「レビュー春のおどり」は、OSK日本歌劇団による春の風物詩。本公演では、今年7月に特別専科へ移籍する現トップスター・
桐生が「レビュー春のおどり」にトップスターとして出演するのは、これが最後。桐生は「改めてということばかりですが、トップを退く事よりも、通常運転で良い作品をお客様にお届けし、お客様に“OSKっていいな”、“レビューってやっぱり楽しいな”と思っていただけるように、しっかりと後悔のないようお稽古をしようと思っています。舞台が出来ることは当たり前ではありませんので、それを肝に銘じて勤めて参ります」と気合い十分な様子を見せた。
菊之丞は、自身が「レビュー春のおどり」に携わるのは3年ぶり2度目であると語りつつ、「前回は桐生さんに弁慶を演じていただきましたが、男役として弁慶を出来る方というのはそうはいません。まさしく唯一無二だと、身をもって感じました。その中で新たな作品づくりのご依頼を受けたときに、今回は1役ではなく蘇我入鹿、伊達政宗、中山安兵衛という3役を1部レビューの中に詰め込みました。枠に収まりきらない桐生さんの男役トップスターとしての魅力を存分に描いていきたいです」とコメント。さらに「ツクヨミ~the moon~」が“日本物”のレビューであることに触れ、「日本の歌劇団である我々にしか出来ない世界を作り上げます。そういうものを必要として、私もここに呼ばれているんだと思っております。今まで経験したものを最大限に生かし新しい発想を持って、劇団員の皆様には魅力、個性をばんばんと出していただきたい」と意気込みを述べる。
一方、荻田はまず桐生への印象を「唯一無二で“やさしさ”と“おもしろさ”を持っている方」と語り、「ショーの中でも男役としてのかっこよさ、力強さは勿論、面白可笑しいところと、やさしく素敵なところが沢山出てくれば良いと思っています。そしてOSK劇団員、一人一人の舞台にかける真っすぐさ、エネルギーをお客様に感じていただきたいです」と話す。さらに「『春のおどり』は賑やかな印象がありますので、今回も明るく朗らかな気持ちになれるようなお祭りムードがある作品にしたいと思っています。退団されるわけではないので悲しみではなく、桐生さんが次の世代にエールを渡すということのお祝いの公演になるのではないかと思っています。そして桐生さんはピンクが大好きなので、プロローグを真っピンクにしてみました。OSKの桜でもありますし、桜に染まって、この先も咲き続けてください」と桐生にエールを送った。
8月から桐生に代わり、トップスターに就任する
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OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」
2020年4月18日(土)~26日(日)
大阪府 大阪松竹座
2020年5月2日(土)~5日(火・祝)
東京都 新橋演舞場
第1部「ツクヨミ~the moon~」
構成・演出・振付:
第2部「Victoria!」
作・演出:
出演:
※2020年4月8日追記:新型コロナウイルスの影響で大阪公演は6月上旬に延期、東京公演は中止になりました。
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kurowashi @kurowashi5051
春のおどり開幕しますように!
毎日朝晩お祈りしてます🙏
【会見レポート】“唯一無二”の桐生麻耶、トップスターラストの「春のおどり」へ意気込み述べる https://t.co/b6qq9mqRbv