ソロシンガーToshIラストステージ「有終の美を飾るぜ!」

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ToshIのソロとしてのさよならコンサート「ToshI LAST CONCERT “武士JAPAN” Produced by YOSHIKI」が、昨日2月24日に赤坂BLITZで行われた。

普段のX JAPANのライブでは観ることができない、リラックスしたメンバーの会話をたっぷり楽しむことができた今回のライブ。ToshI(写真左)とYOSHIKI(右)の絆の強さを再確認したファンも多いことだろう。

普段のX JAPANのライブでは観ることができない、リラックスしたメンバーの会話をたっぷり楽しむことができた今回のライブ。ToshI(写真左)とYOSHIKI(右)の絆の強さを再確認したファンも多いことだろう。

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X JAPANの今後についてファンから問われると、YOSHIKI(写真右から2番目)は「まぁ……徐々にね。X JAPANはいつもいきなりドーンとやっちゃうからいけないんだよ」とコメント。

X JAPANの今後についてファンから問われると、YOSHIKI(写真右から2番目)は「まぁ……徐々にね。X JAPANはいつもいきなりドーンとやっちゃうからいけないんだよ」とコメント。

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今回のライブで、ソロアーティストとしての活動にひと区切りをつけたToshI。今後の予定については、今のところ明らかにされていない。

今回のライブで、ソロアーティストとしての活動にひと区切りをつけたToshI。今後の予定については、今のところ明らかにされていない。

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今までのソロ活動と決別し、新たな一歩を踏み出すと表明していたToshI。今回は盟友YOSHIKIがプロデュースを手掛け、プレイヤーとしてもYOSHIKIやPATA、HEATH、SUGIZOといったX JAPANメンバーが参加してToshIの新たな門出を祝った。

定刻から10分近く過ぎた頃、会場が暗転。ToshIがひとりステージに登場すると、会場には悲鳴にも似たToshIコールが鳴り響いた。ピアノの前に座ったToshIは、そのままソロデビュー曲「made in HEAVEN」をピアノ弾き語りで披露。やさしさと力強さを兼ね備えたこのデビュー曲で、ToshIはソロアーティスト最後のステージをスタートさせた。

1曲歌い終えると、椅子から立ち上がり笑顔で客席を見つめるToshI。そして「会いたかったぞーっ! ついに帰ってきたぜーっ! 何だかうれしいぜ!」と叫び、ファンに今の心境を荒々しく伝えた。また、この日のライブはDMM.comを通じて有料生配信されていたこともあり、ToshIが「今日はお前たちと全国のお茶の間に、俺たちの愛を届けるぜ!」と観客を煽る一幕も。ソロライブながらもX JAPANのノリに近いMCで、観客を一気にヒートアップさせた。

2曲目からは、曲ごとにX JAPANのメンバーがサポート参加。ToshIは「どうしてもバックバンドをやらせてくださいっていうから」と前振りをしてから、各メンバーをステージに呼び入れた。PATAは「俺、そんなこと言ってねーからな!」と笑いながら反論していたが、そのやり取りからは長年の活動で築かれた絆を感じることができた。

この日のライブは、ToshIの最新ソロアルバム「武士JAPAN」からの楽曲を軸に、SUGIZO、PATA、HEATH、YOSHIKIのソロ楽曲をToshIがカバーしていく構成。SUGIZOは「ToshIさんが歌うともっと美しくなるので、ぜひ歌ってください」と言って、自身のナンバー「Dear LIFE」を提供し、ギターやコーラスでToshIのボーカルに華を添えた。また、ToshIは曲によってピアノやアコースティックギター、タンバリンで演奏に加わるなど、多才ぶりを発揮。MCでは普段のX JAPANともこれまでのソロライブとも異なる、非常にユルいトークでファンを楽しませた。

ライブ終盤になると、いよいよステージにYOSHIKIが登場。ToshIと熱い抱擁を交わした後に、YOSHIKIは「今日は楽屋で『静かな内容でいく』って言ってたけど、話が違うよね?(笑)」と言って会場の笑いを誘った。さらに、中学時代に組んでいたバンドの話や、X JAPANでアルバム「ART OF LIFE」を完成させたときにYOSHIKIから「まぁまぁだね」と言われて、みんなでスタジオをメチャメチャにした話など、貴重な話題を提供。ToshIがYOSHIKIに「僕たち、仲いいもんね?」と言ってニコニコすると、ステージ上は幼なじみ同士によるリラックスした雰囲気に包まれた。

ライブ本編は、YOSHIKIのピアノとSUGIZOのバイオリンが印象的な「Unnamed Song」「雨音」で終了。最後の曲「雨音」では、ToshIが歌い出した直後に涙で声を詰まらすハプニングがあったが、すぐに客席から「がんばれ!」などの掛け声があがり、ピースフルな空気が会場中に充満した。

アンコールでは、白いジャケットに着替えたToshIがステージに再登場。そしてこの日のサポートメンバー全員をステージに呼び入れると、「X JAPANが揃ったぜーっ!」と叫びファンを喜ばせた。するとYOSHIKIは、「ってことは、X JAPANの曲をやれってこと?」とニコニコ。ToshIがメンバーひとりひとりと言葉を交わした後、X JAPANの名バラード「Forever Love」が披露された。日本でこの5人が揃ってステージに立つのは、昨年5月の東京ドーム公演以来のこと。会場にはこの日一番と言えるほどの大歓声があがり、サビではToshIの歌声に負けないほどの大合唱が巻き起こった。

「Forever Love」を歌い終えると、ToshIは「最高の友たちに囲まれて幸せだなと思います。世界一熱く熱く、深く深く応援してくれるみんなにも感謝します。ここで区切りをつけて、新しいスタートを切ります。残された人生……あと50年という人生! ジジイになっても歌うぜ!」と感謝の気持ちとこれからの決意表明を口にする。そして「最後は運命共同体のお前たちと、有終の美を飾るぜ!」と言うと、この日最後のナンバーであるX JAPANの代表曲「Endless Rain」を歌い始めた。この曲では冒頭から観客がかつてないほど大きな声で合唱に参加。いつものX JAPANのライブにも通じる盛り上がりで、“ソロアーティストToshI”のラストコンサートは大盛況のうちに終了した。

ToshIをはじめとした5人はステージ上に並び、ファンと一緒に万歳を10回繰り返す。メンバーがステージを去った後も、ToshIは名残惜しそうに客席を見つめ、マイクを使わず肉声で「ありがとう!」と叫び深々とお辞儀した。ステージからメンバーがいなくなった後も、観客は会場を去ろうとせず、場内に流れるX JAPAN「Say Anything」にあわせて大合唱を続けていた。

「ToshI LAST CONCERT “武士JAPAN” Produced by YOSHIKI」@赤坂BLITZ セットリスト

01. made in HEAVEN [ToshI Piano弾き語り]
02. Dear LIFE [ToshI、SUGIZO]
03. 春の息吹 [ToshI、SUGIZO、PATA]
04. Story of a young boy [ToshI、PATA、HEATH]
05. Eagle Sniper [ToshI、PATA、HEATH]
06. エアポート [ToshI、SUGIZO、PATA、HEATH]
07. 武士JAPAN [ToshI、SUGIZO、PATA、HEATH]
08. Unnamed Song [ToshI、YOSHIKI、SUGIZO]
09. 雨音 [ToshI、YOSHIKI、SUGIZO]
[ENCORE]
EN1. Forever Love [ToshI、YOSHIKI、SUGIZO、PATA、HEATH]
EN2. Endless Rain [ToshI、YOSHIKI、SUGIZO、PATA、HEATH]

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読者の反応

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わしや @ai2023et

X JAPAN総出でToshlをフォローしてた時代が懐かしいな。何がここまで関係をこじれさせたのか。
LUNA SEAはソロで番組共演してるからSUGIZOとは良好っぽいけど、、、

ソロシンガーToshIラストステージ「有終の美を飾るぜ!」 https://t.co/DVghhcB2M4

#XJAPAN #Toshl #龍玄とし

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