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これは日本劇団協議会による「日本の演劇人を育てるプロジェクト」新進演劇人育成公演 演出家部門の1プログラム。今回はイギリスの劇作家ウイリー・ラッセルによる作品が、阿部のぞみの翻訳、プログラムの育成対象者である林勇輔の演出で、日本初演される。
林は「ウィリー・ラッセル作品『STAGS and HENS -The Remix- 結婚前夜』本邦初演の演出! まずは、そんなスーパーな機会を与えてくださったことに感謝申し上げます。既存の翻訳本が存在しない今回は、翻訳家と密にコミュニケーションをとりながら作家の書いたものをすくい上げ、どう解釈するか、どう読むか、の作業を繰り返しながら、字面の奥に見つけた『本当はこうなんじゃ…?』に興奮をおぼえました。そののち稽古場では俳優たちの肉体を通す作業。なんとも楽しい『生みの苦しみ』を味わいました。そしていよいよ最後のピースである『観客』を迎え入れる今、別の興奮に包まれております。いよいよ開幕です! どうぞ隅から隅までお楽しみください」と語った。
舞台は1977年、イギリス・リバプールの小さな町。リンダとデイヴの結婚式前夜、新郎新婦はそれぞれ友人たちと共に男女に分かれ、独身最後の夜を楽しむ“スタッグナイト”と“ヘンナイト”を繰り広げていた。新郎新婦が鉢合わせると不幸になるというジンクスがあるにもかかわらず、参加者たちは同じクラブに集まってしまう。その夜クラブでは、リンダの元彼ピーターのバンドがライブを予定していて……。公演は10月1日まで。プロデューサーである流山児祥のメッセージは以下の通り。
流山児祥メッセージ
二年越しの念願である本作は、新進演出家:林勇輔の演劇愛が詰まった人間喜劇に出来上がりました。1970年代後半、イギリスの地方都市:リバプールの20代の若者たちの青春劇を、実力派役者を起用し《大人の劇》として再構成、前代未聞の創作訛りという生々しいコトバの劇に、クリエーションしたのです。
結婚前夜。女子トイレに向かう新婦:リンダ(竹本優希)。階段の壁には「今、変わらなければ、我々に明日はない」の落書き。新郎:デイブ(
演劇とはカラダが自ら語り、コトバが自ら行動することにほかならない。演劇の基本は,主人公が意識的に選んだ行動が状況と衝突し、障害を打ち破ってその人間的意味を実現しようとして起こす事件です。シンプルに言えば人生は常に選択の連続であるということです。作家・演出家・役者・スタッフの集団的創造力(想像力)が創り上げた日本版『スタッグス&ヘンズ』皆さんもご一緒に想像力の翼を広げてお楽しみください。
STAGS and HENS -THE REMIX-
開催日程・会場
2025年9月20日(土)〜10月1日(水)
東京都 space早稲田
スタッフ
作:ウィリー・ラッセル
翻訳:阿部のぞみ
演出:林勇輔
出演
※学生、養成所生、U-25、高校生以下チケットあり。
流山児祥 @ryuzanji3
「STAGS and HENS」開幕、演出の林勇輔「隅から隅までお楽しみください」(舞台写真 / コメントあり) https://t.co/xfD0fjH81e