9月リリースの2枚のコンセプトアルバム「CYPRESS GIRLS」「DETECTIVE BOYS」を携えて行われた今回のツアーは、追加公演を含め計14公演を開催。ツアーファイナルとなったこの日は、6面のビジョンを使った映像演出やカラフルなレーザー光線による演出を含むエンタテインメント性の高いステージが展開された。
ライブの幕開けを飾ったのは「DETECTIVE BOYS」から「Transfer Girl」。フロアは軽快なリズムにあわせて上下に揺れ、早くも熱狂を帯びていく。続いてビジョンに映し出された幾何学模様とともに、「十字架YOU and I」が演奏され、普段のライブハウスとは異なる空気がフロアを満たしていく。そしてoiコールとハンドクラップが盛大に響いた「BAND GIRL'S SPIRAL DAYS」の後、小出祐介(Vo, G)が「今日は忘れられない一夜にしようぜ!」と宣言。オーディエンスはその言葉に歓声と拍手で応えた。
「17才」「GIRL FRIEND」といったライブの定番曲で一気に観客のボルテージを高めた後は、小出曰く「本編とは一切関係ない、クソみたいなセッション略して“クッション”」がスタート。コミカルでリラックスした雰囲気のアンサンブルが、会場のムードをやわらげていく。
中盤では「CYPRESS GIRLS」「DETECTIVE BOYS」から、さまざまなタイプの楽曲を披露。関根史織(B, Vo)がメインボーカルをとるキュートな「LOVESICK」にはじまり、ダブサウンドが幽玄に響く「beautiful wall(DUB)」、小出の弾き語りによる「WHITE ROOM」といったバンドの新境地を示す楽曲が披露され、オーディエンスはバラエティに富んだサウンドスケープに酔いしれた。
小出のエヴァ愛がほとばしる妄想気味のMCを挟み、ライブは次のパートに突入。「BOYFRIEN℃」で湯浅将平(G)のノイジーなギターと堀之内大介(Dr)の雄叫びのようなシャウトがフロアを圧倒したかと思えば、次の「檸檬タージュ」では小出が黄色と緑のライトを浴びながら伸びやかな歌声を響かせるなど、緩急をつけたパフォーマンスでバンドの底力を証明した。
レーザー光線が会場をきらびやかに彩った「kimino-me」の後は、ライブも終盤戦に。「LOVE MATHEMATICS」「祭りのあと」と変拍子を盛り込んだアッパーチューンに会場は大盛り上がり。「祭りのあと」では激しく明滅するライトと、メンバー4人のアグレッシブなプレイが熱狂に火をつける。ラストナンバー「Project Blue」の前に小出のモニターが故障するハプニングが発生するも、ステージ上のメンバーはモノマネやパントマイムで場を持たせるなど臨機応変に対応。トラブルをも楽しむ余裕を見せていた。
アンコールでは「今日はせっかくツアーファイナルですし、素敵な思い出を持って帰っていただきたいということで……」という小出の言葉から、呂布(ex.ズットズレテルズ)とaccoこと福岡晃子(
そして呂布とaccoは、続けて披露された「歌ってるんだBaby. [1+1=new1 ver.]」にも参加。この曲では関根とaccoが息のあったツインボーカルを響かせ、呂布もその上にラップを絡ませる。ステージ上で6人が繰り広げるパフォーマンスにオーディエンスは釘付けとなった。そしてアンコールのラストナンバーは「東京」。ノスタルジックな余韻を残すナンバーを演奏し終えると、小出は「また会おうぜ! 愛してるぜ東京!!」と絶叫。ファンとの再会を約束し、年内最後のワンマンライブを締めくくった。
「TOUR;(Shine On You)Cypress Girls & Detective Boys」新木場STUDIO COASTセットリスト
01. Transfer Girl
02. 十字架YOU and I
03. BAND GIRL'S SPIRAL DAYS
04. Shine On You, Cypress Girl
05. 17才
06. GIRL FRIEND
07. LOVESICK
08. beautiful wall(DUB)
09. WHITE ROOM
10. BOYFRIEN℃
11. 檸檬タージュ
12. kamiawanai
13. kimino-me
14. LOVE MATHEMATICS
15. 祭りのあと
16. Project Blue
アンコール
01. クチビル・ディテクティブ
02. 歌ってるんだBaby. [1+1=new1 ver.]
03. 東京
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- Base Ball Bear
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音楽ナタリー @natalie_mu
acco&呂布も登場!ベボベ全国ツアーファイナル大盛況 http://natalie.mu/music/news/41156