ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」が、本日3月8日に東京・日生劇場で開幕。開幕に先駆け、昨日7日に会見が行われた。
「ラ・カージュ・オ・フォール」は、南フランスのナイトクラブを舞台に、あるゲイカップルの夫婦愛・家族愛を描いたミュージカル作品。同作は1985年の日本初演以来、上演が重ねられてきた。今回は、2008年から夫婦役を務める
会見には出演より鹿賀、市村、ハンナ役の
1993年から出演している市村は「30年前は皆さんが『美しい』って本音で声をかけてくれたけど、最近はみんな言いづらそう……」と会場の笑いを誘いつつ、「自分がザザの年齢に近付き、今回は“本当のザザ”を演じられるのでは」とコメント。公演に向けては「長年演じてきていろいろなことが変わりました。でも愛は変わりません!」と言葉に力を込めた。
37年前の初演からハンナを演じる真島は「37年はとても長く、初演からはずいぶん変わった。昔は若さで踊っていた部分もありますが、今回は(自分と役の)実年齢に近いイメージで踊れています」とコメント。市村はこれに「マジーが踊ってると泣けるの! 哀愁を感じる」とザザさながらの口調で続け、真島を笑わせた。
香寿は「ミュージカル界、芸能界のレジェンドの皆さんとご一緒できることは本当に宝物。先輩たちの演技を拝見しながら『まだこんなに進化するんだ』と、刺激をもらっています」と話す。今井は「チームワークが素晴らしい」とカンパニーに厚い信頼を寄せ、「社会情勢はこんな感じですが、劇場の中ではせめて楽しい空間を味わって」とコメント。本作に初演から出演している森は「二十代のときに初めて出演し、今の私は六十代。この座組は世界で一番平均年齢が高いのでは」と笑い交じりに述べた。
会見では、互いを“いっちゃん”“丈史”と呼ぶ鹿賀と市村が、自分たちの関係性について語る場面も。鹿賀は「『ああしよう、こうしよう』と言わなくても、稽古で(市村に)ポンとぶつけると返ってくるんです」と市村への信頼を口にする。市村は、鹿賀と出会って50年近くになることに触れて、「コンビを演じていても芝居なのか現実なのかわからないくらい、良い相棒です」と鹿賀に笑顔を向けた。
最後に出席者を代表して鹿賀と市村があいさつした。鹿賀は「我々は、今回が今までで一番出来の良い『ラ・カージュ』だと思っています。ね、いっちゃん!」と市村に呼びかけつつ、「皆様の期待にお応えできる熱量があると思います」とメッセージを送る。市村も「今回は“本当の『ラ・カージュ』”を演じられる気がする」とうなずいて、「お客様はマスクをしながらですが、今この時をしっかりお客様と一緒に生きたいと思っています。劇場で、私たちの素晴らしい愛をお届けします」と意気込んだ。
上演時間は休憩25分を含めて約3時間15分となり、東京公演は3月30日まで。その後5月8日まで、愛知・富山・福岡・大阪・埼玉を巡演する。
ミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」
2022年3月8日(火)~30日(水)
東京都 日生劇場
2022年4月9日(土)・10日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2022年4月16日(土)・17日(日)
富山県 オーバード・ホール
2022年4月22日(金)~25日(月)
福岡県 博多座
2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2022年5月7日(土)・8日(日)
埼玉県 ウェスタ川越 大ホール
原作:ジャン・ポワレ
脚本:ハーベイ・ファイアスティン
作詞・作曲:ジェリー・ハーマン
翻訳:丹野郁弓
訳詞:岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治
演出:
オリジナル振付:スコット・サーモン
キャスト
ジョルジュ:
ザザことアルバン:
ジャン・ミッシェル:
アンヌ:
ハンナ:
ジャクリーヌ:
エドワール・ダンドン:
マリー・ダンドン:
花井貴佑介、
アンダースタディ:花陽みく、東倫太朗
※高橋桂の「高」ははしご高が正式表記。
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