末原拓馬と子供たちが濃密なひとときを過ごした「WELCOME KIDS PROJECT」ワークショップ

劇団おぼんろの末原拓馬とわかばやしめぐみが講師を務めた「WELCOME KIDS PROJECT 夏休み！オン・ワークショップ2025」が、8月20日から26日まで東京都内のスタジオで開催された。

ネルケプランニングが主催する「WELCOME KIDS PROJECT」は、「たくさんの子どもたちに演劇に触れて、一生の思い出となるようなモノに出会ってもらいたい！」という思いで発足したプロジェクト。「WELCOME KIDS PROJECT」の一環として、これまでに「夏休み！オン・ステージ『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』」「夏休み！オン・ステージ『パペットミュージカル すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』」などが上演されてきた。

「WELCOME KIDS PROJECT 夏休み！オン・ワークショップ2025」では、末原が作・演出を手がけた「野良の方舟」の上演に向けて、小学1年生から中学3年生までの参加者26人が、本読み、歌稽古、振付稽古など、本格的な演劇作りに挑んだ。また期間中には、One on Oneの浅井さやか、藤衣裳の加藤佑里恵を特別講師を務めた演劇体験会も実施。最終日となる8月26日には、成果発表会として「野良の方舟」が上演された。その後の打ち上げでは、末原が書き下ろした「ああたのしみだ」を参加者が歌唱し、ワークショップを締めくくった。

ワークショップを終えた末原は「夏休みのあまりに濃密なひととき、『あれ？ ……現実だったよね？』と、まるで夢か魔法の世界に迷い込んできたような気持ちになっています。初めて会う者同士が、『一緒にいるから』という理由で相手を仲間と認め、かけがえのない関係になっていく様子をみて、もしかするとこれがすべての動物、人間にとっての完成形なのではないかと改めて思いました。『物語を紡ぐために集まった僕ら』という物語はあまりに美しく大切なもので、彼らとともにあるこの壮大なるごっこ遊びがどうか何十年も続きますようにと今は祈っています」としみじみ語る。

浅井は「『無限の可能性』という言葉が、夢とか幻じゃなく、本当に存在するんだなぁと実感しました。子ども達には『無限の可能性』がある。いや、大人だって持ってるんだけどすっかり忘れてしまっている。それを思い出させてもらった貴重な時間でした。『教える / 教わる』ではなく『共に味わう』。そんな素敵なひととき。ここで出会えたことを嬉しく思います。いつか、また、一緒に舞台創ろうねー。お疲れさまでした！」とコメント。加藤は「皆さんとにかく元気でやる気がみなぎっていて、私自身も楽しくて楽しくて！ 衣裳製作時には、驚くアイデアがたくさん出てきて、私も負けてはいられないと、意欲を奮い立たせていただきました。少しでも興味をお持ちいただけましたら、これほど嬉しいことはありません。次は現場で会えるのを楽しみにしております！」と子供たちにメッセージを送った。

「WELCOME KIDS PROJECT 夏休み！オン・ワークショップ2025」

2025年8月20日（水）～26日（火）※終了
東京都内スタジオ

講師：末原拓馬、わかばやしめぐみ
特別講師：浅井さやか、加藤佑里恵