「神州無頼街」東京で本日開幕、高揚する福士蒼汰＆仕上がりに自信の宮野真守

本日4月26日に開幕する、2022年劇団☆新感線42周年興行・春公演 いのうえ歌舞伎「神州無頼街」の、東京公演開幕前取材会が昨日25日に行われた。

作劇を中島かずき、演出をいのうえひでのりが手がける「神州無頼街」は、いのうえ歌舞伎の最新作となる伝奇時代劇。当初、2020年に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になっていた。なお本公演は大阪・静岡公演を終え、東京公演がツアー最終地となる。

会見には、博識の若き町医者・秋津永流（あきつながる）を演じる福士蒼汰と、陽気でお調子者の口出し屋・草臥（そうが）役の宮野真守が登壇した。東京公演への意気込みを問われた福士は「大阪・静岡公演を経て、ついに東京公演を迎えることができ、たくさんの方に観ていただけることに高揚しています。またすでに20公演やって来た自信もあり、カンパニーが大きな一歩を踏み出すことに期待も感じています」と述べる。宮野は「2020年が公演中止となり、念願の公演だったので、3月に大阪で初日を迎えたときは本当にうれしく感じました。カンパニーが非常に仲良く、お互いに高め合いながらやって来たので、東京公演を迎えられることがうれしいです。かなり仕上がっているんじゃないかと思います！」と自信を見せる。

共演者としてのお互いの印象を問われると、宮野は「良いんですよ、本当に良い役者なんです。その思いが毎公演更新されるくらい、良い芝居をするなって」と福士を絶賛。福士は「うそっぽくなる聞こえるから！（笑）」と照れつつ、「マモ（宮野）さんは、すごく良い人なんですよ。誰に対しても笑顔を絶やさないし、この人とずっと一緒にいても良いなって思えるような……」と宮野に目線を向ける。と、宮野は「艶っぽく言うのやめて！ そういう声優の技を学ばなくて良いんですよ（笑）」と返した。

そんな2人の“バディ感”については、「どんどんお互いの距離が縮まっていて」（福士）、「（2人の間にある）アクリル板がいらないくらい（笑）」、「2人、もうくっついてしまっているような気持ちですね（笑）」（福士）と掛け合いの呼吸もピッタリ。宮野は「オフの時間も芝居の話が絶えなくて、作品に対してもお互いに対しても理解が深まっています」と福士への信頼を語った。

作品の見どころについて、福士は「個人的には『神州無頼街』は生き方の話だなと思っています。生まれや育ちの違いはあっても、どんな生き方を選択して生きていくか、という物語だと思いますので、永流がどんな生き方を選択するのか、そこに注目していただけたら」、宮野は「“どんな生き方を選択するか”という物語が、キャラクター1人ひとりにあるんです。また僕たちのバディ関係も、昔から続いているものというより、出会って目的が一緒だと知り、だんだんバディになっていく感じ。その裏にどんな思いがあったのかを、2人で考えながら作っていったので、ぜひ僕たちの関係性にも注目してもらえたら」と語った。

最後に福士は「本当に大迫力のお祭り騒ぎの作品なので単純に楽しめると思いますし、それぞれの登場人物たちの生き様も感じることができる作品ですので、ぜひ楽しんでもらえたら」、宮野は「とにかく楽しい作品です。苦しい状況が続く中、このときだけは明るく楽しんでもらえるように僕らもエネルギーを出してやっていますので、存分に楽しんでもらえたらと思います。全力でやりますのでぜひ見届けていただけましたら！」とファンにメッセージを送った。東京公演は本日4月26日から5月28日まで東京・東京建物 Brillia HALL（豊島区立芸術文化劇場）にて行われる。