仙台一高のOBが井上ひさし「青葉繁れる」を読む、LondonPANDAリーディング公演

演劇企画集団LondonPANDAのリーディング公演「青葉繁れる」が、6月9・10日に宮城・アートスペース YOUTOで上演される。

「青葉繁れる」は井上ひさしが手がけた青春喜劇。ある日、東北の名門校・宮城県仙台第一高等学校（仙台一高）の落ちこぼれクラスに、東京の名門・日比谷高校から“俊介くん”が転校してくる。料亭の息子で映画マニアの“稔くん”以下、ユッヘ、デコ、ジャナリの仲良し4人組は、異性への過度の関心という共通の悩みから、転校生の俊介くんとあっという間に仲良くなり……。

本企画では、仙台一高出身の大河原準介が構成・演出を担当し、同じく同校のOBであるDULL-COLORED POPの東谷英人、言言 / 仙台シアターラボの飯沼由和、演劇ユニットせのびの村田青葉という3人の俳優が出演する。

大河原は「本の持つ魅力に、僕たちが見てきた空気感をプラスすることで、お客様と井上さんが描いていた世界を共有できれば」と述べ、「どのシーンも不可欠ではありますが、特に『一高らしい』部分を抜粋し、原作を読みたくなる、読み返したくなるリーディング公演にいたします。初の井上ひさし作品への挑戦です」と意気込みを語った。上演時間は約60分を予定。なお6月9日17:00開演回にはアフタートークが実施され、仙台一高で井上と同窓だった宮城教育大学の大泉勉名誉教授をゲストに迎える。