そろそろ結婚する? 14回目の記念日
2011年のクリスマスに産声を上げた超特急。彼らはその歩みを一度も止めることなく、14年という長い月日を8号車(超特急ファンの呼称)とともに進んできた。節目の15周年イヤーへと歩みを進める大切な記念日に開催されたファンクラブイベントはYouTubeでの生配信も行われ、会場に集まった8号車のみならず全世界の8号車が超特急のメンバーと特別な時間を共有した。
14回目の“誕生日パーティ”は、記念日をにぎやかに祝福するポップチューン「MEMORIAる」で幕を開けた。「Congratulation!」の掛け声で明転したステージに姿を見せたメンバーは、イメージカラーのカジュアルルックに小さなサンタ帽やトナカイの角を着けた、クリスマスムードも感じさせるキュートな装い。ダンサー陣が頭の上で“Mポーズ”とピースサインを繰り返し笑顔を振りまくと、ボーカルのタカシとシューヤは「ずっとずっと忘れない日にしよう」と語りかけるように歌い上げた。
オープニングナンバーを届け終えての自己紹介では、それぞれに14回目の結成日を迎えた思いを交えながら言葉をつないでいったメンバー。タクヤが「こうしてみんなでお祝いできるのがうれしいです。みんなもおめでとう!」と言うと、ユーキは「今日で14年だね。そろそろ結婚する?」という“プロポーズ”で8号車の黄色い悲鳴を誘い、周囲から「うわー! それ絶対考えてたでしょ!」とツッコミを浴びまくる。またMCを担当したカイは、リョウガがインフルエンザ感染による自宅療養期間のためこの日の公演を欠席することを伝えつつ「気持ちは9人で届けられたらと思いますので、よろしくお願いします!」と8号車へ呼びかけた。
奇跡の成功なるか、聖夜の絆チャレンジ
ここから超特急は団体戦と個人戦、2つのゲーム企画で8号車と楽しいひとときを共有した。1つ目に用意されたのは、「みんなで歌いきってチームワークを高めよう!」と題された、メンバーのチームワークを確かめるゲーム。「みんなダンサーの歌声も聴きたいでしょ?」と言うユーキの念願で実現したこの企画は、8つにパートを分けた山下達郎「クリスマス・イブ」を、全員が誰とも被らずに歌いつなぐことができたら成功というルールで、30分という制限時間を設ける形で幕を開けた。
「我々なら一発でいけるでしょう!」とユーキが自信満々に語ったのち、最初のパートで1人残らず振り向き歌い出すという息ぴったりの全員ボケから始まったこのチャレンジ。2回目、3回目と冒頭から被りが発生して失敗が続くと、ハルは「もうわかったよね? みんな。30分じゃ足らねえよ?」と、なぜか得意げにこのゲームの難易度の高さを8号車に伝える。その言葉通り、パートを被せずにリレーを2人以上つなぐことは容易ではなく、どんどんチャレンジ回数を重ねていく8人。それでも彼らは予定調和の流れにならないよう、互いに声を掛け合いながらひたすら真摯に挑戦に向き合う。
積極性の高さゆえにたびたび同じタイミングでマイクに向かってしまうカイとタクヤ、虎視眈々と歌いたいパートを狙い澄ますユーキ、さすがの歌声でたった1フレーズでも感嘆を誘うタカシとシューヤ、ダンサーながら難しいパートも歌いこなしてみせたアロハ、そして「俺ら“超特急”っすよね!?」「次はないと思ってやろうぜ、切羽詰まろう!」と何度も力強くメンバーを鼓舞したマサヒロとハル。それぞれの個性も垣間見えた超難関チャレンジは、80回目を超えたところで急展開を迎える。「信じよう!」というハルの声かけからスタートした81回目。先陣を切ったタクヤからカイ、シューヤ、マサヒロ、ユーキ、ハルと歌いつなぎ、ここまでの最長記録である6人リレーを成功させると、アロハとタカシも残りの2パートをつなげ、見事にチャレンジを成功させる。驚いた様子で顔を見合わせた8人は、ウィニングランさながらに飛び跳ねながら「クリスマス・イブ」を力強く合唱し、そのまま肩を組んで奇跡的なチャレンジ達成の喜びを分かち合った。
新たな“画伯”誕生も? 絵心バトル
神経を研ぎ澄ませ、執念で成功をもぎ取った「クリスマス・イブ」チャレンジのあとには、“素敵なクリスマスプレゼント”を懸けた個人戦「描いて答えろ! お絵かきジェスチャー」というゲームが行われた。このゲームは、あるお題のジェスチャーを行う会場の8号車を観察して答えを予想し、その答えを絵で表現するというもの。このチャレンジで圧倒的なイラストの才能を見せたのはカイで、1問目の「サンタクロース」を見事なイラストタッチで表現した彼には正解の20点にプラスして、ボーナスポイントが20点加算された。
一方、3問目の「トナカイ」で迷作を生み出したのは超特急の“画伯”ことユーキ。また、マサヒロも人間がツノを付けたようなトナカイを描き上げ、タクヤから「絵が壊滅的! マイナス10ポイント!」と言われてしまう。それぞれの発想力と画力が浮き彫りになったこの対決では、60点を獲得したカイとマサヒロがトップタイで賞品の「年末ジャンボ宝くじ3万円分」を手にするという結果に。そして最下位は3問中2問の答えを外してしまったハルで、彼には罰ゲームとして一発ギャグが課せられた。ノープランのまま「ジングルベル」を歌い出したハルだったが、熟考を経てもギャグを繰り出すことができず、バトンはマサヒロの無茶振りによってユーキの手に。すると、一発ギャグの手練れであるユーキは「ハル、こういうのはリズムだから」と言って「ジングルベ~ル、ジングルベ~ル、腕がつる~♪」という替え歌を披露。アドリブながら見事なオチでメンバーと8号車の笑いを誘い、ハルの窮地を救ってみせた。
待望の楽曲リリースも! うれしい2大告知
イベント後半には「14周年2大告知」として、“うれしいお知らせ”が2つ、8号車へと届けられた。1つ目は、昨年12月から今年1月にかけて行われたアリーナツアー「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2024-2025『Joker』」の映像作品化決定。2月25日にリリースされる今作には、1月29日に神奈川・横浜アリーナで行われたツアーファイナルだけでなく、12月20、21日の大阪・大阪城ホール公演、12月25、26日の東京・国立代々木競技場第一体育館公演、1月4、5日の愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)公演からのパフォーマンス映像、メイキングなどが約400分超えの大ボリュームで収録される。さらに、8号車の間でリリースが待望されていた本公演のオープニングナンバー「POKER FACE」が、Blu-ray / DVDと同じ2月25日に配信リリースされることが発表になると、会場には喜びの歓声が響いた。
そしてもう1つの吉報は、新たなアリーナツアーの開催決定。ツアータイトルは「BULLET TRAIN ARENA TOUR 2026 ESCORT」で、超特急のCDデビュー日である6月10日の神奈川・横浜アリーナ公演を皮切りに、8月9日の神奈川・Kアリーナ横浜公演まで全国4つの会場で全8公演が行われる。このツアーについて、ライブ演出を担当するユーキは「エスコートっていろんな意味があるじゃないですか。僕ら9人が、8号車をエスコートして誘うっていう世界観でやっていきますので、楽しみにしていてもらえたらと思います」と語り、8号車の期待感を煽った。
「このレールを9人で守り続ける」
今後の展開を告知し、2026年も全速力で駆け抜けることを約束した超特急。イベントの最後には彼らから8号車へ、ミニライブのプレゼントが贈られた。超特急の最初のオリジナル曲「No More Cry」を切なくも優しく歌い踊ると、ユーキは「なんか1人足りなくないですか? 寂しくないですか?」と8号車に呼びかけ、リョウガを電話で呼び出す。メンバーから体調について聞かれたリョウガは「ほぼ全快です」「明日のライブはもちろん出る予定なので!」と元気な声で応じて8号車の心配を払拭。するとユーキは「リョウガの声で最後の曲に行きたいので、気合い入れてもらっていですか?」と電話越しに伝えた。ユーキの言葉を受け、リョウガは「残り1曲となりました! 超特急、15周年に向かってこれからも走っていきたいと思っています」と語り、「僕たちは?」と声を上げる。そして、リョウガによる欠かせない号令に、8人が「超特急です!」と“超特急ポーズ”を決めて始まったラストナンバーは「走れ!!!!超特急」。前に立つメンバーの肩に手を置いて“連結”した8人は8号車と笑顔を交わしながらこの曲を歌い踊り、“未だ見ぬ世界”への高鳴る思いを共有し合った。
「14年間もグループを守り続けるって素晴らしいことだし、それは難しく、決して簡単なことじゃない」。最後の挨拶でそう語ったのはシューヤ。「これから先、その1.5倍、2倍と、このレールを9人で守り続けるので、それを支えてもらえたらうれしいです」と彼が8号車に訴えると、続くカイは「あっという間だったけど、たくさんのことがありました」と振り返り、そして「9人で過ごす時間がもっと長くなっていって、結果的に一番長くなるのが幸せなことなのかなと思っています」と前を向く。「2025年が終わりますが、皆さん一度自分に拍手! そして2026年は、超特急が皆さんをエスコートしたいと思います」とマサヒロが約束すると、タクヤは「出会ってくれてありがとう。マジでそれだけだわ。あとは体調管理気を付けて。頼むよ。また来年も元気で!」と、簡潔ながらも思いのこもった言葉で8号車の胸を熱くする。
2026年は超特急の進化する姿を
「2026年は15年目、節目の年なので。ひと皮も二皮もむけた、超特急の進化する姿を見せていけたらと思ってます」と燃える瞳で誓ったユーキに続き、アロハは「もし14年前に戻れるなら、そのときの自分に『14年後の自分は最高の仲間とスタッフさんと一緒にいられて幸せだよ』と伝えたいです。大好きです、これからもよろしくお願いします!」と語る。「超特急を応援してくださり、僕らのことを愛してくださってありがとう」と感謝を伝えたハルが「皆さんがいてくださってこその僕らなので。どうか無理なくね」と8号車に語りかけると、タカシは「僕ら15周年に向けて走って行きますが、どんどん加速してワクワクさせる旅に連れていけたらいいなと思います。出会ってくれたみんな、そして超特急のみんな、ありがとう」と言葉を紡いだ。
そしていつものように、9人の挨拶の最後を担ったのはリョウガ。「ちょっと言葉が難しいんですけど……」。そう切り出した彼は「お休みをしてしまっている年が続いてしまっているけれど、休むたびにみんなからの愛を感じてうれしいんですよね。でも来年こそは絶対に穴を空けず、健やかに生きていくことをここに誓いたいと思います。もし体調を崩したら、ハルみたいに一発ギャグしてスベりたいと思います!(笑)」と、実直さとユーモアがないまぜになった言葉でイベントを締めくくった。すると、この言葉を1人シリアスな顔つきで聞いていたハルは、最後に一発ギャグの“リベンジ”を申し出る。メンバーが次々と舞台袖に消えていく中で1人ステージに残り、「この世を照らす一発ギャグやります!」と宣言したハル。「おそらくたぶん、どっかに行きそうな人」というタイトルコールをすると、彼は「ああ、ヤバい! 国から黒い封筒来てた~!」と上手袖から下手袖へ、早足で駆け抜けていった。
ツアー情報 / Blu-ray&DVD 収録内容
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