「JOHNNYS' YOU&ME IsLAND」が、昨日9月6日に開幕した。ステージナタリーでは初日の模様と、初日の開演前に行われた会見の様子をレポートする。
CDデビュー前のジャニーズJr.のみで構成された、初の帝劇公演となる本作。作・構成・演出を手がける
オープニングでは、宙に大きくレーザーで「夢」の文字が描かれた。そこにフライングで登場するMr.KINGの平野紫耀。そしてまばゆい光とともに永瀬廉、高橋海人をはじめ、ジャニーズJr.の面々が登場する。華やかなダンスが続く中、平野が突然、舞台美術に衝突。あわやショーは中止かと思われたが、平野は周囲の心配を振り切って、“Show must go on”の精神を貫くのだった。
ストイックに最高のショーを追い求め続ける平野は、まず太鼓や三味線を用いた和の世界に挑む。日本文化の魅力を体感する一方で、日本の負の部分にも目を向けなくてはならないと、今度は東京大空襲や学徒出陣など、戦争のシーンに。軍服を着込みライフルを持ったキャストが、客席の間を通り続々と舞台に上がっていく瞬間は、客席全体にもピリッとしたムードが広がる。そんなつらい歴史を経て、1964年には東京オリンピック開催に至った日本。Mr.KINGを中心としたバトン、Princeによるフラッグ、HiHi Jetのローラースケート、東京B少年のダンス、Love-tuneの殺陣、Travis Japanのステッキを用いたパフォーマンスが、その輝かしさを表現する。
続く2幕の冒頭では、初日特別ゲストとして佐藤勝利、玉森裕太、佐藤アツヒロが舞台に登場。「今日、急に出てくれと言われた」と語る3人。Mr.KINGの3人が1幕の感想を尋ねると、勝利は「岸(優太)が噛む(笑)! しかも割とすぐに!! でもそれくらいみんな全力でやってるということですよね」とキャストをねぎらう。玉森は「昨年出させていただきましたが、よりパワーアップしてますね」と後輩たちのがんばりを褒めつつ、「ただ廉の『先行ってんぞ!』っていう演技がね……。そこがどうも鼻についた」と永瀬の演技をまねしながらダメ出し。永瀬がタジタジになると、客席から大きな笑いが起きた。最後にアツヒロが「ジャニーズの歴史が詰まっていて、みんながそれを見事に演じていてすごいなと思いました」と褒めると、Mr.KINGの3人はほっとした笑顔を見せた。
ゲストが退出すると、シーンは再び物語の世界へ。それぞれのグループが歌とダンスで観客を魅了するが、「俺の目指しているものはもっと先にあるんだ!」と平野は叫び、徐々に仲間たちとの溝が深まっていく。そして永瀬の仲裁もむなしく、ついに海人ともぶつかってしまう。焦燥感に駆られる平野は、ある“声”の導きで宇宙へ飛び出すことに。そこで平野は、タイタニック号沈没事故やヒンデンブルク号爆発事故や最近のスペインのテロ事件など、人類のさまざまな悲劇の歴史を目の当たりにする。「平和のために、僕たちはもっと学ばないといけない」と決意を新たにした平野を、永瀬とPrinceの3人は宇宙まで追いかけて来た。さらにほかのメンバーも海人の導きで宇宙へとやって来て、平野を囲む。1人で突っ走り過ぎたことを詫びる平野を、全員が受け止め、お互いの大切さを確認し合うジャニーズJr.たち。そしてそれぞれの“夢”を語り始めるが、その中でPrinceから「叶えよう、俺たち3人でプリンスホテルでやる俺たちの公演、絶対成功させようぜ!」と突如発表があり、客席からはきゃーっという歓声が上がった。
最後は、「ジャニーズ・アイランド」おなじみのエンディング曲「明日に架ける橋」に乗せて、色とりどりの衣装に身を包んだメンバーが息の合ったダンスを披露。これまでの「ジャニーズ・アイランド」を踏襲しつつも、グループそれぞれの魅力、ジャニーズJr.としての一体感、そして若さと希望を全面に打ち出した、パワフルな舞台となった。
なお初日前に行われた記者会見には、きらびやかな衣装に身を包んだキャストが帝劇の階段にずらりと勢揃い。「しっかりと稽古を重ねてきたので、その成果をお見せできたら。でも今日もまた変更があったくらいで……」と平野が語ると、永瀬が「今日変更があった人!」と声をかけ、永瀬をはじめ数名が挙手。「今手を挙げた人、内心は結構焦っています」と永瀬が心境を明かすと、海人が「でも直前に変更があるのは毎年恒例な感じがする。そうやって変更対応しているときが、ジャニーズだなって思います」と続ける。それぞれの見せ場については、Princeが「書道パフォーマンスをやります。書く文字は同じですが、僕らの魂は毎公演変わっていきます!」、HiHi Jetが「新しいローラースケートのパフォーマンスをやります」、東京B少年は「マイケル・ジャクソンのダンスを。新しい技もあるんです」、Travis Japanは「『夢のハリウッド』というオリジナル曲で、バーレスクのような世界観に挑戦しています」、Love-tuneは「『烈火』という新曲で殺陣に挑戦し、龍を倒します!」とそれぞれのアピールポイントを元気良く答えた。
“夢”というテーマについては、永瀬が「この舞台での経験を生かして、将来はジャニーズが日本のエンタテインメントの中心と言われるような、そういう存在になっていきたい」と意気込みを語ると、Travis Japanの川島如恵留は「日本から世界に向けてジャニーズという偉大な文化があることを広めていきたい。ジャニーズという文化を世界に発信していきたいです」と続け、メンバーから大きな拍手が起こった。最後に平野が「ジャニーズJr.だけで帝国劇場のステージに立たせていただけるのはすごいこと。日々成長できるような舞台にしていきたいので、応援よろしくお願いいたします」と挨拶し、会見を締めくくった。公演は9月30日まで、東京・帝国劇場にて。
「JOHNNYS' YOU&ME IsLAND」
2017年9月6日(水)~30日(土)
東京都 帝国劇場
作・構成・演出:
出演:Mr.KING(平野紫耀、永瀬廉、高橋海人)、Prince(岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹)、HiHi Jet(橋本涼、井上瑞稀、猪狩蒼弥、高橋優斗)、東京B少年(那須雄登、佐藤龍我、浮所飛貴、岩崎大昇、藤井直樹、金指一世)、Love-tune(安井謙太郎、萩谷慧悟、真田佑馬、諸星翔希、長妻怜央、阿部顕嵐、森田美勇人)、Travis Japan(宮近海斗、吉澤閑也、中村海人、梶山朝日、七五三掛龍也、川島如恵留)
※高橋海人と高橋優斗の高の字は、はしごだかが正式表記。岩崎大昇の崎の字は、たちざきが正式表記。
関連記事
ジャニー喜多川のほかの記事
リンク
- 帝国劇場『ジャニーズ YOU&ME アイランド』
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
tsu @Kkp_Yuta_Win
>Princeから「叶えよう、俺たち3人でプリンスホテルでやる俺たちの公演、絶対成功させようぜ!」と突如発表があり、客席からはきゃーっという歓声が上がった。
どこのWSや新聞も取り上げてなかったけど本当なんだね😭
https://t.co/sfUfL0rTJF