これは
取材会には、ウォーリーと、ゲネプロを終えたばかりの福田、辰巳、越岡、松崎、太田、梅田が登壇。いずれも、初演に続いての出演となる。まずウォーリーは、初演を「こういった趣向のものを作るのは初めてでしたので、皆さんには試行錯誤していただきました。僕はほとんど何もやっていなくて(笑)、皆さんに『こういうルールで、あとはもう楽しんでやってください!』とお伝えし、本番を迎えたイメージです」と振り返る。「初演は僕にとっても楽しくて、もう一度やりたいし、もしまたやることがあれば、次は僕もがんばろうと思っていました(笑)。ですので、今回はがんばりました! がんばったおかげで、“リーディング”じゃない雰囲気になってしまいました」とはにかみ、周囲の笑いを誘う。さらに「『ジャングル大帝』は、手塚さんの作品の中でも、1、2を争う壮大な内容。ミニマルな空間での上演ではありますが、広く世界の裏側まで届くような作品になったんじゃないかなと思っています」と自信を見せる。
福田は、ウォーリーの話にうなずきながら「初演は初演で役者として楽しめたんですけど、初演を踏まえたうえでの今回だったので、より内容を深められた」と述べ、今回の出来を「“リーディング音楽劇”と聞いてイメージするものとは異なる、新しいタイプの演劇になっているように思います。『ジャングル大帝』の壮大な世界観を表現するには、この手法が一番合っているんじゃないかなと。初日を迎えて、お客様がどんな反応をしてくださるか楽しみ」と言葉に力を込める。辰巳は「有楽町でジャングルを感じられるのは、明日からここだけになります! 僕自身、ステージにいるとすごくジャングルの中にいるような感覚になります」と話し、「ウォーリーさんが稽古場でおっしゃった、『皆さんは、自分をオーケストラの一員だと思ってください』という言葉が一番印象に残っています。俳優というよりは、“声”としてオーケストラの一部になって、作品を一緒に作っていこう、ということなのですが、その言葉にすごくワクワクしました。“リーディング音楽劇”ですので、僕たちが発する言葉から、作品世界が頭の中で広がっていく快感を体験し、『ジャングル大帝』を頭の中で爆発させていただきたい」と瞳を輝かせた。
越岡は「初演は本当に時間がなくて、ただ楽しかったという印象で終わってしまったのですが、今回しっかりと時間をかけて稽古したことで、『ジャングル大帝』の素晴らしさを、より深いところまで理解できたようにと感じています」と手応えを述べ、「オーケストラの皆さんと俳優で奏でるハーモニーで、『ジャングル大帝』の物語をお客様の皆さんに届けられれば」と気合十分な様子を見せる。松崎は、1人ステージの前方に歩き出し「先月まで、帝国劇場で“動物園”って言われていたんですけど、ここは本当に、動物園になりましたね」と話し始め、報道陣を戸惑わせる。これに辰巳は「説明しないとわからないから! 先月まで僕たちは『Endless SHOCK』に出演していたんですけど、ふぉ~ゆ~が集まると“動物園”って言われていて」とすかさず補足。辰巳の“通訳”に満足そうな笑顔を浮かべた松崎は「新しいエンタテインメントが楽しめる作品になりました。1人でも多くの方に笑いと感動とエンタテインメントを届けたく、劇場でお待ちして“松”!」と語った。
太田は「ウォーリーさんの再演に対する意気込みが半端なくて、ゆるっとした気持ちで参加するつもりが、結構ピリッとしたりして(笑)。さらに作品の解像度が増して、新作のようなレオ編になりました。このあと『ルネ&ルッキオ編』が待っていますので、いいバトンを渡せるよう、自分の役目をしっかりと果たしていきたい」とコメント。梅田は「初演もすごく楽しかったんですけど」と前置きしながら、「ふぉ~ゆ~のみんながすごく面白くて、こんなに稽古で笑うことないなっていうぐらい、めちゃくちゃ笑わせていただきました。昨日、場当たりの映像を観返したら、誰よりも笑っていたのがウォーリーさんでした(笑)。この楽しさがお客様に伝わるように、明日から楽しみながらがんばりたい」と笑顔を見せた。
取材では、ゲネプロを控えた今朝、ウォーリーが俳優陣に「台本を手放せるところは手放してみては」と提案してきたことを福田が明かす一幕も。報道陣から驚きの声が上がると、福田が「松(松崎)が台本を持たないで出てきたシーンがあって、それを見て思いついたみたいなんです」と続けると、ウォーリーは笑いながら松崎に「あのとき、なんで台本を離したの?」と問いかける。松崎が「役になりきったら、『台本なんていらない』と。身にまとった感じですね」と回答すると、辰巳は「リーディングだよ?(笑)」とツッコミを入れた。さらに福田は「あと、僕ちょっと気になっていたことがあって。ウォーリーさんは、いつも記者会見のときはヒゲを剃っているはずなのに、今回、剃ってないですよね!?」とウォーリーに詰め寄る。ニヤニヤと笑うウォーリーに、俳優陣は口々に「ジャングル感!?」とヒゲを残した理由を予想。これにウォーリーは「いや、あの、……そう。ジャングル感」と認め、その諦めたような肯定に会場は笑いで包まれた。
上演時間は約1時間40分で、「レオ編」の公演は12月16日まで。このあと「ルネ&ルッキオ編」が、1月10日から13日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、18日から31日までよみうりホールで行われる。
リーディング音楽劇「ジャングル大帝」
2024年12月11日(水)〜16日(月) ※公演終了
東京都 よみうりホール
2025年1月10日(金)〜13日(月)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
2025年1月18日(土)〜31日(金)
東京都 よみうりホール
スタッフ
原作:
脚本・作詞:
演出:
音楽:岩崎廉
出演
レオ編
スペシャルコーラス:
コーラス:吉田純也
ダンサー:
ルネ&ルッキオ編
深田竜生 / 黒田光輝 / 永田崇人 / 西川大貴 / 工藤広夢 / 水嶋凜 / ダンドイ舞莉花 / 上口耕平 /
スペシャルコーラス:浦嶋りんこ
コーラス:吉田純也
ダンサー:ホナガヨウコ / 池田遼
※手塚治虫の「塚」は旧字が正式表記。
※12月は「レオ編」、1月は「ルネ&ルッキオ編」が上演される。
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