チームしゃちほこが昨日8月28日、愛知・ラグーナテンボス ラグーナビーチにて野外コンサート「しゃちサマ2015」を開催した。
「しゃちサマ」は2013年より続くチームしゃちほこ恒例の夏コンサート。2013年には東京・日比谷野外大音楽堂と愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール、2014年には東京・日本武道館が舞台となったが、今年はメンバーの地元愛知の開放感あふれる蒲郡のビーチが会場に選ばれた。当日は朝から会場脇のDJブースでしゃちほこスタッフによるDJプレイや、しゃちほこの“店長”こと長谷川マネージャーとスタッフの“関羽”が客席に放水する「店長と関羽による水のカーニバル」などで大盛り上がりで、「水のカーニバル」では出番を控えたしゃちほこメンバーが乱入してバケツや噴射機を持って大暴れする場面も。今年は坂本遥奈を除く5人が高校3年生で、全員が“JK”(女子校生)として過ごす最後の夏ということもあり、メンバーも夏休みの終わりを思う存分に満喫していた。
開演時刻になると突然場内にセミの鳴き声が響き、ステージ横の巨大スクリーンには1人ひとり夏の思い出を語るメンバーの姿が映し出される。秋本帆華、咲良菜緒、安藤ゆず、大黒柚姫、伊藤千由李の5人は“ラストJK”として挑むこのステージへの熱意を語り、坂本は「お客さん全員汗をかいてずぶ濡れになってほしいです。夏休み最後に最高の思い出を作りたいと思います」とコメントした。映像が終わると同時におなじみのオープニングSE、Blurの「Song2」が大音量で流れると、観客は手拍子をあわせてウォーミングアップを開始。続いてずっしりと重いビートが鳴り始めたかと思うと、今度はスクリーンに竹内力の姿が。過去のライブでストーリーテリングや重大発表を担ってきた竹内は今回、ライブを盛り上げるオープニングナンバー「ういろう・ザ・チャンピオン」で参加した。竹内のドスの効いた声で臨戦態勢を整えたファンの前に登場したしゃちほこは、結成1年目から歌う人気ナンバー「乙女受験戦争」でライブの幕を開けた。
6人は続けて「アイドンケア」「トリプルセブン」と3曲を連続で歌ったところで、この日初めてのMCヘ。おなじみの自己紹介を終えると、ここでスペシャルゲストを呼び込む。登場したのは、メ~テレのマスコットキャラクター・ウルフィと、MTV Japanで放送のアニメ「ウサビッチ」のプーチン&キレネンコ。しゃちほこはキャラクター3体と観客、さらにスタッフまでをも巻き込む「全員参加の強制ミッション」として、「チームしゃちほこの野菜生活体操」にあわせて体操を行うことに。さらに次の「じりじり夏活委員会 feat. しまじろう」では子供たちに大人気のキャラクター・しまじろうが登場し、場内の「ファミリーエリア」に多数集まった子供たちを喜ばせた。
にぎやかなコラボレーションが終わると、今度はステージ上に謎の巨大スイッチ「魔法のボタン」が運び込まれ、その前に立った安藤はあやしげな笑みを浮かべる。安藤が「押すよ? 本当に押すよ?」と何度ももったいぶった揚げ句にボタンを押すと、ステージや花道の周辺に多数設置された噴射機から豪快な水しぶきが上がり、6人はその勢いのまま「いけいけハリウッド」と新曲「ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ」の2曲を歌い上げた。さらに彼女たちはここで、9月30日リリースのミニアルバム「いいじゃないか」から、「NIGI2 WONDERLAND」と「BASYAUMA ROCK」を初披露。続いて伊藤のみがステージに残ると、ここから6人のソロメドレーがスタートした。伊藤は安藤、坂本との3人組ユニット・安藤ゆずとストロベリー・グッバイ・フォーエバーズの「私がセンター」を歌い、坂本は花道の先のセンターステージで激しいダンスパフォーマンスを展開。安藤はしゃちほこの「ピザです!」、秋本帆華は伊藤、有安杏果(ももいろクローバーZ)、柏木ひなた(私立恵比寿中学)のユニット・てんかすトリオの「永遠のトリニティー」、咲良は大黒のソロ曲「ら・ら・ら・アイドル」、大黒はしゃちほこの最新シングル「天才バカボン」と、それぞれ自身のソロ楽曲ではないレパートリーを披露してファンを驚かせた。
陽も落ちかけた頃、メンバーは会場の後方に設置された小さなステージへと移動する。このステージは彼女たちが結成当時にライブを行っていたイベントスペースのサイズを再現したもの。6人はここで「尾張の華」と、当時数十人の前で歌っていた1stシングル曲「恋人はスナイパー」「ごぶれい!しゃちほこでらックス」を全国から集まった大勢のファンを前にパフォーマンス。「ごぶれい!しゃちほこでらックス」ではメンバーがステージを飛び出して花道へと移動し、ふたたび豪快な水しぶきが上がる。最後のポーズを決める場面ではメンバー自身も知らされていなかった大量の水しぶきが上がり、6人は全身ずぶ濡れでステージ袖へ。続いて「人間50年、アイドル5年、JK3年。最後の夏休み、三河蒲郡にしゃちほこあり」とおなじみの出囃子の“しゃちサマ2015”バージョンが流れ、6人はTシャツに着替えて再登場。「勝手にハイブリッド」「いいくらし」「JOINT」「ザ・スターダストボウリング」「抱きしめてアンセム」「よろしく人類」とラストスパートで一気に畳みかけた。
6人はすっかり夜になった会場を見渡し、6色のペンライトで照らす観客に充実した笑顔を見せた。そして秋本が「実はですね、ある思い出作りをしようと思ってるんです」と告げると、場内の照明が落ち、センターステージの先にキャンプファイヤーの炎が上がる。6人は「マイム・マイム」や「ジンギスカン」を歌ったりとキャンプ気分を味わったあと、大きな炎を前に1人ずつライブの感想を語った。咲良は「今日はJK最後の夏、かつ私実は17歳最後のライブなんですよ。花のセブンティーンも、JKブランドも終わっちゃうわけ!」とひときわ夏の終わりを惜しみつつ、「もっと成長して来年もここでやりたい。てかぶっちゃけ休日にやりたい。私のMCになると青いペンライトやってくれるやん? こっち海やん? 私は海より広い青が見たい」とさらなる規模拡大を熱望。安藤は「チームしゃちほこという本があるとしますね? この『しゃちサマ2015』は本の何ページ目になるのかすごく楽しみ。あと何ページ残ってるかなあ」としみじみ語った。昨年の「しゃちサマ」で自身のふがいなさを吐露した大黒は「みんなから見て柚姫は変わりましたか? 私はポジティブになったよ。あとポンコツって言われるようになったかな。でもポンコツって言われたほうが『柚姫=ポンコツ』って色が付くじゃん?」とネガティブな性格に変化が起こったことを伝えた。
「私たちもちょっとずつ成長しているんです。JK最後の『しゃちサマ』をこんないい眺めのステージですることができて幸せだなあって思います」と秋本が締めくくると、最後は6人の思いが込められた新曲「夢の途中」を初披露。歌が終わると夜空に大きな花火が上がり、夏の夜空を華やかに彩った。
チームしゃちほこ「しゃちサマ2015」
2015年8月28日 ラグーナテンボス ラグーナビーチ セットリスト
01. ういろう・ザ・チャンピオン~乙女受験戦争
02. アイドンケア
03. トリプルセブン
04. チームしゃちほこの野菜生活体操
05. じりじり夏活委員会 feat. しまじろう
06. いけいけハリウッド
07. ちぐはぐ・ランナーズ・ハイ
08. NIGI2 WONDERLAND
09. BASYAUMA ROCK
10. ソロメドレー
・私がセンター / 伊藤千由李
・Dance / 坂本遥奈
・ピザです! / 安藤ゆず
・永遠のトリニティー / 秋本帆華
・ら・ら・ら・アイドル / 咲良菜緒
・天才バカボン / 大黒柚姫
・金の音~Sweet Memories / 伊藤千由李
11. シャンプーハット
12. 尾張の華
13. 恋人はスナイパー
14. ごぶれい!しゃちほこでらックス
15. 出囃子~しゃちサマ2015ver.
16. 勝手にハイブリッド
17. いいくらし
18. JOINT
19. ザ・スターダストボウリング
20. 抱きしめてアンセム
21. よろしく人類
22. 夢の途中
※記事初出時、曲名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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- チームしゃちほこ オフィシャルサイト | スターダスト芸能3部・3Bjunior名古屋発ユニット
- チームしゃちほこ しゃちサマ2015 愛知県・蒲郡ラグーナテンボス ラグーナビーチ
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古書 コンコ堂 @kosho_konkodo
今日は「すごい良いライブを観た次の日の余韻」感がすごい。若干ボーっとするレベル。本当に行ってよかった。http://t.co/oV60rNoFJI