「ただいま」RADWIMPS、思い出の横アリで熱演2時間半

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昨日4月17日と本日18日にRADWIMPSが、神奈川・横浜アリーナにてワンマンライブ「春ウララレミドソ」を実施。満員のオーディエンスを前に、約2時間半にわたるパフォーマンスを行った。

4月17日に横浜アリーナで行われた「春ウララレミドソ」の模様。(撮影:太田好治)

4月17日に横浜アリーナで行われた「春ウララレミドソ」の模様。(撮影:太田好治)

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野田洋次郎(Vo, G)(撮影:太田好治)

野田洋次郎(Vo, G)(撮影:太田好治)

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桑原彰(G)(撮影:太田好治)

桑原彰(G)(撮影:太田好治)

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武田祐介(B)(撮影:太田好治)

武田祐介(B)(撮影:太田好治)

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山口智史(Dr)(撮影:太田好治)

山口智史(Dr)(撮影:太田好治)

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肩を寄せ合い「白と黒と4匹のワルツ」を連弾するRADWIMPS。(撮影:太田好治)

肩を寄せ合い「白と黒と4匹のワルツ」を連弾するRADWIMPS。(撮影:太田好治)

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RADWIMPSがライブを行うのは、2012年8月に出演した「SETSTOCK'12」「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO」以来約8カ月ぶり。さらにワンマンは「絶体延命ツアー」から約2年ぶりとあって、初日公演の場内は異様な期待と興奮で包まれていた。そして暗転と同時に聴こえてきたのは柔らかなSE。さらに天井からアリーナエリアに花びらが舞い落ち、ステージ中央に立つ野田洋次郎(Vo, G)にスポットライトが当たる中で1曲目の「愛し」が始まった。桑原彰(G)、武田祐介(B)、山口智史(Dr)は穏やかに音を奏で、オーディエンスは4人のアンサンブルを全身で受け止める。

ミディアムテンポのナンバーでライブのスタートを切ったメンバーだったが、野田の「はっちゃけるぞ!」のひと言で一変。疾走感を煽るようなモノクロの映像にあわせて「ギミギミック」を披露し、アグレッシブなモードにシフトしていく。桑原の鳴らすヒステリックなギターフレーズが炸裂する「ソクラティックラブ」では、野田がハンドマイクでステージを歩き回る。4人の盤石のアンサンブルに観客は圧倒された様子で、曲が終わるたびにざわめきや興奮気味の歓声が起きていた。

「ただいま。ヤベエなヤベエな。やり尽くすので最後までよろしくお願いいたします」と野田が宣言して始まったブロックでは、スクリーンにメンバー4人の姿が初めて映し出され観客の熱狂を煽っていく。「シザースタンド」で桑原はアコースティックギターを爪弾き、武田はアップライトベースで丸みを帯びた音を奏でる。さらに野田はピアノの弾き語りを織り交ぜ、息の合ったセッションを展開していった。

あまりの暑さに野田が「9曲目で脱ぐ予定だったけど、暑いので脱ぎます。脱がせたなコノヤロウ」と言い放つと、会場の空気はさらに熱を帯びていく。そこから続いたのは「有心論」。シンガロングをする観客とコミュニケーションをとるように、野田は客席を見渡しながら声を張り上げ、ラストでは野田と観客の声がひとつに解け合い一体感を作り出していた。「遠恋」では桑原と武田による激しい弦対決が繰り広げられ、さらに山口に挑むように野田がドラムを乱打する。こういった自由なセッションはライブ中に何度も挟み込まれ、彼らが演奏する喜びを噛み締めていることを伺わせた。「二度と会うことができない人たちへ歌います」という紹介から始まった新曲「ブリキ」では、青い光がステージを覆い会場はノスタルジックな雰囲気に。オーディエンスは初めてライブで披露される曲に耳を傾け、歌詞に込められたメッセージをじっくり味わっていた。

客席からあがった「ありがとう」の声に、野田は「こちらもありがとう」と返し、そこから初めて横浜アリーナに立った学生時代の思い出を語り出す。そして山口の軽やかなマーチングドラムに乗せて野田の歌声が響いた「DADA」をはじめ、不穏なアンサンブルと挑発的な歌詞が絡む「G行為」、野田がイントロのフレーズを繰り返し観客を焦らした「おしゃかしゃま」、野田のバンドへの思いが吐露された「独白」などタイプの異なる楽曲が続いた。

野田の息づかいが聴こえるほど生々しい歌声が響いた「25コ目の染色体」を経て、アップテンポな楽曲が続く終盤へ。「いいんですか?」では手拍子と合唱がバンドと観客の垣根を消し、ハッピーな空気が漂う。そして「必ずまた会いましょう。たくさん約束をして毎日を生きたらいいんじゃないかな」という野田の言葉から「ドリーマーズ・ハイ」へ。本編で全21曲を無事演奏し終えた4人は、肩を組み笑顔を浮かべていた。

その後、アンコールを求めるように始まったのは、観客による「もしも」の合唱。サビが何度か繰り返されたあと、突然アリーナエリアの後方がざわめきだし、それは会場全体に伝播していく。スクリーンには客席に降り立ったメンバーが現れ、4人はゆっくりと観客とコミュニケーションをとりながらセンターステージに移動した。野田の「こんなところに来ちゃいました。みんなの近くで演奏したくて、ここに来たんです」という言葉から始まったアンコールは、4人が肩を寄せ合いながら連弾した「白と黒と4匹のワルツ」に始まり、「me me she」のアコースティックバージョン、ループマシンを使いながら奏でられたインストゥルメンタルナンバーなどが披露され、RADWIMPSの新しい側面を提示する。さらにダブルアンコールでは「懐かしい曲を」と「最大公約数」が届けられ、感動的なフィナーレを演出する。野田は「幸せです。今日はありがとう。ホント幸せです」と何度も感謝を繰り返し、ファンとの絆を確かめているようだった。

なおRADWIMPSは9月15日に宮城・国営みちのく杜の湖畔公園みちのく公園北地区 風の草原で野外ライブ「青とメメメ」を開催する。

RADWIMPS「春ウララレミドソ」
2013年4月18日@神奈川県 横浜アリーナ公演セットリスト

01. 愛し
02. ギミギミック
03. ソクラティックラブ
04. 透明人間18号
05. トレモロ
06. シザースタンド
07. 有心論
08. 遠恋
09. シュプレヒコール
10. ブリキ
11. 螢
12. DADA
13. G行為
14. One Man Live
15. おしゃかしゃま
16. 独白
17. 25コ目の染色体
18. ます。
19. 君と羊と青
20. いいんですか?
21. ドリーマーズ・ハイ
<アンコール>
22. 白と黒と4匹のワルツ
23. me me she
<ダブルアンコール>
24. 最大公約数

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読者の反応

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ごんwimper BLT 6/13参戦 @washizugon

#春ウララレミドソ
このライブで初参戦して
今まで浴びたことない
音の圧力、迫力を受けて
完全にファンになりました

この日までに行ったことあるライブはさだまさしのみでしたね笑

そりゃ、迫力が違いすぎますね

https://t.co/3jDjvux6m4

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