THE RAMPAGE RIKUの「音楽大陸」 Vol.12(後編) [バックナンバー]
いつだってワクワクする選択をしてきたShow-hey
チームである喜びとソロワークの醍醐味
2021年12月24日 11:00 2
後編ではRIKUさんがチームで活動する楽しさやソロワークでの醍醐味、いつか叶えたい夢などについてShow-heyさんに聞きました。
取材
RIKUは主人公タイプ
RIKU Show-heyさんが生きるうえで、ダンサーとして活動するうえでのモットーを教えてください。
Show-hey あるよ。1つ目は「常にワクワクするほうを選択しよう」。FISHに誘われて即答でオリエンタルラジオとのグループに入ったこともそう。もう1つは「死は最後の冒険」。2つ目は俺が大好きなフック船長(「ピーターパン」に登場するキャラクター)の言葉なんだけど、ワクワクするほうを選んで生きて死んだらきっと「最高の人生だった!」という気分で永遠に続く冒険に出られるんじゃないかと思ってて。
RIKU 人生80年と考えたら、今の僕は27歳でまだその半分も生きてないわけで。半分にも満たないけど、僕の人生はまだ苦労のほうが多いんですよ。だからこそ後半は苦労したぶん楽しくてしょうがない人生を歩みたいし、そのために今努力したほうがいいと僕は思って今までやってきて。
Show-hey RIKUは主人公タイプだよね。その苦境すら楽しんでるんじゃない?
RIKU いや、正直逃げたいときもありますよ(笑)。
Show-hey でもさ、RIKUは逃げたくても逃げださないのがヒーローなのよ。戦い続けて今があるわけじゃん。カッコいいよ。
RIKU ありがとうございます。でも今成功してる人たちって、信じられないほどの苦労や努力をしているじゃないですか。それを感じさせないからこそ妬まれたりひがまれたりがあると思うんですけど、絶対に努力と苦労はみんなしていて。だから僕もそうなるためにがんばりたい。苦労している人ほど強くて何があってもぶれないし、人にも優しくできるから、そうなりたいんですよね。
Show-hey あー、後輩にごはんを食べさせるのが好きなのもそういう理由かも。若い頃にライフラインを止められて、腐りかけのじゃがいもを食べる生活をしていたから、後輩たちにはそういう生活をさせたくない。それぞれみんなそういうつらい思いをしていると思うし、誹謗中傷があったり、半端ないプレッシャーがあったりというオリジナルストーリーがあって、そこから逃げずにやり続けた人が成功している。RIKUもその1人だから本当にすごいと思う。この世界ってさ、本当に厳しいじゃん。僕らはさ、音楽とは何か、ダンスとは何かを探し求めて答えのない海原を航海して、それぞれが乗り込んだ船がなんとかつながっている状態だと思うわけ。だって最初に音楽の道を目指したときは不安じゃなかった?
RIKU めっちゃ不安でしたし、デビューなんて無理だろうなと思っていました。日大の付属の高校を卒業して、周りはそのまま進学する中で僕だけ進学せず、音楽の道を目指して1年間バイトをしながらレッスンを重ねてTHE RAMPAGEになったものの全然デビューができなくて。余裕がないから外食はできないし、服も買えないから5日同じ700円のトレーナーを着て過ごす生活。正月に地元に帰って友達と会ったらみんな、初任給がどうだ、ボーナスがどうだ、車を買ったとか話していて、僕だけが「車なんて買えないな」と思いながら会話を聞いているみたいなこともありました。
Show-hey わかる。俺はダンサーを目指して熊本から上京したから、地元で築いた人間関係を置いてゼロからのスタートだった。それにダンサーって目指すべきゴールが全然わからなかったんだよね。歌手になる場合は、この音楽番組に出たいとか、あの会場でライブをやりたいとかある程度具体的な目標があるじゃん。でも俺の場合は何もかもわからないまま上京して、めちゃくちゃ不安だった。友達がどんどん結婚していく中、俺だけまだ何も成し遂げてないし、1人で生きていくのが精一杯みたいな状況でめちゃくちゃ焦ったの。でもステージに立っているときはそんな様子は一切見せられないわけじゃん。そのギャップもなんか食らっちゃいましたね。
Show-heyが胸打たれたパフォーマンスとは?
RIKU 音楽に携わる仕事をしている人あるあるだと思うんですけど、好んで聴く音楽と仕事で使う音楽が違うと思うんです。いち音楽ファンとしてはどんな音楽が好きなんですか?
Show-hey ダンサーをやっているから、ヒップホップやR&Bをよく聴いていると思われがちだけど、別にそんなことはなくて。その日の気分でいろんなジャンルの音楽の中から聴きたいものを選んで聴いてるよ。天気がいい朝はSURFACEとかDef Techを聴くかな。あとステージに立つモチベーションを上げるために映画「グレイテスト・ショーマン」の「This Is Me」を聴きますね。ワークショップの映像がYouTubeに上がっているんだけど、キアラ・セトルの歌でその場の空気が変わっていくんですよ。歌詞に込められた「これが私よ! どんな言葉で傷付けられてもそれでも進んでいく」というメッセージも素晴らしいんですけど、リハーサルでこれだけの感情を込めて歌って周りの人の心を震わせているのが本当にすごいなと思って、こういう気持ちでステージに立たないといけないなと。
※動画は現在非公開です。
Show-hey この映像を観たとき、俺は涙が出た。「自分でいいんだ」「突き進まないといけないんだ」と思ったんだよね。音楽ファンとしてこの曲は本当にいいなと思ったし、歌の力をものすごく感じて。
RIKU 今初めてこの映像を観させてもらって、音楽の真髄がそこにあるって感じがしました。さっきShow-heyさんが話してくれた「物事が動くときにはハンパない熱量のやつが中心にいる」っていう話のままの現象が起きていますよね。
Show-hey やっぱりそう思う? 俺はこの映像を観て、生音の中でみんなのグルーヴが高まっていくこの感じがすごく好きなんだと思ったの。生バンドの曲を聴くのも好きだし、生音の中で踊るのもテンションが上がる。
RIKU いやー、本当にすごい。アーティストとして勉強になりました。真摯に取り組むってこういうことなんだなと思いました。
歌とダンスの相乗効果
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