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これは日本劇団協議会による「日本の演劇人を育てるプロジェクト」新進演劇人育成公演 演出家部門の1プログラム。今回はイギリスの劇作家ウイリー・ラッセルによる作品が、阿部のぞみの翻訳、プログラムの育成対象者である林勇輔の演出で、日本初演される。
舞台は1977年、イギリス・リバプールの小さな町。リンダとデイヴの結婚式前夜、新郎新婦はそれぞれ友人たちと共に男女に分かれ、独身最後の夜を楽しむ“スタッグナイト”と“ヘンナイト”を繰り広げていた。新郎新婦が鉢合わせると不幸になるというジンクスがあるにもかかわらず、参加者たちは同じクラブに集まってしまう。その夜クラブでは、リンダの元彼ピーターのバンドがライブを予定していて……。
林は「人生は選択の連続だ。その都度、なんらかの『サイン』が現れるように個人的には思っている。その『サイン』が、ただの落書きに見えるのか、はたまた啓示と感じるのか……どう捉えるかは人それぞれだろうし、どちらも間違いではないのだろうな……などと、そんなことを考えながら、今、本邦初演となる戯曲に向き合っている」とコメント。また本公演をプロデュースする流山児は「ウィリー・ラッセルの翻訳劇『Stags and Hens-THE REMIX-』日本初演で、林勇輔という演出家の冒険が始まります」と語った。
林勇輔コメント
「今、変わらなければ、我々に明日はない」
舞台となっているダンスホールの壁には、無数の落書きがある。
その中に気になるフレーズを見つけ、独りごちるように復唱してみるリンダ。友人たちはどこかの馬鹿な学生が書いた落書きだと笑い飛ばす。
なんだかこの町と結婚するみたいに感じる、とこぼすリンダは、この町の男と"ノリで"結婚することを決めた。それはそれで後悔はない、という彼女からは、どことなく諦念の匂いがする。壁の文字を見つけた今夜は、結婚前夜。
人生は選択の連続だ。
その都度、なんらかの「サイン」が現れるように個人的には思っている。その「サイン」が、ただの落書きに見えるのか、はたまた啓示と感じるのか……どう捉えるかは人それぞれだろうし、どちらも間違いではないのだろうな……などと、そんなことを考えながら、今、本邦初演となる戯曲に向き合っている。
流山児祥メッセージ
オリジナルの物語を創りあげたいという思いで創作活動を続けている林勇輔の演劇的原点であるイギリス演劇、とりわけウィリー・ラッセルの日本未上演戯曲を「日本初演したい」という熱い想いを共有できたことから、この公演を企画しました。
一昨年、流山児★事務所のトップ女優:
本企画では、様々な出自の俳優、スタッフとの交流で、次のレベルへ行けると確信しています。
ウィリー・ラッセルの翻訳劇「Stags and Hens-THE REMIX-」日本初演で、林勇輔という演出家の冒険が始まります。
STAGS and HENS -THE REMIX-
2025年9月20日(土)〜10月1日(水)
東京都 space早稲田
スタッフ
作:ウィリー・ラッセル
翻訳:阿部のぞみ
演出:林勇輔
出演
※学生、養成所生、U-25、高校生以下チケットあり。
ステージナタリー @stage_natalie
新郎新婦は独身最後の夜を楽しんでいたが…「STAGS and HENS -THE REMIX-」日本初演(コメントあり)
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