3日に愛知・愛知県体育館でワンマンライブ「鯱詣」の開催が決定したことをサプライズ発表。昨年12月に同会場で実施されたワンマンとは違い、次回はアリーナ中央に「360度センターステージ」が設置されるという。過去に何度もサプライズ発表を経験してきた6人は冷静に状況を把握。咲良は同じく年明けに東京・日本青年館で7日間連続で開催されるスターダスト3Bjuniorのイベント「藤井の七日間戦争」での先輩グループのライブと日程がかぶらないかを心配し、「もし1月3日に“姉さん”が青年館でやるって言ったらどっちに行くの?」としゃちほこグッズに身を包んだファンに揺さぶりをかけた。

仕切り直して歌われたラストナンバーは、結成当時のレパートリー「ごぶれい!しゃちほこでらックス」。日本武道館の“大きな玉ねぎ”の下で名古屋愛を表明し、約2時間半におよんだステージは終了。咲良は最後に改めて「愛知県体育館アゲインということで、また新たな目標ができました。アゲインということでもちろんレベルアップして……『ああやっぱり姉さんよりしゃちほこだなー』って思わせるんで絶対に愛知県体育館に来いよー?」と念を押した。なお「鯱詣」の詳細は後日改めてアナウンスされる。

チームしゃちほこ「しゃちサマ2014~神々の祭り~」
2014年8月28日 日本武道館 セットリスト

01. エンジョイ人生
02. OEOEO
03. よろしく人類
04. いいくらし
05. 首都移転計画
06. colors
07. 大好きっ!
08. でらディスコ
09. 私がセンター
10. おっとりガールの憂鬱
11. もーちょっと走れ!!!
12. カントリーガール
13. 乙女受験戦争
14. ザ・スターダストボウリング
15. ピザです!
16. そこそこプレミアム
17. トリプルセブン
18. 抱きしめてアンセム
<アンコール>
19. 勝手にハイブリッド
20. 明け星
21. マジ感謝
22. ごぶれい!しゃちほこでらックス

チームしゃちほこ「鯱詣」

2015年1月3日(土)愛知県 愛知県体育館
※詳細は後日発表。

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