KAAT神奈川芸術劇場、白井晃演出「アーリントン」ほか中止発表公演を上演の方向へ

神奈川・KAAT神奈川芸術劇場が、中止を発表していた一部公演の日程を変更し、上演することを明らかにした。

KAAT神奈川芸術劇場は、新型コロナウイルス感染状況や神奈川県からの外出自粛要請に伴い、感染予防・拡散防止のため、9月上旬までの主催事業を中止・延期していた。このたび期間を順延して、公演の実施を発表。2021年1月16日から31日までエンダ・ウォルシュ作、白井晃演出の「アーリントン（ラブ・ストーリー）」、3月20・21日に「メトロポリス伴奏付上映会 ver.2021」、4月にリーディング公演「ポルノグラフィ」が予定された。また、KAAT EXHIBITION 2020「冨安由真展 | 漂泊する幻影」は1月14日から31日まで開催される。同じく1月に上演予定だった「コーカサスの白墨の輪」は公演中止が発表された。これらの変更に伴い、同劇場は9月以降に行われる演目を、KAAT神奈川芸術劇10周年プログラムとして改めてアナウンスした。

同劇場の芸術監督を務める白井は「自粛期間の間、改めて思うのは、私たちが作り上げているこの『現実』とは何かということです。作られた『現実』の中にある、真の『現実』を映し出す場所として、これからも劇場が機能していければと思っています」と思い述べ、「KAAT神奈川芸術劇場の活動にご支援いただけるよう、スタッフ一同、最大限の努力をして参ります。今後とも、何卒よろしくお願いいたします」とメッセージを送った。

なお同劇場の公式サイトでは、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を充分に行い、来場者や出演者・スタッフが安全に劇場で過ごせるよう対策を講じることもつづられている。