再生数急上昇ソング定点観測 (2024年3月4週目) [バックナンバー]
BE:FIRST×オーケストラが見せつける7人の成長 / Eveのひさびさのボカロ曲、回収の仕方がすごい
今、盛り上がり始めている曲 / これから盛り上がりそうな曲について詳しく解説
2024年3月22日 18:30 19
YouTubeでの視聴回数チャートや、ストリーミングサービスでの再生数が伸びている楽曲を観測し、今何が注目されているのかを解説する週刊連載「再生数急上昇ソング定点観測」。今週はYouTubeで3月8日から3月14日にかけて集計されたミュージックビデオランキングの中から要注目トピックをピックアップします。
文
まずはこの週の初登場曲の振り返りから
この週のYouTubeのミュージックビデオランキングは、2位にTHE FIRST TAKEで披露されたCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」が初登場した。1位は先週に続き「Bling-Bang-Bang-Born」とテレビアニメ「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」のコラボMVで、同じ曲が1位2位を独占。それだけでなく、なんとウィークリーグローバル楽曲チャートでも1位を獲得し、リリックの通り、世界の“一番上”に登りつめる快挙を成し遂げた。
Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born(English Lyric Video)」
LE SSERAFIM「Smart」
23位には、
NiziU「SWEET NONFICTION」
28位は現在公開中の映画「恋わずらいのエリー」の主題歌である
ZEROBASEONE「ゆらゆら -運命の花-」
35位には、
IMP.「FLOW」
58位は、グローバル展開を目指して全編英語詞で制作された
BE:FIRST「Gifted -Orchestra ver.-」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場13位
演奏にはディレクション、アレンジ、オーケストレーションまで手がけているチェロ奏者の
最高の音質と演奏が楽しめるのはもちろんだが、ここで注目するべきはやはりBE:FIRSTの7人だろう。どの瞬間を切り取っても画になる表現力豊かなダンスと、重厚なオーケストラの音圧にまったく引けを取らない美しく力強い歌声。自分たちの原点であるデビュー曲を圧倒的なまでに進化させることで、2021年から3年の間でメンバーがいかに大きく成長したのかを彼らはまざまざと見せつけているのだ。
Eve「Glorious Day feat. 初音ミク」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場27位
「ポケットモンスター」と初音ミクがコラボした企画「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」。ポケモンの持つ“タイプ”が18種類あることになぞらえて、18名のボカロPによる「ポケモン」公式ゲーム音源をサンプリングした楽曲とミュージックビデオが数カ月にわたって公開されてきた。その第18弾となる「Glorious Day」を作ったのは、ボカロ曲を公開するのは2021年の「群青讃歌」以来2年半ぶりとなる
Eveが「歴代チャンピオン達へのリスペクトとポケミクという素晴らしい企画のアンセムになってほしいという願いを込めて作りました」とコメントしている通り、この曲には「ポケモン」シリーズの歴代チャンピオン戦のBGMが随所に盛り込まれており、また「ポケットモンスターX・Y」のカルネ、「ポケットモンスターブラック・ホワイト」のアデクなど歴代チャンピオンのセリフが歌詞に踏襲されている。「ポケモン」をプレイしたことがある人なら、聴けば思わず胸が熱くなるだろう。
「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」の特設サイトでは昨年9月から、クリエイター6名の描き下ろしによる、初音ミクがポケモントレーナーに扮した18タイプのイラストと設定資料が公開されていたが、「Glorious Day」のMVには18タイプのポケモントレーナー初音ミク&相棒ポケモンがすべて登場。曲においてもMVにおいてもここまでの一連の流れを回収する内容になっていて、この企画を追ってきたリスナーたちを感動させている。
ちなみに「ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs」は当初は18弾で終わる予定だったが、追加楽曲が制作されることが決定。
DECO*27「ルーキー feat. 初音ミク」
※YouTubeウィークリーミュージックビデオランキング初登場88位
“ミクの日”の3月9日に公開された
冒頭はリズミカルで心地のいい四つ打ちで始まるこの曲。1分8秒からは「ヒバナ」のようなハードロック調に変わって、1分53秒から「おじゃま虫」を彷彿とさせるポップなエレクトロサウンドに転換していく。
MVのディレクション / キャラクターデザイン / イラストは、DECO*27の「ゾンビ」「ブループラネット」も手がけたDMYM/No.734が担当した。楽曲のテーマが“デジタルタトゥー”ということで、MVに映る初音ミクの肌には「GHOST」や「Love calendar(ラブカレンダー)」など過去曲のタイトルがタトゥーとして彫られていて、楽曲や映像を通してDECO*27というアーティストのドラマが凝縮されている。
先述した新しいフェーズとは具体的にはなんなのか。1つは今回、DECO*27たっての希望でMVディレクターのDMYMが先にビジュアルイメージを作り、それを膨らませて楽曲を作るという、新しい試みに挑戦していることだろう。そしてもう1つ、初音ミクの調声にも大幅な変化が見られるのもポイントだ。DECO*27がX(Twitter)で「ずっと挑戦者でありたいという気持ちを込めて『ルーキー』書きました」とポストとしているように、彼自身の新しい魅力を開拓した楽曲に仕上がっている。
- 真貝聡
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ライター / インタビュアー。雑誌やWebで執筆するほか、MOROHA「其ノ灯、暮ラシ」、BiSH「SHAPE OF LOVE」、PEDRO「SKYFISH GIRL-THE MOVIE-」といったドキュメンタリー映像作品や、テレビ特番「Mrs. GREEN APPLE ~Review of エデンの園~」にインタビュアーとして参加している。
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