「ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち」で知られる
「ラ・カージュ・オ・フォール」は、ゲイクラブの経営者ジョルジュと、看板スターのザザことアルバンを中心としたミュージカルコメディ。作品テーマにちなんでレストランシアター・六本木金魚で行われたイベントでは、まずニューハーフダンサー10人による劇中歌「ありのままの私」のパフォーマンスが披露された。
会場に呼び込まれた鹿賀と市村は、約1500通の応募から選ばれた50人のオーディエンスに手を振り挨拶。ジョルジュ役の鹿賀が「女房のほうは仕事の都合でひげを生やしてますが(笑)、われわれが夫婦になって10年経ちました」とザザ役の市村に視線を向けると、これを受けた市村は、劇団四季時代の思い出を振り返りつつ、「本当にいい旦那を持ったなと(笑)。こんなひげの生えた私でも、邪険にしないで末長くかわいがってくれたらうれしいなと思います」と鹿賀に身体を寄せて微笑んだ。
コンビ誕生10周年にあたって鹿賀は「若い頃はまさかいっちゃん(市村)と夫婦役をやるとは思っていなかったし、こんなに長く続くとは思わなかった。10年目ではあるけど、新しい『ラ・カージュ』を観てほしいです」とコメント。一方の市村は「最近(鹿賀)丈史と会うと、『腰はどう?』とか『膝はどう?』とか『血圧はどう?』『尿酸値はどう?』なんていう話になりますが、少しでも長くこの『ラ・カージュ』を上演し続けられるように、自主トレをがんばっています(笑)」と冗談交じりに語り、「今回は、今までとはまた違った新鮮な気持ちで『ラ・カージュ』をやれそうな予感がしています」と手応えを見せた。
また報道陣から、鹿賀と市村の役どころが入れ替わったらどのようなコンビになるかという質問が飛ぶと、市村は「実はね、丈史はザザをやりたがってるんですけど、10年前に『ザザは俺の役だから』って釘を刺してあるんです。でも、そろそろ入れ替わってみてもいいかな?(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑う。これについて鹿賀は「『ラ・カージュ』の脚本を手がけたハーベイ・ファイアスティン原作の舞台『トーチソング・トリロジー』で女装をしたことがあって。もう一度『トーチソング・トリロジー』をやってみたいし、『ラ・カージュ』でザザを演じてみたい気持ちもあるけど、いっちゃん以上に(ザザに)向いてる人はいないと思いますね」と笑顔を見せた。
最後に鹿賀は「しっかり稽古をして、より一層充実した舞台にしたいと思っております」と本番に向けて意気込みを語り、市村は「この作品を、カンパニーのみんなと一緒に日生劇場で上演できることを幸せに思っています。それでは劇場でお会いしましょう」とファンにメッセージを送った。
公演は2018年3月9日から31日まで東京・日生劇場、4月13日から15日まで静岡・静岡市清水文化会館(マリナート)、4月20日から22日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて行われ、チケットの一般前売りは11月4日にスタート。
「ラ・カージュ・オ・フォール 籠の中の道化たち」
2018年3月9日(金)~31日(土)
東京都 日生劇場
2018年4月13日(金)~15日(日)
静岡県 静岡市清水文化会館(マリナート)
2018年4月20日(金)~22日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
原作:ジャン・ポワレ
脚本:ハーベイ・ファイアスティン
作詞・作曲:ジェリー・ハーマン
翻訳:丹野郁弓
訳詞:岩谷時子、滝弘太郎、青井陽治
演出:山田和也
オリジナル振付:スコット・サーモン
キャスト
ジョルジュ:
アルバン(ザザ):
ジャン・ミッシェル:木村達成
アンヌ:愛原実花
ハンナ:真島茂樹
シャンタル:新納慎也
ジャクリーヌ:香寿たつき
ダンドン議員:今井清隆
ダンドン夫人:森公美子
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ゆうこ @minaminokomachi
市村さんの「少しでも長くこの『ラ・カージュ』を上演し続けられるように」にニヤけながら突っ込み、鹿賀さんの「いっちゃん以上に(ザザに)向いてる人はいないと思いますね」に全力で頷いている。 https://t.co/OxVtskNJU7