プリシラ号出発！山崎育三郎、華やかな衣装で登場「新しい自分に出会いたい」

ミュージカル「プリシラ」の製作発表が、本日9月7日に東京・ソラマチにて開催。公演にも出演するお笑い芸人のキンタロー。がMCを務め、出演者の山崎育三郎、陣内孝則、超新星のユナク、Leadの古屋敬多が登壇した。

「プリシラ」は、3人のドラァグクィーンたちの珍道中を描いた1994年公開のオーストラリア映画が原作。ミュージカル版は2006年に初演され、ロンドン・ウエストエンド、NY・ブロードウェイを含む15カ国以上にて上演されてきた。日本初上陸となる今回は、演出を宮本亜門が担当する。また劇中で登場するバス・プリシラ号にちなんだ、プロモーション用のバスが都内を回遊。製作発表と併せて、「プリシラ号出発式」も同時に行われた。

4人はきらびやかな衣装に身を包み、大きな花飾りを頭に着けて登場。ティック（ミッチ）役の山崎は「こんにちは、山崎育三郎です。……というか普通の喋り方のままでいいのかな？（笑）」と冒頭から笑いを誘う。続くバーナデット役の陣内は、自身の格好を「戦闘能力を失ったマジンガーZのよう」と形容し、「マネージャーには役作りのために20kg痩せろと言われ、今日は脇毛を剃ってこいと言われ……女房に剃ってもらいました」と面白エピソードを披露。「再来年還暦を迎えるのですが、これは還暦前にやる仕事じゃないと思います！ でも『プリシラ』はとてもいい作品。“顔がいい”というだけで売れっ子になってしまったので、この作品で一皮剥けたいと思います」とおどけつつ、意気込みを語った。

過去に2度、韓国で「プリシラ」を観たというアダム（フェリシア）役のユナクは、「すごく楽しくて盛り上がる作品」と本作を評し、自らの役について「アダムはすごく男性にモテる役。本番に向けて美しくムキムキになれるように、10月から本格的に身体を鍛えます」と力強く回答。ユナクとWキャストでアダムを演じる古屋は、「役をものにして、世界一のドラァグクイーンになれるようがんばります！」とコメント。また2015年に上演された「SUPERLOSERZ SAVE THE EARTH 負け犬は世界を救う」でも宮本の演出を受けた経験を踏まえ、「亜門さんの現場は毎回がサプライズなんです！」と瞳を輝かせながら、これから始まる稽古への期待を語った。

プライベートでの交流はあったが、宮本と仕事をするのは今回が初めてという山崎。「亜門さんは太陽のようにエネルギッシュな方。亜門さん演出のもと、新しい自分に出会えるのではないかと期待しています」と抱負を述べ、さらに陣内は「彼は情熱的で作品愛が深い人。面白い化学反応を起こしてくださるのでは」と真摯に答えた。

最後にユナクが、「『プリシラ』は、心が癒される、家族愛、友情が盛りだくさんの素晴らしい作品なので、ぜひ観てくださいね」とファンにメッセージを送り、製作発表は終了。「このバスを見つけたら幸せになれます。ぜひ待ち受けにしてくださいね」と山崎が語ったのち、プリシラ号は無事に出発した。ミュージカル「プリシラ」は、12月8日から29日まで東京・日生劇場にて上演される。