昨日5月3日(日本時間)に、アメリカ・ラスベガスにて「KABUKI LION 獅子王」が開幕した。
2度目の「Japan KABUKI festival in Las Vegas」として上演される本作。2015年8月に開催された第1回では、ホテル・ベラージオの巨大噴水で「Koi-Tsukami "Fight with a Carp"」を上演し、10万人超の観客を集めた。
新たに上演される新作歌舞伎「獅子王」は、親獅子が子獅子を谷底に落として這い上がるのを見守るという物語に、つづら抜け、早替り、本水を使った大滝の立廻りなど、歌舞伎の特徴的な演出に加え、下駄タップなど、ラスベガスを意識したネタが盛り込まれている。親獅子は市川染五郎が演じ、兄獅子を
また、本作では映像も第3の役者として活躍。扇状に広がった舞台左右の壁には、最新技術を使用した映像が映し出され、色鮮やかな情景や大迫力で動き回る大蛇(おろち)を再現。舞台上の俳優の動きに合わせ、火の玉や矢が放たれる演出も見られた。
クライマックスは親子獅子が見せる毛振り。初日のカーテンコールはスタンディングオベーションとなった。染五郎は初日を終え、「できたらいいなと思うことが、幕を開けて始まった…、これはもう、ブレーキのないスタートだと思っています」とコメント。「これが歌舞伎だ、と皆さんがご覧になるわけですから、出演者は歌舞伎の精神、演出を体現できないといけません。特に若手は、そういう大きな責任をもってこの公演に参加していると思うので大変です。私も一緒に頑張ります」と意気込みを語った。
市川染五郎コメント
ラスベガスについてから寸暇を惜しんでの稽古、そんななか、初日の幕を開けて降ろすことができたことは、本当に皆さんの力だと思っています。こういうことをやりたい、できたらいいなと思うことが、幕を開けて始まった…、これはもう、ブレーキのないスタートだと思っています。
この作品は、こちらに来ていただかないとご覧になれない作品で、こちらの方にできるだけ多く見ていただく、それが目標です。何回も公演していただける作品を目指して初日を迎えました。さらに、一年中公演を、それも世界中の人がこの作品を上演する、世界中の人に歌舞伎を演じていただく、そこを目ざします。
映像については、色彩や美しさという歌舞伎に不可欠な要素があり、そこが共通言語だと思います。私は映像が歌舞伎の一つの演出方法となるような予感がしています。今回はその第一歩です。一回一回の公演の反応を敏感に感じ取り、次へつなげる、そういう日々を送りたいですね。
これが歌舞伎だ、と皆さんがご覧になるわけですから、出演者は歌舞伎の精神、演出を体現できないといけません。特に若手は、そういう大きな責任をもってこの公演に参加していると思うので大変です。私も一緒に頑張ります。初日は皆が持っている力をマックスに出したと思います。でも、明日はもっと伸びしろができる、マックスが上がります。明日もできることが本当にありがたいことです。
「KABUKI LION 獅子王」
2016年5月3日(火)~7日(土)
アメリカ・ラスベガス MGMグランド デヴィッド・カッパーフィールド劇場
出演:市川染五郎 /
関連記事
市川染五郎(7代目)のほかの記事
リンク
- Panasonic presents Wonder KABUKI Spectacle at MGM Grand -獅子王SHI-SHI-O- “The Adventures of the Mythical Lion”
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
Gnews @Gnews__
[エンタメ]新作歌舞伎「獅子王」染五郎主演でラスベガスにて開幕、下駄タップも - ナタリー https://t.co/wFexapggWx 昨日5月3日(日本時間)に、アメリカ・ラスベガスにて「KABUKI LION 獅子王」が開幕した。 「Japan KABUKI festi…