松尾潔の90年代R&Bライナーノーツ集刊行、300タイトル以上から厳選した52本を収録

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音楽プロデューサー / 作家・松尾潔の著書「松尾潔のメロウなライナーノーツ」が6月20日に刊行される。

松尾潔「松尾潔のメロウなライナーノーツ」書影

松尾潔「松尾潔のメロウなライナーノーツ」書影

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松尾潔のメロウなライナーノーツ

松尾潔「松尾潔のメロウなライナーノーツ」
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早稲田大学在学中よりR&Bジャーナリストとして活動してきた松尾。久保田利伸との交流をきっかけに90年代半ばから音楽制作に携わり、SPEEDMISIA宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加し、その後プロデューサー、ソングライターとして平井堅CHEMISTRY東方神起SMAPJUJUEXILEら、そうそうたるアーティストの作品に参加してきた。

本書には、松尾がこれまでに執筆した300タイトル以上にもおよぶ90年代R&BのCDライナーノーツから厳選した52本を収録。「第1章:女たちよ!(女性シンガー編)」「第2章:男たちよ!(男性シンガー編)」「第3章:花よ嵐よ!(グループ編)」の3章仕立てで構成される。歴史的な名盤から私的愛蔵盤、さらにはベスト盤まで、さまざまな作品に寄せられた解説は、資料的な正確さに支えられながらも多彩なアプローチが試みられており、読み応えのある内容となっている。

松尾潔の著書「松尾潔のメロウなライナーノーツ」

第1章:女たちよ!

フィリス・ハイマン
ラップにも挑戦、
極めて完成度の高い1枚
Phyllis Hyman / Prime Of My Life

シー・シー・ペニストン
今が旬の勢いには
抗いがたい魅力がある
Ce Ce Peniston / Finally

シャニース
待った甲斐があった
モータウン・デビュー作
Shanice / Inner Child

アリソン・ウィリアムズ
前作から一転、
〈歌志向〉を強く打ち出す
Alyson Williams / Alyson Williams

メアリー・J・ブライジ
聴き手の渇きを潤していく、
しっとりとした艶に満ちた声
Mary J. Blige / What's The 411?

ミキ・ハワード
ゴスペルに根ざしながら
独自の世界を確立
Miki Howard / Femme Fatale

ジャネット・ジャクソン
マイケルも嫉妬したであろう、
整然とした音の配置
Janet Jackson / janet.

アンジェラ・ウィンブッシュ
ヒップホップ好きの人にこそ
聴いてほしい
Angela Winbush / Angela Winbush

レイラ・ハサウェイ
声質のみで聴き手を魅了できる
数少ない歌手のひとり
Lalah Hathaway / A Moment

ティナ・ムーア
傑作であります。
ひとことで言うと。
Tina Moore / Tina Moore

ロリ・ゴールド
ブロンクス・ビューティーの瞳には
一点の曇りもなかった
Lori Gold / Lori Gold

シャンテイ・サヴェージ
見事なR&B的整合感
その背景には美メロの狩人が
Chantay Savage / I Will Survive (Doin' It My Way)

エリーシャ・ラヴァーン
“慈しみ”の心にあふれた
英日米の合作プロジェクト
Elisha La'Verne / "Her Name Is...."

エリカ・バドゥ
通受けする初期設定と
巧緻なマーケティングの産物
Erykah Badu / Baduizm

エイドリアナ・エヴァンス
ジャズ、R&B、サルサなどの
ミュージック・ガンボ!
Adriana Evans / Adriana Evans

第2章:男たちよ!

キッパー・ジョーンズ
90年度の収穫
突出した出来のソロデビュー
Kipper Jones / Ordinary Story

アレクサンダー・オニール
ジャム&ルイスとの
入魂のコラボレーション
Alexander O'Neal / All True Man

ピーボ・ブライソン
初期の作風を思い出させる
復調著しい歌いっぷり
Peabo Bryson / Can You Stop The Rain

ジェラルド・レヴァート
文句なし、興奮すら覚えた
待望のソロ・デビュー作
Gerald Levert / Private Line

グレン・ジョーンズ
一朝一夕に完成したのではない
この高品質
Glenn Jones / Here I Go Again

キース・ワシントン
熟した男が世に送り出す
新しき傑作
Keith Washington / You Make It Easy

ジェラルド・アルストン
人と人の縁が織りなす
巡りあわせの不思議
Gerald Alston / First Class Only

バリー・ホワイト
プロデューサーを
プロデュースする達人
Barry White / The Icon Is Love

ジェイムズ・ブラウン
JBは電磁石なんだと
ぼくは思う
James Brown / Living In America

ディアンジェロ
異様なまでの抑えた調子が
虚を衝く
D'Angelo / Brown Sugar

久保田利伸
アメリカ進出第1弾となる
良質のR&B作品
Toshi Kubota / Sunshine Moonlight

ルーサー・ヴァンドロス
ソロデビュー以来の
ビッグヒットを時代順に
Luther Vandross / Greatest Hits 1981-1995

ケニー・ラティモア
そのヴォーカルの色艶、
もう完璧ではないか
Kenny Lattimore / Kenny Lattimore

キース・スウェット
この5枚目のアルバムは
5枚目の傑作アルバム
Keith Sweat / Keith Sweat

ジョニー・ギル
やっぱりジョニー・ギルは
器が違う
Johnny Gill / Let's Get The Mood Right

エリック・ベネイ
R&Bの魅力が
わかりやすく詰まった良作
Eric Benet / True To Myself

マイケル・ジャクソン
MJによるMJイメージと
利き腕DJ達が考えるMJ像
Michael Jackson /
Blood On The Dance Floor / HIStory In The Mix

ローム
ドロリとした古くささを
今っぽい意匠で
Rome / I Belong To You

ジョー
心あるR&Bファンは
彼の活動を支援すべきだ
Joe / All That I Am

ブライアン・マックナイト
“らしさ”と新しさの混淆
際立つR&Bのかたち
Brian McKnight / Anytime

ベイビーフェイス
童顔の巨人氏
アンプラグド初見参
Babyface / MTV Unplugged NYC 1997

第3章:花よ嵐よ!

ハイ・ファイヴ
テディ・ライリーが
見事に切り取った若さの瞬間
Hi-Five / Hi-Five

ガイ
まさに未来を感じさせる
期待に違わぬ1枚
Guy / The Future

レヴァート
もうひれ伏すしかない
これは大傑作!
Levert / Rope A Dope Style

ブレイズ
『What's Going On』以来の
モータウンの良心を見る思い
Blaze / 25 Years Later

サーフィス
洗練された音作りの軌跡、
新曲3曲を含むベスト盤
Surface / The Best Of Surface...A Nice Time 4 Lovin'

アイズレー・ブラザーズ feat.
ロナルド・アイズレー
兄弟3人が再び集った
リユニオン第1弾アルバム
The Isley Brothers Featuring Ronald Isley / Tracks Of Life

バイ・オール・ミーンズ
圧倒的な完成度の高さを誇る
モータウン移籍作
By All Means / It's Real

Lo-Key
70年代臭を濃く漂わせる
稀有なファンク・バンド
Lo-Key / Where Dey At?

ジェイド
メロウな側面に注力、
エモーションズの再来
Jade / Jade To The Max

メイズ・フィーチャリング・フランキー・ビヴァリー
とにかく気品がある
媚びは売らねど艶がある
Maze Featuring Frankie Beverly / Back To Basics

ドゥルー・ヒル
4曲の必殺チューンが
彼らへの特別扱いを約束した
Dru Hill / Dru Hill

ボーイズIIメン
通算3作目にして、
最もラジオ・フレンドリー
Boyz II Men / Evolution

トニー・トニー・トニー
デビューから10年、
ソウルの息子たちからの宝物
Tony Toni Tone / Hits

LSG
スーパーグループが爆誕
秋の似合う音やナ
LSG / Levert・ Sweat・ Gill

エクスケイプ
女性ボーカル・グループの
作品のあるべき姿
Xscape / Traces O

余情章
人間交差点
『ニュー・ジャック・シティ』OST
NJSあってこそのNJC
記念碑的なサントラの登場
Various / New Jack City

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ヤマダランブル @rumble_egg

もうこれだけでもシャリア・ブルにしか見えなくなってしまってる病。 https://t.co/vKvlZilq3x

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