阿部健一らが短編戯曲集を作成「くらしチャレンジ」スタート

「くらしチャレンジ（大人とこどものための戯曲集）」が10月22日にスタートした。

「くらしチャレンジ（大人とこどものための戯曲集）」は、「東京芸術祭 2022」直轄プログラム FTレーベルの1演目にラインナップされているプロジェクト。プロジェクトメンバーとして、ドラマトゥルク・地域計画研究者の阿部健一、俳優・ワークショップファシリテーターの有吉宣人、劇作家の小野晃太朗、デザイナーの齋藤優衣が参加し、子供から大人まで気軽に演じることのできる短編戯曲集を作成する。また、実演動画の発信、体験ワークショップの実施、“まちのリサーチ”に関連する展示を行い、短編戯曲集を手に入れた人が楽しめる仕組みを作っていく。

22日には戯曲集の配布がスタート。また同日には石神夏希をゲストに招いた「『くらしチャレンジ』お披露目トーク」が、東京・東京芸術劇場 アトリエイーストの「東京芸術祭ひろば」で開催された。

昨日23日、「まちかど体験会」の初回を終えた阿部は「『くらしチャレンジ』は、くらしのなかで読んで想像したり、やってみたりすることで、ひとりでも、だれかと一緒でも遊ぶことのできる戯曲集です。10月23日（日）、早速1回目のまちかど体験会を雑司が谷公園で実施しました。ぞうしがやプレーパークさんとの同時開催ということもあり、立ち寄ってくださったのはたくさんのこどもたちや、公園に遊びにきた親子づれの方々です。小野晃太朗さんが書いた戯曲はくらしをテーマにしたものですが、決してやさしいとか、“こども向け”というものではありません。でも、こどもたちが声に出して読んだり、次々と友だちを呼んできてその内容にチャレンジしているところを見ていると、この景色を見ることのできた喜びを感じると同時に、きっとここから想像を超える出来事が（見えるところや見えないところで）たくさん起きていくんだろうと感じました」とコメント。

さらに阿部は「11月13日まで各地でイベントが続きます。さらにいうと戯曲集はその後もみなさんに読んでいただける限りずっと続いていきます。会場、アンケートフォーム、SNS、読んだ方はぜひ感想をお届けください。いっしょに戯曲集の可能性を開拓していっていただけるとうれしいです」と呼びかけた。

なおステージナタリーでは「東京芸術祭 2022」の特集を展開している。