立川出身の彼女たちの凱旋を見届けるため、ライブには各地からファンが参加。子供連れも見受けられ、観覧エリアは大勢の人で埋め尽くされた。1回目のライブは佐藤千明(Vo)の「立川よろしく!」という挨拶からスタート。スピード感のあるアンサンブルが刺激的な「絶対的な関係」で観客にインパクトを与え、続けて複雑なリズムが展開する「ひつじ屋さん」を高らかに響かせた。また3曲目の「風が知ってる」では佐藤の伸びやかな歌声が全方位に広がり、心地いい空間を作り出していた。
「ありがとう! もう1曲いきまーす。何が聴きたい?」と佐藤はラストナンバーに入る前に観客に聞くも、次々と飛び出す曲名を「そんなもんやんねえ!」と一蹴。この言葉をきっかけに、再び「絶対的な関係」が投下された。曲の途中では藤本ひかり(B)がステージを飛び出しオーディエンスの度肝を抜く一幕もあり、1回目のフリーライブは彼女たちの奔放さ印象付ける形で終了した。
10分の休憩を経て始まった2回目も満員御礼状態。足早にステージに登場した4人は、この日3度目となる「絶対的な関係」を余裕を伺わせながら披露した。津野米咲(G)は「この曲、もう3回目で……。でも3月12日にリリースした新曲でして」とエクスキューズ。続けてかつて立川BABELを拠点に活動していた頃のエピソードを明かし、地元に捧げるようにノスタルジックな「くい」を披露した。
「カウンター」で爽快な空気を送り込んだあとは、津野が「ずっと音源にしない、ライブでしかやらない曲をやります。そんなにライブって怖くないし、私たち優しいから大丈夫です」と観客に呼びかける。佐藤は「この曲やると子供が泣くんだけど(笑)。また凱旋ライブができるよう実力をつけていきますんで、よろしくお願いいたします」と述べて「ふやける」につなげた。穏やかに始まった曲は途中から壮絶な様相を帯び、広場には佐藤の絶唱と轟音のバンドサウンドが響く。髪を振り乱しプレイする4人に、道行く人々も釘付けになる。そしてライブはスピーカーからギターノイズが流れる中、「赤い公園でした。以後お見知りおきを!」という佐藤の言葉でフィニッシュ。強烈な余韻を残してフリーライブは終了となった。
また赤い公園は昨日3月15日に東京・タワーレコード渋谷店にてインストアライブと「絶対的な関係 / きっかけ / 遠く遠く」の購入者を対象としたサイン会を実施。1階のイベントスペースでシングル曲を中心としたライブを行い、集まった約500人のオーディエンスを熱狂させた。
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