「ブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』~あの頃の僕たち~」が、本日5月17日に東京・新国立劇場で開幕した。
本作は1934年に上演された同名戯曲をもとに、ジョージ・ファースが脚本、スティーブン・ソンドハイムが作曲・作詞を手がけたミュージカル。劇中ではブロードウェイのバックステージを舞台に、かつて親友同士だったフランク、チャーリー、メアリーの人生が“逆再生”で描かれる。今回は、2014年にローレンス・オリヴィエ賞を受賞したマリア・フリードマン演出版を、日本キャストにより上演。出演者にはフランク役の
開幕に際し、海外からリモート稽古で参加したフリードマンは「この度は日本を訪れて稽古場を共にすることこそ叶いませんでしたが、カンパニー全員が一流のアーティストとしての技量を見せ、私が世界の反対側にいても誇りに思えるような素晴らしい作品が出来あがったと思います。願わくば、何年経っても思い出していただけるような、そんな心に残る公演となりますように」と思いを述べた。
平方は「どうか皆様、作中、沢山の沢山の小さな大きな発見をしてみてください。それはどれも間違いでなく正解でもなく、あなただけに送られたギフトになると思います」、ウエンツは「お互いの顔もハッキリと認識できずに、リモートでの稽古でどこまで行けるか不安でしたが、胸を張ってお客様をお出迎え出来ます」、笹本は「家族や友人と会えなかったり、お互いの表情を見て会話する事も、お互いに触れる事も許されない今、舞台が大好きなお客様が明日からまた元気に生きていこう!と思って下さるよう、最高の舞台をお届けしてまいります」とそれぞれコメントした。
上演時間は、休憩時間を含む約2時間50分。公演は5月31日まで行われたあと、6月4・5日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホール、6月11・12日に大阪・梅田芸術劇場 メインホールで上演される。フリードマン、平方、ウエンツ、笹本の全文コメントと、昆、今井、朝夏のコメントは以下の通り。
マリア・フリードマン コメント
皆さまこんにちは、マリア・フリードマンです。
この度は日本を訪れて稽古場を共にすることこそ叶いませんでしたが、カンパニー全員が一流のアーティストとしての技量を見せ、私が世界の反対側にいても誇りに思えるような素晴らしい作品が出来あがったと思います。願わくば、何年経っても思い出していただけるような、そんな心に残る公演となりますように。海の向こうからたくさんの愛をお送りします、皆さまどうぞご自愛を。そしてこの美しい作品をご堪能ください。
平方元基 コメント
初日が迎えられること、心から嬉しく思います。逆再生のミュージカル、そして、ソンドハイムの難曲。そして、海外とのリモート稽古の日々。
今までのどの作品よりも大変でした。あまりの大変さに先輩に弱音を吐いたら、「大変な分、いい作品になるさ。」心がスッと明るくなりました。このカンパニーとだから、今日までこれました。海を越え、演出してくださったマリア、振付のティムにも大きな愛を込めて。
どうか皆様、作中、沢山の沢山の小さな大きな発見をしてみてください。それはどれも間違いでなく正解でもなく、あなただけに送られたギフトになると思います。
「メリリー・ウィー・ロール・アロング」、よろしくお願いします。
ウエンツ瑛士 コメント
まずは、この様な状況下で舞台の幕を開けられる事に心から感謝しています。そしてなによりも足を運んで下さるお客様へ、我々はその気持ちに応えられる作品をご用意しました。お互いの顔もハッキリと認識できずに、リモートでの稽古でどこまで行けるか不安でしたが、胸を張ってお客様をお出迎え出来ます。
万全の感染対策をしてお待ちしてます。
笹本玲奈 コメント
この作品をお客様のいらっしゃる前で生でお届け出来る事を信じて、キャストスタッフ一同、厳しい感染症対策の中、心を一つにお稽古してまいりました。
今日と言う日を無事に迎えられた事、本当に嬉しく思っています。
家族や友人と会えなかったり、お互いの表情を見て会話する事も、お互いに触れる事も許されない今、舞台が大好きなお客様が明日からまた元気に生きていこう!と思って下さるよう、最高の舞台をお届けしてまいります。
昆夏美 コメント
本日ついに開幕します。この状況下の中での稽古、カンパニー全員一丸となって励んできました。作品をお客様に無事にお届けするという一心で。もうその想いだけでした。だからこそ初日を迎えることができて本当に嬉しいです。ご覧になった後、過去の自分と久々に対話したくなるような作品になっていると思います。どうぞお楽しみください!
今井清隆 コメント
舞台プロデューサー、ジョー役の今井清隆です。
長年ミュージカルの舞台を演っていますが、スティーブン・ソンドハイムの作品は初めてなので、兎に角楽しみでした!
期待通り、音楽は勿論なのですが、演出家のマリア・フリードマンさんの演出が非常に繊細で、彼女自身が愛情たっぷりな人柄なので毎日稽古に行くのが楽しみでした!
今回はリモートでの稽古でしたが、いつの日か直接、間近で彼女の演出を受けたいと心から思いました。
そんな彼女の愛情溢れたこの作品の素晴らしさをお客様にどうお伝えするかが我々の使命と思い、千秋楽まで頑張って演じ続けたいと思います!
朝夏まなと コメント
女優ガッシーを演じます朝夏まなとです。
どうなるか不安な中稽古をしてきましたが、無事に初日が迎えられそうで嬉しいです。
リモートではありましたが、演出のマリアさん、振付のティムさんの熱い想いは画面越しにもちゃんと伝わってきて、この作品を良いものにしたいと思いました。私のガッシーという役は、物語のスパイス的な役割なのでエネルギーを持ってリアルに演じたいと思っています。「人間って不器用だけどなんかいいなぁ」心の琴線に触れる作品です。お客様に何かが届きますように。
「ブロードウェイミュージカル『メリリー・ウィー・ロール・アロング』~あの頃の僕たち~」
2021年5月17日(月)~31日(月)
東京都 新国立劇場
2021年6月4日(金)・5日(土)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
2021年6月11日(金)・12日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
脚本:ジョージ・ファース
作曲・作詞:スティーブン・ソンドハイム
演出:マリア・フリードマン
振付:ティム・ジャクソン
出演:
※2021年5月29日追記:6月12日の大阪公演は新型コロナウイルスの影響で中止になりました。
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