NHK広島「被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。」テーマソングとして
本日11日に配信リリースされた「言伝 ―ことづて―」は、ポルノグラフィティの2人が被爆者や原爆の悲惨さをつなげる体験をしている人々に直接対面し、その思いを受け取りながら制作した楽曲。歌詞は原爆投下からわずか3日後に走ったという路面電車「一番電車」がモチーフとなっている。
楽曲の制作過程はこれまでNHK広島「お好みワイドひろしま」の特集シリーズ“ポルノグラフィティが、つなぐ。”の中でも紹介されてきたが、本日の番組では創作のさらなる核心部に迫る。新藤晴一(G)が歌詞を書き上げる決め手となったある被爆者との対話、最後まで試行錯誤するレコーディング中の様子など、2人の葛藤と苦心の日々が紹介される。また番組内では「言伝 ―ことづて―」がフルコーラスで、新藤の直筆の歌詞とともに届けられる。番組の地上波での放送後にはNHKプラスにて、2週間の見逃し配信が行われる。
また放送を前に、岡野昭仁(Vo)と新藤のコメントも公開された。
NHK総合(中国ブロック)「コネクト ポルノグラフィティが、“歌”でつなぐ。」
2025年4月11日(金)19:30~19:55
岡野昭仁 コメント
今回は難しいテーマでした。絶対に平和であった方がいいし、ましてや戦争なんて絶対ない方がいい。それをどう歌で表現するかというのは本当に難しいことでした。
正直なところ、NHKのプロジェクトに関わるまでは、僕たちが歌っても何も変わらないんじゃないかと思っていましたが、去年の夏に広島で平和を呼びかける活動をする人たちに会って心が動きました。知ることがすごく大切だなと思いました。被爆のこと、核兵器のことを知れば知るほど、世界がどういうバランスでどういう情勢であったとしても、叫ばなきゃいけないことがあるんだと気づきました。
だから今回、歌い手として何を“つなぐ”ことができるだろうと考え、ボーカルレコーディングのときには、争い事が無くなる世界・平和な世界…そんな“夢”を信じて歌いました。そして、僕も含めて世界に向かって平和を叫んだ声の一つ一つは、「決して無力じゃない」ということを信じて歌いました。そうでないと、僕らの曲が嘘になると思ったからです。
どんな小さなことでもかまわないから、この曲が聴いてくれる人の心に伝わればいいなと願っています。
新藤晴一 コメント
「被爆80年」の曲のオファーをいただいた時、大袈裟に言えば広島県で生まれ育ち、この時代に音楽をしている自分たちの使命を感じました。
曲をつくるにあたってNHKから受け取ったのは「わたしが、つなぐ。」というテーマです。
実際に広島に赴き様々な方のお話をうかがいました。その中でわれわれの胸に浮かんだのは、この理不尽な爆弾を投下された後に生まれた“怒り”は今どうなっているのか、でした。もちろんこの先の未来へ曲で伝えていくものが怒りや憎しみであるべきではありません。しかし被爆をつなごうとするうちにいろんな矛盾を感じていました。この矛盾を直接的に表現してしまうとポップミュージックにはなり得ません。それでもこの矛盾があるからこそ、この曲、この歌詞に生々しさや温度が感じられるものになったのではないかと思います。
「言伝 ―ことづて―」は、自分たちにとって大切な曲になったと思います。しかし、この曲とポルノグラフィティが平和を訴える中心になる必要はないと思います。伝えたいと思った人が、それぞれの形で表現してつないでいくことになれば、この曲がそのきっかけのひとつになれば、嬉しいです。
ιゝち@隙あらば急浮上連投わがまま @GoIchi51_AO0113
ポルノグラフィティが被爆80年に向けてつないだ思い、
本日NHKで特番オンエア
(コメントあり) https://t.co/PV9zw8byuw