ミュージカル「プリシラ」が本日12月8日に開幕。これに先がけ、ゲネプロと囲み取材が行われた。
「プリシラ」は、3人のドラァグクィーンたちの珍道中を描いた1994年公開のオーストラリア映画が原作。ミュージカル版は2006年に初演され、ロンドン・ウエストエンド、NY・ブロードウェイを含む15カ国以上で上演されてきた。日本初上陸となる今回は、演出を
物語は、DIVA(ジェニファー、
砂漠の真ん中にある街、アリス・スプリングスでパフォーマンスをするため、1台のバス・プリシラ号をチャーターし、砂漠を縦断する旅に出る3人。さまざまなピンチに見舞われながらも、
囲み取材には、山崎、陣内、ユナク、古屋、宮本の5人が登壇。宮本が「皆さん、本当に素敵です。役が完全に身体に入ってますし、特に陣内さんの母性には驚かされると思います」と絶賛すると、陣内は「……新しい扉開いちゃったかも」とすっかり役に入り込んだ様子で答え、会場を和ませる。続く山崎は「ティックは、自分が男性なのか女性なのかについてとても葛藤していて。でもドラァグクイーンの衣装着た瞬間に『他の2人に負けないくらい華やかにならないと!』と自然にそういう気持ちが湧いてくるんです」と自身の役柄と真摯に向き合った。
ユナクが「もう着られないような衣装ばかりなので楽しいです」と目を輝かせると、すかさず陣内が「いや、これからまた着る機会があるかもしれないわよ」と突っ込みを入れる。同じくアダム役を演じる古屋は「腰の使い方から歩き方までいろいろ試行錯誤しながら、ボディラインの見せ方にこだわって踊ってます。横断歩道渡るときについ練習しちゃいますね(笑)」と照れくさそうに語った。
「ひどい目に遭った3人が励まし合いながら歌う『トゥルーカラーズ』がお気に入り」という山崎は「この作品には、歌とダンスと芝居が同じ量だけ組み込まれてるので、何でもできなきゃいけないんです」と苦労を明かす。さらに「必死になって踊ってると、だんだん男の陣内さんが出てくるんだよね」と面白エピソードが飛び出すなど、会見は終始和やかなムードで進行した。
最後に宮本は「実はだいぶ厳しい稽古だったんです。覚悟しないとできない役ばかりなので、全員よくここまでやったなと。みんな行くとこまで行ってます!」と自信たっぷりに語り、山崎が「『プリシラ』は、笑いあり、涙ありで本当に振り幅の大きい作品。2016年を締めくくる最高のエンタテインメントになっていますので、ぜひ体感していただきたいです」と観客に呼びかけ、会見は終了。初日に挑む出演者の4人が「行くわよ! ソレソレー!」と元気いっぱいに宣言すると、会場からは拍手が沸き起こった。
公演は12月29日まで。12月12日18:00開演回後には「山崎育三郎×ローラン・バン sing&talk」が、12月14日、20日、22日の終演後にはキャストと一緒に歌って踊れるカーテンコール「プリシラナイト」が開催される。なおカーテンコールのみ撮影可能となっているので、来場の記念に彼らの姿を収めてみては。
ミュージカル「プリシラ」
2016年12月8日(木)~29日(木)
東京都 日生劇場
演出:
キャスト
ティック(ミッチ):
アダム(フェリシア):
バーナデット:
DIVA:ジェニファー
DIVA:
DIVA:
ミス・アンダースタンディング:
ボブ:
マリオン:
シンシア:
シャーリー:はるはる
穴沢裕介
ICHI
大音智海
北村毅
高木裕和
土器屋利行
加藤憲史郎
陣慶昭
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