チームしゃちほこにとっての“アルバム”とは？

──ついに満を持しての1stアルバムですけど、そもそも皆さんは「アルバム」という形態に対する何か特別な思い入れはありますか？

咲良菜緒　あります！ だいたいCDをレンタルするときはアルバムにします。

──あー、限られたお小遣いだとレンタルでも曲数が多いアルバムのほうがいいですよね。

伊藤千由李　CDを買うときもだいたいアルバムを手に取っちゃう。

──理想のアルバム像は？

大黒柚姫　ポストカードが入ってるやつ！ あれは高まる！

秋本帆華　あーオマケはうれしいよね。

坂本遥奈　初めて自分のお小遣いで買ったのがももクロちゃん（ももいろクローバーZ）のアルバムなんですよ。シングルよりも値段が高いから、がんばってお金を貯めて買ったぶん思い入れがある。だから自分たちのアルバムが出せるのはめっちゃうれしいです。

安藤ゆず　しゃちほこでデビューしたときに、いつかアルバムが出せたらいいなと思ってたんです。アルバムが出ますって発表は中野のときだったんですけど（参照：しゃちほこ“レリゴー”に敗れ3位＆夏にアルバムリリース）、私たちがその話を聞いたのは当日の朝なんですよ（笑）。ファンの皆さんと同じ日に私たちも知ったんですけど、自分たちで発表するときはうれしくて涙が出そうになって。出なかったんですけど。

伊藤　出なかったんだ（笑）。

──「チームしゃちほこの1stアルバム」は後にも先にもこの1枚なわけですよ。そんな歴史的1枚のタイトルが「ひまつぶし」だということについては皆さんどう思ってるんですか？

秋本　いいと思います。

大黒　そういう名前にもうびっくりしなくなったよね。

咲良　大人が適当に付けることに慣れたので、何も抵抗はありません。

坂本　逆に「おーよく考えたじゃん」みたいな（笑）。

安藤　名古屋名物のひつまぶしが3通りの食べ方を楽しめるのと同じように、アルバムも3種類出るんですよ。私たちの周りの大人がそんなちゃんとした理由を考えるなんて！

全員　あはははははは（笑）。

いいセトリ感覚で楽しめる1枚

──アルバムは新曲が多数収録されるのが醍醐味の1つだと思うんですよ。最近はシングル収録曲がほとんどを占めるアルバムも多いし、特に1stアルバムは過去のシングルを全部詰め込んで新曲はちょっとだけ、というパターンもよくある中で、しゃちほこの場合は既発のシングルも押さえつつかなり新曲の多い構成になりましたよね。

秋本　うんうん。

伊藤　しかも新曲で今までとは違うところがたくさん見せられているのがいいと思います。

──新旧入り交じった13曲の並びを見て、改めてどう思いましたか？

大黒　すごくいいセトリみたいだなって。

安藤　そうそう！ いいセトリ！ 最後に「乙女受験戦争」を持ってくるのがいいなと思いました。

──ああ、ライブのセットリストと同じような感覚で流れを楽しめる1枚になったと。

坂本　後半いいよね。全部いいんですけど、後半の流れが特にいいです。

安藤　自己紹介で始まって、新曲とシングル曲を織り交ぜつつ、最後はライブで盛り上がる「乙女」で締める。最後まで盛り上がるのがしゃちほこだから、私たちらしさが出てるかなって。