SPEED、倖田來未らが飲酒運転撲滅への願いを歌う

飲酒運転撲滅を目指すライブイベント「LIVE SDD 2009」が、昨日2月20日に大阪城ホールで開催された。

FM OSAKAを中心とした関西地方の各団体が展開する飲酒運転撲滅キャンペーン「STOP! DRUNK DRIVING PROJECT」の一環として、昨年に引き続いて行われたこのイベント。会場には抽選で選ばれた1万1000人の観客が足を運んだ。

今年の出演者はBRIGHT、奥村初音、SunSet Swish、SPEED、mihimaru GT、風味堂、STARDUST REVUE、絢香、石井竜也、TRF、倖田來未の11組。それぞれの歌声とパフォーマンスで「飲酒運転をなくそう」という熱いメッセージを伝えた。

BRIGHT、奥村初音はそれぞれフレッシュなステージを披露。FM OSAKAでレギュラー番組を持つSunSet Swishは大歓声を受けて登場し、彼らの番組に「飲酒運転を撲滅したい」というリスナーからのメールが多数届いていることを紹介した。

再結成を経てのレアなライブとなるSPEEDは、ヒット曲のメドレーと「あしたの空」、「My Graduation」でオーディエンスを沸かせる。新垣仁絵は「私も『SDD』を誓っています。みなさんも守ってください」、今井絵理子は「みなさんと一緒に、命の大切さを考えていきたいです。今日は心を込めて歌います」と語り、関西のファンに向けた熱いステージを繰り広げた。

ステージ上では、2009年の初ライブとなるmihimaru GT、「SPEEDの『Body & Soul』が聴けたので満足です（笑）」という渡和久（Vo, Key）のMCでなごませた風味堂など、バラエティに富んだラインナップが次々とライブを展開。続いてのパートではSTARDUST REVUEが登場。根本要（Vo, G）は「僕らがこのSDDのプロジェクトリーダーということになってるんですけど、ただ年上なだけですから（笑）」と笑わせつつ、圧巻の演奏と歌声で客席を圧倒した。

続く絢香と石井竜也のステージでは、そのままスタレビがバックバンドを担当する。絢香は地元大阪でのライブということもあり、気合いの入った歌声を響かせる。普段ほとんどお酒を飲まず、運転免許も持っていないという彼女だが、「もし大切な人を失くしてしまったらどうなるんだろう、歌えなくなっちゃうんじゃないかって思います」と語り、飲酒運転の恐ろしさを訴えかけた。

石井竜也はニューシングルから「DANCE IN LOVE」と「にがい涙」、そして米米CLUBの大ヒット曲「浪漫飛行」を披露。ラストでは「一緒に跳ぼう！ せーの！ ……って言ったら跳ぶんだぞ！」という、ファンにはおなじみのフェイントを食らわせて1万1000人を大いに笑わせた。さらに絢香と石井竜也、スタレビの面々による恒例のコラボで「愛の歌」も披露。彼らのパワフルな歌声に、客席からは大きな拍手が沸いた。

続いて登場したのはTRF。最新シングル「Memorial Snow」や大ヒット曲「EZ DO DANCE」「survival dance -no no cry more-」など、幅広いセットリストで総立ちのオーディエンスを大いに盛り上げる。メンバーはそれぞれステージ左右の花道までいっぱいに走り回り、ベテランとは思えないパワーを見せつけた。

トリを務めたのは倖田來未。グルーヴィーなダンスチューン「TABOO」、切ないバラード「stay with me」、ポジティブなポップナンバー「Joyful」の3曲で、彼女の魅力をさまざまな方向から伝えるステージとなった。MCでは「音楽はいろいろなことを伝えることができます。このライブを通じて、みんなが何かを感じ取ってもらえればうれしいです」「みんなに一番伝えたいのは、大切な人を傷つけたり悲しませたりしないでほしいということです。どうか後悔しないようにしてください」と1万1000人のオーディエンスに熱いメッセージを伝えた。

イベントのラストには出演者がステージに集合し、ジョン・レノンの「Imagine」を合唱。飲酒運転をなくし愛する人を失わずに済む世界を実現しようという思いで、会場中がひとつになった。

このライブの模様は3月1日、FM OSAKAにて特別番組として2時間にわたりオンエアされるほか、3月12日にはJFN系列「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」内でも放送。3月14日には関西テレビにてライブ映像のオンエアも予定されている。

※記事初出時一部記述に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。