ラスベガス歌舞伎「獅子王」「鯉つかみ」など、伝統芸能の演目がEテレで続々と

「初春 世界を魅了！伝統芸能のパイオニアたち」が、明日2017年1月1日12:00よりEテレにて放送される。

歌舞伎や日本舞踊、邦楽など伝統芸能に携わる人々が多数出演し、その芸を紹介するこの番組。5月にアメリカ・ラスベガスにて上演された、市川染五郎主演の歌舞伎「獅子王」をはじめ、同じく染五郎がラスベガスにて2015年8月に出演した「鯉つかみ」の模様がオンエアされる。このほか、DRUM TAOによる和太鼓の演奏、日本舞踊家・藤間勘十郎がオーケストラと共演した「『四季』から『冬』」などの様子も。

番組司会を務めた宮本亜門は、収録を終えて「外国のお客様が日本に多く来ていることも含めて、いま日本がどう自分たちをアピールしていくか、本質をどう忘れずに広めていくかということがちゃんと入っていて、お正月にはとても良い番組だと思いました」とコメントしている。

宮本亜門コメント

これからオリンピック、パラリンピックに向けて、すごく大切な論点がたくさんあった気がしています。やっぱり外国のお客様が日本に多く来ていることも含めて、いま日本がどう自分たちをアピールしていくか、本質をどう忘れずに広めていくかということがちゃんと入っていて、お正月にはとても良い番組だと思いました。司会をしながらも視聴者のように横にいて、いろんなものを感じていました。これ、数年前だったらこういう番組できなかったんじゃないかなと思うんですね。すっごい良い時期に入ったと思うし、これは大きなきっかけになるのかな、と。視聴者においてもそうなるんじゃないかなと思います。

番組の見所について

チャレンジと伝統のふたつが、出演者もゲストも含めて、両方がちゃんとそこに、両足が地について「何が良いものか」って語り合っていることかな。エンターテインメントの日本の未来でもあるし、伝統芸能の日本の未来でもある。それをちゃんと地に足をついて語りあっていたことが良かったと思います。

藤間勘十郎コメント

海外の人たちのほうが関心もあるし、日本のことが本当に好きでいてくださるってことが、日本の古典芸能をやるものとしてはすごく嬉しかったです。だけに、もっともっと日本人の人たちに広めていきたいという気持ちが強まりました。（この番組を）本当に日本の人に見て欲しいです。

東京フィルとの共演の収録に向けて

先ほどの（収録で出た）パックンの和食の話が僕の心の中に響きましたんで、なるべく本質を変えることなくね、マッチしたというのかな、ひとつになった作品を作っていきたいと思います。