新体制のムニが届ける“この世界を生きていくための道標”、2本立て公演が開幕

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ムニ「『つかの間の道』『赤と黄色の夢』2本立て公演」が昨日3月9日に東京・アトリエ春風舎で開幕した。

「つかの間の道」より。(撮影:黒田菜月)※黒田菜月の「黒」は旧字体が正式表記。

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「つかの間の道」より。(撮影:黒田菜月)※黒田菜月の「黒」は旧字体が正式表記。

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本公演は、今年から黒澤優美宮崎玲奈の作家2人体制となったムニの最新公演。宮崎は宮崎企画として上演した「つかの間の道」をリクリエートし、黒澤は新作「赤と黄色の夢」を立ち上げる。今回は2作の回替わり上演となり、「つかの間の道」では“都市生活者冒険譚”が展開。また3月12日に初日を迎える「赤と黄色の夢」では、同居人の誠が帰省したことで1人になった部屋で、由紀子が黙々と編み物をする様子が描かれる。上演時間は各1時間程度。

「つかの間の道」より。(撮影:黒田菜月)※黒田菜月の「黒」は旧字体が正式表記。

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宮崎は「演劇の支持体は集まりである。本公演は共同体のあり方について社会に問い得る公演になったと思っています。本公演では2名の作家の作品をそれぞれに上演しますが、ある一つの目的に向かって物事を作り上げる、ある思想のもとに集まる、ということについての批判とロジカルな回避の仕方をムニは演劇創作・上演を通して模索しました」「本公演は、わたしがわたしでありながら、この世界を生きていくための道標となり得ると思います」と語った。公演は3月17日まで行われる。

宮崎玲奈コメント

演劇の支持体は集まりである。本公演は共同体のあり方について社会に問い得る公演になったと思っています。

本公演では2名の作家の作品をそれぞれに上演しますが、ある一つの目的に向かって物事を作り上げる、ある思想のもとに集まる、ということについての批判とロジカルな回避の仕方をムニは演劇創作・上演を通して模索しました。

個が個として舞台上にいながら、戯曲世界に自閉することなく、存在する方法を“劇(法)への抵抗”として宮崎玲奈作・演出の「つかの間の道」は提示します。物語をがんばって追おうとしなくても、そこに起こることが沢山あるので気楽に楽しめる作品です。

黒澤優美作・演出の「赤と黄色の夢」は日常を立脚点としながら破綻していく、コントのような趣きを持つクスッと笑える作品です。

本公演は、わたしがわたしでありながら、この世界を生きていくための道標となり得ると思います。

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ムニ「『つかの間の道』『赤と黄色の夢』2本立て公演」

2024年3月9日(土)〜17日(日) ※公演終了
東京都 アトリエ春風舎

スタッフ

「つかの間の道」

作・演出:宮崎玲奈

「赤と黄色の夢」

作・演出:黒澤優美

出演

「つかの間の道」

石渡愛 / 木崎友紀子 / 立蔵葉子 / 南風盛もえ / 藤家矢麻刀 / 吉田山羊 / ワタナベミノリ

「赤と黄色の夢」

伊藤拓 / 西風生子 / 渡邊まな実

※宮崎玲奈の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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読者の反応

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演劇カンパニームニ(MUNI) @muni_6_2

ステージナタリーさまに、黒澤優美『赤と黄色の夢』の舞台写真も掲載いただいています! https://t.co/t1d6dUeOoX

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