音楽劇「ダ・ポンテ」出演者が仲良しトーク、平間壮一の絶賛に海宝直人が「恐縮です!」

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音楽劇「ダ・ポンテ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~」の歌唱披露イベントが、本日5月25日に東京・シアタークリエで開催された。

劇中歌「ヴィヴァ、イタリア!」の「ヴィヴァ!」のフレーズをイメージしたポーズで撮影に応じる登壇者。左から井上小百合、平間壮一、海宝直人、相葉裕樹。

劇中歌「ヴィヴァ、イタリア!」の「ヴィヴァ!」のフレーズをイメージしたポーズで撮影に応じる登壇者。左から井上小百合、平間壮一、海宝直人、相葉裕樹。

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本作は、モーツァルトの三大オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「コジ・ファン・トゥッテ」誕生の背景にある詩人ダ・ポンテの人生を描く音楽劇。作劇を大島里美、演出を青木豪、音楽を笠松泰洋が手がける。本日のイベントにはダ・ポンテ役の海宝直人、モーツァルト役の平間壮一、サリエリ役の相葉裕樹、フェラレーゼ役の井上小百合が登壇した。

海宝直人

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約250人のオーディエンスが見守る中、イベントはキャストの劇中歌パフォーマンスでスタートした。まず披露されたのは本作のテーマ曲「この静かな夜に」。海宝は、深夜のウィーンの街でダ・ポンテが過去に思いを寄せた人との別れを思い出すさまを、しっとりと歌い上げる。

平間壮一

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相葉裕樹

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井上小百合

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平間はモーツァルトのソロ曲「僕が拍手するんだ」を生き生きと歌唱。相葉は「ヴィヴァ!」というサビが印象的なナンバー「ヴィヴァ、イタリア!」で会場を盛り上げる。また井上は、ソプラノ歌手のフェラレーゼが自身の生き方を語る「街角の女の子」を力強く歌った。最後は海宝と平間のデュエット曲「最高の相棒」。2人は、ダ・ポンテとモーツァルトが未来への希望に燃えているさまを明るい歌声で描き出した。

左から海宝直人、相葉裕樹。

左から海宝直人、相葉裕樹。[拡大]

その後は4人が舞台に登場してトークを展開。海宝は「ダ・ポンテは波乱万丈な生き方をしていて驚きました。必死に生きながらもどこかおかしみがある人です」と話す。平間が海宝の言葉に「ダ・ポンテとモーツァルトは実生活をもとにオペラを作ったらしいけど……そんな人生ある!? 自分の人生を舞台化なんて、絶対できない」と続けると、海宝も「恥ずかしいしね(笑)」とうなずく。さらに海宝は「登場人物それぞれがドラマチックな人生を送っているので、そこを楽しみながらお客様と一緒に盛り上がる作品になりそう」と期待を寄せた。

左から井上小百合、平間壮一。

左から井上小百合、平間壮一。[拡大]

平間は自身が演じるモーツァルトについて「破天荒なイメージでしたが、台本を読んで『普通の青年だ』と思いました。温かくて柔らかな印象があるので、優しいモーツァルトになれば」とコメント。また平間は「稽古場に遅れて合流したとき、あるシーンがあまりにも素晴らしくて、リュックを背負ったままポロポロと泣きました」とエピソードを披露し、「演出の青木豪さんは、アンサンブルさん1人ひとりの動きも細かく見ている。人間模様を観てもらえたら楽しいと思う」と見どころをアピールした。

「ヴィヴァ、イタリア!」を歌う相葉裕樹の決めポーズをまねする海宝直人(右)。左は思わず笑ってしまった平間壮一。

「ヴィヴァ、イタリア!」を歌う相葉裕樹の決めポーズをまねする海宝直人(右)。左は思わず笑ってしまった平間壮一。[拡大]

相葉は本作の“悪役”となるサリエリについて「悪役と聞いていましたが、熱くて愚直な印象が強く、悪い人という気がしません」と言う。海宝が「(『ヴィヴァ、イタリア!』で)『ヴィヴァ!』って歌うところは、明るい感じだよね」と茶々を入れると、平間も「(サリエリは)イタリアが大好きだもんね」とニヤリ。相葉は「この曲を歌うと、2人はいつもニヤニヤする(笑)」と明かし、「実在の人物を演じるという責任があると思う。本番までにもっと役の中身を作っていけたら」と意気込んだ。

思い思いのポーズで写真撮影に応じるキャストたち。左から井上小百合、平間壮一、海宝直人、相葉裕樹。

思い思いのポーズで写真撮影に応じるキャストたち。左から井上小百合、平間壮一、海宝直人、相葉裕樹。[拡大]

井上は「こんなこと言っちゃいけないのかもしれませんが、ダ・ポンテのことを調べたら『クソ野郎!』『なんだ、このクズ!』と思ってしまう史実ばかりで……」と明かし、一同を笑わせる。続けて井上は「こんな人を海宝さんが演じたらどうなるんだろう?と思いましたが、海宝さんのおかげでダ・ポンテが魅力的な人物に見えます。『だまされても良いや』というか(笑)。それは壮ちゃんさん(平間)、ばっちさん(相葉)も同じで、ご本人の人柄が役に反映されています。このカンパニーだからこそできる作品ですし、0を1にするオリジナル舞台の創作はとても大変だけど、すごく良い座組です」と共演者に厚い信頼を寄せた。

左から平間壮一、海宝直人。

左から平間壮一、海宝直人。[拡大]

さらに司会が「座長である海宝さんの印象は?」と共演者に尋ねると、海宝は照れた様子で「いやいや!」と言うかのように顔の前で手をブンブンと振って笑いを誘う。平間は質問を受けて「海宝くんはいつでも完璧に自分の熱量を伝えています。何より歌の説得力がすごくて、ひと言発しただけで包み込まれる感じ。海宝くんの1音目を聴いた瞬間から『うわあ、僕もがんばろう! ついていこう!』と思いましたね」と海宝を絶賛。平間のコメントを聞いた海宝は、笑顔で「恐縮です!」とリアクションし、座組の仲むつまじさをのぞかせた。

本作は6月21日から25日まで東京・シアター1010で行われるプレビュー公演を皮切りに、30日と7月1日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、9日から16日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、20日から24日まで大阪・新歌舞伎座で上演される。

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音楽劇「ダ・ポンテ ~モーツァルトの影に隠れたもう一人の天才~」

2023年6月21日(水)~25日(日)
東京都 シアター1010

2023年6月30日(金)・7月1日(土)
愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

2023年7月9日(日)~16日(日)
東京都 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)

2023年7月20日(木)~24日(月)
大阪府 新歌舞伎座

作:大島里美
演出:青木豪
音楽:笠松泰洋

キャスト

ロレンツォ・ダ・ポンテ:海宝直人
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:平間壮一
アントニオ・サリエリ:相葉裕樹
フェラレーゼ:井上小百合
ナンシー:田村芽実
コンスタンツェ:青野紗穂
皇帝ヨーゼフ二世役:八十田勇一

(以下、五十音順)岡本華奈、小原和彦、柴原直樹、鈴木結加里、田村雄一、西尾郁海、橋本由希子、平山トオル、吉田萌美

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