上坂すみれ、雨の原宿で渾身のキャラにモザイクかけられる

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上坂すみれが昨日10月20日に東京・ラフォーレミュージアム原宿でイベント「上坂すみれ決起集会 vol.6 ~死せる乙女の摩天楼~」を開催した。

上坂すみれ

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台風27号の接近に伴い、あいにくの雨模様となったこの日の原宿に集まった上坂ファン、通称“同志諸君”は500人。中央の巨大な棺桶を囲むようにギリシア建築風の柱、ジャックランタン、巨大な鎌と斧が並ぶステージを前に同志たちが上坂の登場を待っていると「もうマジムリー、棺桶の中とかー」「今日は友達とチョー、ハロウィンパーティだったのにー」という上坂によるギャル語全開のナレーションが流れ出す。それと同時に500人が“ゲバルトの赤い棒”ことウルトラレッドのサイリウムを頭上に掲げると、ハードコアテクノ風の出囃子「overture」が流れだし、左右に割れた棺桶の中から上坂が登場。黒いロリータルックに大きなリボンの付いた黒のカチューシャ、赤いリボンベルト、赤と黒のストライプのニーハイソックスという出で立ちで「我旗の元へと集いたまえ」をテンション高く歌い始めた。

大歓声に右手を挙げて応えた上坂は、ハロウィンが近いことにちなんで仮装している女性同志が多いことを発見すると「みんなカワイイ!」「ネコ耳なんて付いちゃってもうっ!」とエキサイト。さらに「女の子じゃない皆さん」も「マミさんを食べた怪物」「手書きのウォーズマン」などのコスプレをしているのを見て興奮の色を濃くしていく。そして自らが率いる趣味者集団(上坂とファンの集まり)「革命的ブロードウェイ主義者同盟」のアイコンがあしらわれた「実態はドン・キホーテで買ったらしい」マントを外すと「返すか返さないかはあなたの自由!」とフロアに投げ込み、2ndシングル「げんし、女子は、たいようだった。」収録の3曲を歌い上げ一旦ステージをあとにした。

童話やマンガの魔女がかぶるような黒の三角帽姿の上坂がステージに再登場すると「毎回恒例の意味のわからないコーナー」がスタートする。今回の企画は「上坂すみれ考案 オリジナルサウンドノベルゲーム 俺の雪かきテクニック3」。札幌出身、蠍座B型、レコードメーカー勤務の27歳男性の高校時代を振り返るストーリーと、上坂の手によるイラストがステージ後方のスクリーンに投影され、ところどころで表示される選択肢の中からどれを選ぶかを同志諸君が多数決で決定する。すると劇中に登場するヒロインの好感度が変化するゲーム仕立ての演目だ。

上坂が考案したヒロインは金髪、セーラー服にホッケーマスク姿のクラスメイト「ジェイ子ちゃん」、ナースルックで常に目を剥き、いつもたくさんのクスリを飲んでいる「先生」、お兄ちゃんが大好きで、ときどき出かけてはなぜか血みどろになって帰ってくる「妹」。500人の同志はその3人と主人公の織りなす物語を鑑賞しつつ「朝、ジェイ子の落としたチェーンソーをネコババし、学校では課題を忘れたことをごまかすために先生に海老フライをぶつけて逃走」「体育倉庫に現れたゾンビの群れをキーボードをタイプして撃破し『ここではないどこか』こと東京へと旅立つ」「中野ブロードウェイ4階で買い物をしたのち帰宅し、血まみれの妹と夕飯のメニューを巡って刃傷沙汰を演じる」「就寝時、部屋の物陰に現れた悪魔を駆逐する」というストーリーを作り上げた。

結果、好感度1位はジェイ子に決定し、翌朝、学校で愛の告白を受けた主人公がジェイ子にマスクを外すよう頼むと、そこにはモザイクのかかった彼女の素顔が。これには同志諸君はもちろん、キャラクターの生みの親である上坂自身も「わーっ!」「私が提出した絵にいつのまにかモザイクがかかってる!」と驚きの声を上げるも「俺の雪かきテクニック3」はそのままゲームオーバーを迎えてしまった。

続けてスクリーンに2014年2月11日の中野サンプラザでのイベント「革ブロ総決起集会」のチケット先行予約開始の告知映像が流れたのち、上坂はデビューシングル「七つの海よりキミの海」や、彼女も吉武莉華役で出演したアニメ「げんしけん二代目」のエンディングテーマ「アオくユレている」など4曲を連続投下する。さらに「革命的ブロードウェイ主義者同盟」のスローガン「生産!」「団結!」「反抑圧!」を同志諸君と唱和すると、2014年1月リリースのアルバムのタイトルトラック「革命的ブロードウェイ主義者同盟」を初披露。ボディミュージックを思わせる硬質なダンストラックに同志諸君は大歓声を送っていた。

ライブ仕様のロングバージョンに生まれ変わった「我らと我らの道を」と、本日2度目となる「げんし、女子は、たいようだった。」を歌ったところで、この日の全演目は終了。上坂は「みんなは善良な市民だから悪さは何もしないと思うけど」と、ジャックランタン型のバスケットを手にフロアに降り、その中に入った菓子を同志諸君にプレゼントする。そしてロシア語でバンザイを意味する「ypa」(ウラー)を三唱すると「解散!」とのシャウトとともに再び棺桶の中へと帰っていった。

上坂すみれ決起集会 vol.6 ~死せる乙女の摩天楼~
2013年10月20日(日)東京・ラフォーレミュージアム原宿 セットリスト

01. overture(すみれ入場曲)
02. 我旗の元へと集いたまえ
03. げんし、女子は、たいようだった。
04. SUMIRE #propaganda
05. テトリアシトリ
06. 七つの海よりキミの海
07. ソライロ
08. アゲアゲ・スミダ
09. アオくユレている
10. 革命的ブロードウェイ主義者同盟
11. 我らと我らの道を(LIVE ver.)
12. げんし、女子は、たいようだった。

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