TRENDZ特集|過去の自分を脱ぎ捨てる、何色にでも染まれる――2ndミニアルバム「CANVAS」に込めた数々の挑戦

TRENDZが、日本2ndミニアルバム「CANVAS」をリリースした。

TRENDZは、2022年1月に韓国、2024年4月に日本デビューしたK-POPボーイズグループ。リーダーのハングクをはじめ、オーディション番組「MIXNINE」出身のメンバーを含む、全員がZ世代の韓国人7人で構成されている。グループ名には「Z世代の7人の少年たちがトレンドをリードしていく」という思いが込められている。

「CANVAS」は、TRENDZにとって2作目となる日本オリジナルのミニアルバム。タイトルには「何色にでも染まれる、何者にでもなれる」というメッセージが込められており、5つの収録曲には振付の制作、ラップ担当メンバーのボーカルへの挑戦、日本語での作詞など、各メンバーが試行錯誤を重ねながら挑んだ姿が随所に刻まれている。音楽ナタリーでは、そんな「CANVAS」の制作に込めた思いを紐解きながら、7人それぞれの言葉を通じてTRENDZというグループの魅力を探っていく。

取材・文 / 小松香里撮影 / 映美

何色にでも染まれる、何者にでもなれる

──日本2ndミニアルバム「CANVAS」はどのような作品になりましたか?

イェチャン 「何色にでも染まれる、何者にでもなれる」という思いを込めて「CANVAS」というタイトルを付けました。タイトル通り、いろいろなジャンルの曲が収録されているので、その思いをうまく昇華できた作品になったんじゃないかと思います。

イェチャン

イェチャン

イェチャン

イェチャン

──今作での一番の挑戦を教えてください。

ラエル 僕は普段はラップ担当なんですが、「Best Friend」ではボーカルに挑戦しました。すごく難しかったんですが、メインボーカルのウニルがサポートしてくれたおかげでしっかりと歌うことができました。

ハングク 僕もラップ担当で、ラエルと同じく、今回のミニアルバムでボーカルをたくさん担当したことは挑戦でした。

ユヌ 僕はラップとボーカル、どちらも担当しています。「BAD ENOUGH」ではきれいな低音を出すためにじっくり練習をしました。

ハビ これまで僕はあまり腹筋を見せるようなスタイルをやってこなかったのですが、今回のビジュアルでは腹筋を見せてセクシーな面をアピールする挑戦をしました。自信を持って腹筋を出しました(笑)。

ウニル 「Push Down」では初めて日本語での作詞に挑戦しました。これまで作詞をしたことはあったものの韓国語の歌詞だったので、日本語での作詞は苦労しました。でも、できあがった歌詞には満足しています。

リオン 僕は振付制作です。以前リリースした楽曲でも振付を担当したことはありましたが、今回はイェチャンと一緒に「Best Friend」の振りを付けたんです。

イェチャン リオンさんが言った通り、僕も「Best Friend」の振付制作に参加しました。誰かと一緒に振りを作るのは初めてだったので不安はあったのですが、リオンさんが引っ張ってくれたおかげでいい仕上がりになったと思っています。

ウニル リオンさんとイェチャンが振付をした「Best Friend」はファンの皆さんに向けたメッセージソングのような楽曲です。春にリリースされるということもあって、春風を連想させる、ひらひらと蝶が飛んでいるようなダンスになっているのがとても魅力的です。

ウニル

ウニル

ウニル

ウニル

見どころは「僕たちの顔」

──リオンさんとイェチャンさんはどんなところにこだわって「Best Friend」の振付を作りましたか?

リオン 親しい友達のような大切な存在に向けた思いが込められた曲であることを念頭に振りを付けました。見る人に安心感を与えられる、優しさにあふれたダンスになったと思います。

イェチャン 柔らかく優しいメロディなので、真似しやすい、親しみを持ってもらえるダンスになるよう意識しました。リオンさんがうまくリードしてくれたおかげで満足のいく仕上がりになりました!

──「Best Friend」は友情や絆が歌われた曲ですが、メンバー同士の絆を深めるために意識していることはありますか?

ラエル TRENDZには弟組とお兄さん組がいるんですが、日常生活の中でお兄さん組は弟組のメンバーのことを優しく気遣っていますし、弟組はお兄さん組にしっかりついていく。これによって絆が深められているんじゃないかな。

ハングク 活動の中でさまざまな場所に足を運びますが、そのたびにメンバー同士で写真や動画を撮り合っています。しばらく経ったあとでその写真や動画を見返しながら「あのときはこんなことがあったよね」「このときはこうだったよね」と思い出話をすることで絆が深められていると思います。

一同 (頷きながら拍手をする)

ハングク 今こうして日本でメンバーと一緒に取材を受けていることも、とてもいい思い出になると思います。日々の小さな思い出が積み重なることで、それが大きな思い出となっているのを実感することが多いですね。一昨日「Push Down」のミュージックビデオの撮影をしたときも、メンバー同士で写真を撮り合ったり、メンバーが休憩している姿を見たりしたんですが、そういった何気ない瞬間も、のちのち振り返るととてもいい思い出になるんじゃないかと思います。

ハングク

ハングク

ハングク

ハングク

──そんな「Push Down」のMVのオススメポイントというと?

ハングク (即座に)僕たちの顔です!

ウニル 完璧です!(笑)

イェチャン (笑)。もちろんビジュアルもオススメポイントの1つなんですが、美しい風景を背に撮影した映像もオススメです。きれいな景色の中で僕たちが踊るダンスパートやソロのイメージカットにもぜひ注目してほしいです。