「ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち」が明日3月9日に東京・日生劇場で開幕。これに先駆け本日8日に同劇場にて囲み取材が行われた。
本作は、ゲイクラブの経営者ジョルジュと、看板スターのザザことアルバンを中心としたミュージカルコメディ。2008年からジョルジュ役を
囲み取材には衣装を身に着けた鹿賀と市村が出席。約3年ぶりとなるお互いの扮装姿について感想を尋ねられると、鹿賀は「相変わらず綺麗だなと。よく化けるな(笑)」と市村に視線を送る。市村は「もうしんどい、お化粧するのが。みんなに『化け物』って言われるんじゃないかと思ったけど、大丈夫?」と役になりきって答え、記者たちの笑いを誘った。また市村が「ほんとにいい声。参っちゃう。昔と変わんないわ……」と鹿賀に寄りかかると、鹿賀は「もうずっとその線で行くのね? 今日は」と苦笑いを漏らした。
鹿賀は初日に向けて「準備は万端ですけど、ナンバーもセリフも踊りも多くて中身が濃い。全身全霊で一生懸命やっています」と意気込みを語った。また市村については「いっちゃんはまたパワーアップしている。どこからその力が湧き出るのかわからないんですけど、日頃のトレーニングですかね。尊敬します」と感心した様子で述べる。さらに「公演期間中は夫婦みたいなもんだね」と言う鹿賀は「芝居をしていて安心できる。球を投げればちゃんと答えが返ってきます。新鮮で面白いですし、いい関係です。そういう相手役さんはなかなかいらっしゃらないですね」と、市村に厚い信頼を寄せた。
市村は、劇団四季時代から約45年の交流がある鹿賀について「丈史は二十代前半の頃から知っていますけど、当時はこんなに見つめ合って芝居するなんて考えられなかった」と話す。続けて、「この作品(のジョルジュとアルバンの設定)では20年付き合った仲。(実際に)45年間付き合いがあるのは僕にとって本当に強みですね」と語り、絆の強さをうかがわせた。また「結婚会見のように見つめ合っていらっしゃいますね」とインタビュアーに指摘されると、市村は「しょうがないわよね。愛し合ってるんですから!」と茶目っ気たっぷりに微笑み、会見場の笑いを誘った。
最後に鹿賀が「『ラ・カージュ・オ・フォール』、この2人を中心に仲良くやっています。ぜひご覧になってください」と挨拶。市村も朗らかに「お待ちしてまーす」と報道陣に手を振り、取材は終了した。
本作は3月9日から31日まで東京・日生劇場、4月7・8日に福岡・久留米シティプラザ、4月13日から15日まで静岡・静岡市清水文化会館、4月20日から22日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。