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「舞台『鬼滅の刃』其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里」は、吾峠呼世晴のマンガ「鬼滅の刃」(集英社)を原作とした舞台シリーズの第5弾。製作発表には竈門炭治郎役の
会見前半にはまず阪本、髙橋、蒼木、佐々木、元吉が登場。阪本は「今作にもくせ者の鬼が登場するので、鬼との戦いがどのように表現されるか楽しみ。舞台ならではの魅力を感じてほしい」とコメントする。現在高校3年生、18歳の髙橋が「人力で表現するからこそ、人間の強さやもろさ、はかなさを伝えられると思うので、原作で描かれていることを大事に演じたい」と言葉に力を込めると、そのしっかりとした物言いに蒼木が「本当に十代かい……?」と感心のため息を漏らし、会場を笑いで包む。
蒼木は2022年の「舞台『鬼滅の刃』其ノ参 無限夢列車」に出演。今回、加藤、浦井と同じく映像出演となる蒼木は「前回僕の出番は15分間くらい。煉獄さんと戦い、逃げるまでがギュッと詰まっていて、毎回800メートル走をしているようだった」と述懐し、「映像出演ですが、帰ってこられてうれしい」と笑顔を浮かべる。また2020年の舞台第1弾から鬼舞辻無惨を演じてきた佐々木は、前作「舞台『鬼滅の刃』其ノ肆 遊郭潜入」を振り返って「とてもいいところで終わっていたので、早く続きをやりたかった」と瞳を輝かせた。
末満健一からバトンを受け継ぎ、今作から脚本・演出を手がける元吉は「キャストの皆さんが笑顔で迎えてくれた。『仲間に入れてくれてありがとう』という気持ち」と笑い、「演劇でこの物語を表現することの必然性を大切に、お客様に唯一無二の体験をしてもらいたい」と抱負を述べた。
加藤と浦井は製作発表の中盤、司会の呼び込みに応じてステージに登場。2人がそれぞれのキャラクタービジュアルをバックに舞台に立つと、ほかの登壇者から歓声が上がった。加藤は「子供時代からの“ジャンプっ子”としてもうれしい」と出演の喜びをかみ締める。顔に6つの目を持つ黒死牟のビジュアルについて、加藤は「実際に僕の目の型を取って作ったものを顔に付けてもらいました。まだお見せできませんが、刀も原作通りの不気味な仕上がりで、スタッフさんのこだわりがすごい」とビジュアルの見どころをアピールした。
20歳のとき「ミュージカル『テニスの王子様』」で初舞台を踏んだ加藤は「40歳になった今、またネルケプランニングさんの2.5次元作品に参加できることに運命を感じる」と感慨を口にする。また2008年に「ミュージカル『テニスの王子様』The Imperial Presence 氷帝 feat. 比嘉」で阪本と共演した加藤は「大きくなったねえ!」と阪本の姿に顔をほころばせ、「越前リョーマとして全力で立ち向かってくる彼の姿が愛おしかったし、『こちらも全力を出さなきゃ』と思って共演していました」と当時を懐かしむ。阪本も「僕にとっても忘れられない舞台です。和樹くんが先輩として引っ張ってくれたので、僕もそれに応えられるよう、とにかくがむしゃらにやるしかないという感覚でした」と笑顔で答えた。
「鬼滅の刃」の原作やアニメの大ファンだという浦井は「責任重大ですが、とても光栄」と言う。「デスノート THE MUSICAL」で夜神月を演じた経験を持つ浦井は「夜神月も童磨も、アニメでマモちゃん(宮野真守)が演じた役。マモちゃんに連絡したら『すごーい! 健ちゃんらしい童磨を演じてね! イエーイ!』と返ってきた(笑)。彼をリスペクトしつつ、自分らしく演じられたら」と語った。
また浦井はミュージカル「キングアーサー」で加藤、過去に舞台「鬼滅の刃」で炭治郎役を務めた小林亮太と共演した際ことを挙げて、「稽古場でずっと(炭治郎たちの)呼吸のまねをしていた」とエピソードを明かす。これを受けて加藤が「あのときの浦井さんはただのオタクだった。あんな浦井さんは見たことがない」と続け、報道陣を笑わせた。
加藤と浦井の出演に、佐々木は「個人的に、2.5次元舞台には“歌唱力=戦闘能力の強さ”という方程式があると思う、ミュージカルの大先輩たちがこうして参加してくださることに、僕は無惨役としてプレッシャーを感じます……」とコメント。これを聞いた元吉は「その通りだと思います。歌をどう配置するか、演出家としてもプレッシャーです(笑)」とうなずきつつ、「1年近くスタッフの皆さんと話し合いを続けてきた。良い演劇が作れたら」と意気込みを語った。
最後は阪本が「原作ファンの方々にも愛してもらえるよう、舞台上で精一杯汗をかきたいと思います!」とあいさつし、製作発表は終了した。
公演は4月11日から20日まで東京・天王洲 銀河劇場、25日から27日まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobeにて。チケットの一般販売は3月8日10:00にスタート。
舞台「鬼滅の刃」其ノ伍 襲撃 刀鍛冶の里
2025年4月11日(金)〜20日(日)
東京都 天王洲 銀河劇場
2025年4月25日(金)〜27日(日)
兵庫県 AiiA 2.5 Theater Kobe
スタッフ
原作:「鬼滅の刃」吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス)
脚本・演出:
音楽:和田俊輔
出演
竈門炭治郎:
竈門禰豆子:髙橋かれん
時透無一郎:下村未空
甘露寺蜜璃:川崎愛香里
不死川玄弥:内海太一
鋼鐵塚蛍:宇野結也
小鉄:武井ダマセノ瑠珂 / 高橋大翔
半天狗:風間由次郎
玉壺:川﨑優作
憎珀天:橋本祥平
鬼舞辻無惨:
アンサンブル
藤榮史哉 / 島野知也 / 松岡歩武 / ASUKA / 金澤慎治 / 中沢凜之介 / 南条采良 / 篠塚音初
支
一原みのり / 小山純佳 / 三橋優樹 / 吉田時尋
映像出演
※竈門禰豆子の「禰」はネに爾、鬼舞辻無惨の「辻」は一点しんにょうが正式表記。
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@stage_natalie ファンにとって嬉しい再会ですね!