笑いは生きる力!藤山直美らが奮闘する「笑う門には福来たる」東京公演が開幕

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「笑う門には福来たる」の東京公演が、本日7月3日に東京・新橋演舞場で開幕。昨日2日には公開舞台稽古と囲み取材が行われた。

5月に大阪・大阪松竹座でも上演された本作は、大阪船場で3代続く荒物問屋に稼いだ米殻商の娘・吉本せいが、商いより芸人や寄席に夢中な夫・吉本泰三と日本一の興行師を目指す物語。のちの吉本興業創業者であるせい役を藤山直美が、夫の泰三役を田村亮が務める。

東京公演初日に向けて藤山は、「意気込みすぎてうるさくならないよう、お客様と一緒に進んでいくようなお芝居になれば」と笑顔を見せつつ、自身の役どころについて「自分のお子さんやご主人を早く亡くされたりと、死に別れが多い方。人の哀しさをたくさん持っていて、その反面で笑いを作られたのかな」と分析。田村は「(僕の役は)早死にしますけど、幸せな男だと思いますよ」と前置きすると、「好き勝手やらせてもらって38歳くらいで死にますが、あとで幽霊として出てきます。生きているときよりカッコいいこと言ってるんです(笑)」とコメントした。

せいの弟・林正之助役を務める喜多村緑郎は、「この作品は舞台が面白いのは言わずもがなですが、楽屋もすごく面白い」と座組の仲のよさを明かし、「吉本せいを、お姉さんを支えたいというその一心で、この役を勤めさせていただいております。笑いもあれば涙もあり、その振り幅がすごく広い素敵なお芝居です」と真摯に語った。

藤山から「作品の見どころについては、西川くんが話します(笑)」と振られた、せいと泰三の息子・頴右役の西川忠志は、本作のキャッチコピーが“笑いは生きる力!”であることに触れ、「悲しみや苦しみなどいろいろある中、それを乗り越えての笑いです。最後はみんなで笑って、明日も元気に、家族や友達と普通に暮らせることが幸せだなって思っていただけるような作品になっています!」と言葉に力を込める。

最後に藤山は「みんなで心を一つにして舞台を勤めさせてもらっております。どうぞ新橋演舞場にお越しくださいませ」と来場を呼びかけ、会見を締めくくった。東京公演は7月27日まで。

「笑う門には福来たる ~女興行師 吉本せい~」

2019年5月3日(金・祝)~26日(日)※公演終了
大阪府 大阪松竹座

2019年7月3日(水)~27日(土)
東京都 新橋演舞場

原作:矢野誠一(中央公論社)
脚色:小幡欣治(「桜月記」より)
脚本:佐々木渚
演出:浅香哲哉

キャスト

吉本せい:藤山直美

吉本泰三:田村亮
桂春団治:林与一
桂文蔵:石倉三郎
とよ:仁支川峰子
竹本波津江:鶴田さやか
島村くら:東千晃
冬木信一:松村雄基
玉枝:大津嶺子
頴右:西川忠志
林正之助:喜多村緑郎

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