左からRIKU、Show-hey。

THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.12(後編) [バックナンバー]

いつだってワクワクする選択をしてきたShow-hey

チームである喜びとソロワークの醍醐味

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歌とダンスの相乗効果

RIKU Show-heyさんにとってのチームとしてやることの面白さ、単独で活動するときの楽しさを教えてください。

Show-hey チームでやっているときはディスカッションが常にできて、勉強になるよね。調和といびつさ、あと自分の役割を考えながら動くのが楽しいかな。みんなで積み上げていく感じというか。1人のときのセルフプロデュースにはまた違った面白さがあるから、その違いを楽しんでる。例えばさ、チームだと誰かが何かを置いてその上にまた自分が何かを置くときに次の人がやりやすいように置いたりするじゃん。1人のときは細長く積み上げていこうが、広く安定した形に積もうが自由だし、自分で先を考えながらやっていける。今の環境は両方できるのが本当にありがたいね。

RIKU Show-heyさんのチーム論、めっちゃわかりますね。僕はレコーディングでそれをすごく感じます。THE RAMPAGEは3人ボーカルがいるんですけど、僕が最初に録ることが多くて。(吉野)北人と(川村)壱馬はきっとこうやって歌うんじゃないかなと想像して自分の声を録るんです。

Show-hey その組み立てる楽しさってあるよね。相手は何も考えてない可能性も全然あるけど、あとでできあがったものを観たり聴いたりして「うまくいったな」って思ったり、そうじゃなかったり。RADIOFISHでも振り付けを作るときに「この振りだとFISHが踊りづらいかな」とか「こういうポーズにしたらRIHITOのイケメンさが目立つかな」とか「ここで中田(敦彦 / オリエンタルラジオ)さんが出てきたら面白いな」とか、全体のバランスを考えてやるのが楽しいなって。

RIKU 楽しみ方が違う感じですよね。

Show-hey そうそう。バーベキューと焼き肉みたいな違いなんだけど(笑)。

左からRIKU、Show-hey。

左からRIKU、Show-hey。

RIKU わかりやすい(笑)。僕はまだ1人きりでライブをやったことがないんですけど、例えば1人でバンドさんとコラボさせてもらったり、こうやって「音楽大陸」の取材でソロの仕事もあって。1人のときは自由にできる楽しさもあるけれど、それ以上に責任を感じています。1人で何かをやるときはTHE RAMPAGEの代表としてやらせていただくわけなので、自分がナメられたらチームがナメられちゃうんじゃないかなと。だからそうはさせないぞという気持ちでやってますね。

Show-hey チーム愛が強いんだね。自分が馬鹿にされるのはいいけど、チームが馬鹿にされるのは嫌みたいな。それって「HiGH&LOW」の世界観じゃん(笑)。

RIKU そうですね(笑)。そもそもナメた視線を感じることが多いので、本物ってどういうものなのか教えてやろうという気持ちでいつも臨んでいます。まだまだ未熟者なんですけど、そういうマインドでいかないと自分がつぶれちゃうと思って。

Show-hey 俺も先輩によく「ステージ上では一番自信を持って誰よりも上に立て。そしてステージを降りたら誰よりも謙虚でいろ」って言われて、その気持ちでやってる。ステージに立ったからにはシャンと自信を持つ、これは本当に大事だよね。でもさ、俺は踊ってるだけだけど、RIKUは歌って踊って大変でしょ?

RIKU 大変ですね。でもどっちもちゃんとできるようにトレーニングを始めたので。

Show-hey でもさ、これからきっと1人で歌う機会も増えてくるじゃん? そうなった場合は俺、後ろで踊ってもいい?

左からRIKU、Show-hey。

左からRIKU、Show-hey。

RIKU えー! いいんですか?

Show-hey ぜひぜひ。あと俺はネスが歌って、その後ろで踊るっていうのもやってみたいんだよね。まあこのまま叶わず死んでいくのも悪くないけど。RIKUが1人で歌うところ、俺は観てみたいな。

RIKU やってみたいですね。そこでTHE RAMPAGEのファンじゃなくてRIKU個人のファンを付けて、「RIKUってTHE RAMPAGEのメンバーなんだ」ってTHE RAMPAGEのファンにもなってくれたらうれしいですし。

Show-hey RIKUががんばって認められたら、チームの価値が上がるもんね。ダンサーって音楽を視覚化する存在だから、歌のパワーを増強することができると俺は思っていて。

RIKU まずうちのパフォーマーを僕の歌のファンにできないのであれば、観ている人にはそのパワーは絶対伝わらない。ライブの後半でパフォーマーがしんどくなってきたときに、RIKUの歌でもうひと踏ん張りできたって言ってもらえるようにならなきゃなと。それができてやっと一人前だと思うんですよね。

Show-hey メンバーをRIKUの歌で鼓舞するってことでしょ? いいよね。例えばRIKUがシャウトして、それに引っ張られてパフォーマーも踊りにより一層気合いが入るみたいな。きっとその逆もあるだろうし。

RIKU そうですね。僕はライブのときにいろいろアレンジをするんですけど、それはもう一段階ギアを入れていこうよっていう僕からメンバーへのメッセージなんです。アレンジの方法はまだまだ勉強中なんですけど。

Show-hey それがカチッとハマったときはヤバいことになるだろうね。

今の距離感くらいがちょうどいい

RIKU RADIOFISHは今どんな目標に向かって活動しているんですか?

Show-hey 今僕らは7年目なんだけど、10周年のタイミングで日本武道館でライブをやりたいなと思ってる。2024年、その頃はメンバーほぼ40代なんです。30代で紅白に出たんで、「40代になってもまだ続けていたら、武道館でライブをやったら面白いからやろうよ」って、話し合って決めた。なのにリーダーは海外に移住しました(笑)。

Show-heyさんに話を聞くRIKUさん。

Show-heyさんに話を聞くRIKUさん。

RIKU ははは。

Show-hey 曲は遠隔で作っているんだけど、それはそれで面白いよ。中田さんは「RADIOFISHもオリエンタルラジオも誰かが移住したらなくなっちゃうと言われるだろうけど、なくならないことを証明しに行ってくる」と旅立って。中田さんは本当にトライアンドエラーの人間で、トライしてダメだと思ったらすぐにやめるんですよ。顔出しするのを一時期やめたんですけど、それを2週間で撤回した。「やってみてうまくいかなかったから失敗ではなくて、『これは違う』とわかったことに価値がある」と言うんですよ。RADIOFISHに入って、中田さんの影響でとりあえずトライしてみるマインドになれたのは本当によかったと思います。

RIKU あと中田さんはマーケティング力もすごいですよね。

Show-hey 本当にすごいよ。「PERFECT HUMAN」が流行ってすぐ取材依頼がいっぱい来たけど、一旦全部断って、そのあと少しずつ出ていったんです。一気に出ちゃうと消費されて、年末の紅白に出たいのにそれまでにブームが去っちゃうから選んでいくぞと。あとモノマネやコラボもNGにして、ネタが廃れないように自分たちの力だけで継続的にブームを終わらせないようにしたんですよね。俺らとしてはやっと日の目を見たんだからいろんなところに出たい気持ちしかなかったけど、中田さんの考えを聞いて「なるほど……」と。それでなんとか紅白にも出られた。

Show-hey

Show-hey

RIKU すごいなあ。

Show-hey 俺がアーティストとして紅白に出ることになって、ダンサーとして携わっていた三代目とかAAAと共演して不思議な気分になったよね。その年は残念ながらネスたちはいなくて共演は叶わなかったんだけど、ほかの音楽番組ではたくさんネスと共演できてうれしかった。その年に初めてネスと2人で飲みに行ったら「二代目 J Soul BrothersをやるときにShow-heyに声をかけようと本当は思ってたんだ」と言われて、「それは声をかけろよ」と(笑)。でもそのときに入っていたら今の自分はいないし、幼なじみとそこまでずっと一緒ってちょっと気恥ずかしいから、今の距離感くらいがちょうどいいのかも知れないねって話になったの。2009年に大きなイベントで俺がBoAちゃんのバックダンサーをやって、ネスもEXILEに入ったばっかりのとき、2人で初めてステージ裏で会ったことがあって。

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU 2009年、僕は15歳で中3です。

Show-hey RIKUが15歳のとき、俺らはお互いのステージを袖から観ていたんだよ。で、ネスとの直接の仕事は「NES-FES.」でコメントを送ってくれっていうやつだけ(笑)。

RIKU ネスさんらしいなあ(笑)。では、最後の質問です。Show-heyさんにとってNESMITHさんとは?

Show-hey ライバルであり友達であり……なんでしょうね?(笑)きまぐれなネコって感じ? 真面目に言うと、刺激を与えてくれる存在ですね。小学生の頃からずっと変わらない間柄で、2年話さなくても昨日会ったくらいの感じで話せる親友かな。

Show-hey(ショウヘイ)

Show-hey

Show-hey

1983年6月6日生まれの熊本県出身のダンサー、コレオグラファー。RADIOFISHのメンバーであり、グループの振り付け、構成、演出を担当している。高校卒業と同時に熊本から上京し、専門学校に入学しダンスを学ぶ。2014、2015年にアメリカで行われた世界最大級のダンスコンペティション「VIBE Dance Competition」JRS部門では、ディレクションを担当したチームが2年連続で優勝。清水翔太、Nissy、BoAのバックダンサーを務めたり、w-inds.やDa-iCE、超特急などの振り付けを担当したりと、さまざまなメジャーアーティストのパフォーマンスを支えている。

𝑺𝒉𝒐𝒘-𝒉𝒆𝒚_𝑹𝑨𝑫𝑰𝑶𝑭𝑰𝑺𝑯 (@showhey198366) / Twitter
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RIKU(リク)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)

1994年8月10日生まれ。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカル。2014年4月に行われたLDH主催オーディションに合格し、THE RAMPAGEのボーカル候補生となる。同年9月に行われた「武者修行ファイナル」で正式メンバーに昇格。2017年1月にシングル「Lightning」でメジャーデビューを果たした。2021年7月から東京・東京ドーム2DAYS公演を含むアリーナツアー「THE RAMPAGE LIVE TOUR 2021 "REBOOT" ~WAY TO THE GLORY~」を開催。1月25日に4thアルバム「RAY OF LIGHT」をリリースする。RIKU個人としては毎週金曜日にメンバーの陣と共にスペースシャワーTV「ライブを100倍楽しむLIVE YEAH!!!」、bayfm「WEEKEND THE RAMPAGE」にレギュラー出演中。9月には初の舞台「ETERNAL」で座長を務め、12月に1st写真集「Life is Beautiful」を刊行した。

RIKU (@_riku_r.m.p.g_ldh)・Instagram photos and videos

「音楽大陸」とs**t kingzのKazukiのYouTubeチャンネル「カズキのタネ」のコラボが決定!

12月25日(土)にShow-heyさんがレギュラー出演しているYouTubeチャンネル「カズキのタネ」にて、「音楽大陸」とコラボした動画が公開されます。「音楽大陸」Vol.12番外編でShow-heyさんとRIKUさんが披露したTHE RAMPAGE「Starlight」のオリジナルダンスをkazukiさん、そしてs**t kingzの大ファンでRIKUさんとは“陣RIKU”の愛称で知られるTHE RAMPAGEの同い年コンビである陣さんも交えてロングバージョンでお届け! 音楽ナタリーYouTubeチャンネルではダンスを終えた4人のアフタートーク動画を公開します。お楽しみに!

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