Tパレ1周年ライブでアイドル5組が個性抜群パフォーマンス

2012年6月12日 21:34 139 1 音楽ナタリー編集部

139

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

34 20
1 シェア

タワーレコードのアイドル専門レーベル「T-Palette Records」の設立1周年を記念したライブイベント「T-Palette Records 1st. Anniversary Live」が、6月9日に東京・原宿アストロホールにて開催された。

客席にサインボールを投げ入れる出演者たち。

大きなサイズで見る（全35件）

しず風＆絆～KIZUNA～

大きなサイズで見る（全35件）

LinQ

大きなサイズで見る（全35件）

lyrical school（tengal6）

大きなサイズで見る（全35件）

Negicco

大きなサイズで見る（全35件）

バニラビーンズ

大きなサイズで見る（全35件）

終演後の取材では嶺脇社長を囲んで記念撮影。

大きなサイズで見る（全35件）

2011年6月、アイドル専門の新レーベルとして設立されたT-Palette Records。レーベル代表を務める嶺脇育夫タワーレコード代表取締役社長は、プライベートでもアイドルの現場に足を運ぶほどの自他ともに認める“アイドルヲタ”で、レーベルからはこの1年の間に、嶺脇社長の確かな審美眼で選ばれたバニラビーンズ、新潟在住のNegicco、名古屋在住のしず風＆絆～KIZUNA～、福岡在住のLinQの計4グループが新作を続々と発表した。

この1年間の総決算と言える今回のイベントには、上記4組が集結。あいにくの雨模様にもかかわらず、会場にはフロアを完全に埋め尽くすほど大勢のアイドルファンが詰めかけ、場内は開演前から異様な熱気に包まれていた。数分押しでスタートしたオープニングでは、MCの吉田豪と嶺脇社長が登場した段階で観客はすでにヒートアップ。2人はハロー！プロジェクトに関するタイムリーかつコアな情報もそこそこに、「押しちゃったんで、さっそくお呼びしましょう」と、トップバッターのしず風＆絆～KIZUNA～を呼び込む。

道着を羽織った絆～KIZUNA～の4人の演舞に続き、しず風の2人が合流すると、1曲目の「ドキドキパニック」から6人はステージ上をところ狭しと大暴れ。メンバーが客席にダイブしたり、口に含んだ水を吹きかけたりとパンクスさながらのパフォーマンスで、初っ端から会場を熱く盛り上げる。T-Paletteのメンバーは皆、夏のビッグイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL 2012」への出演が決定しているが、3年連続の参加となる彼女たちは「今年こそ」とバックバンドを取り入れた“I ロック”スタイルでの参加を熱望。観客、嶺脇社長、そしてUstream中継を通じて観戦している全国のアイドルファンに向けてその熱意をアピールした。

続いての出演者、LinQが登場する前には、客席でもファン同士で観覧ポジションの譲り合いが行われる。お互いの気持ちを思いやる、あたたかい光景だ。総勢30名におよぶLinQからは選抜メンバー10名が参加し、MCを挟まず5曲を立て続けに熱唱。新曲「祭りの夜～君を好きになった日～」では、全員が緑のペンライトを振り、髙木悠未がハッピを着て踊る、文字どおりお祭りムード満点のパフォーマンスが披露された。なお、この楽曲はT-Palette Recordsよりニューシングル「シアワセのエナジー / 祭りの夜～君を好きになった日～」として7月18日にリリースされるので、ファンは楽しみにしておこう。

イベントが中盤にさしかかったところで、嶺脇社長は突然「T-Palette Recordsに新しい仲間が加わりました」と、シークレットゲストを呼び入れた。「lyrical school」という耳慣れない名前で呼ばれたのは、6人組の清純派ヒップホップアイドルユニット、tengal6だ。彼女たちは今年8月よりlyrical school、通称“リリスク”にグループ名を変更。「TOKYO IDOL FESTIVAL 2012」にはリリスクとして2日連続で出演する。今回のライブでは、tengal6として最初で最後のフルアルバムとなった「CITY」に収められている「perfect☆キラリ」「プチャヘンザ！」など計4曲を披露。ライブ後のMCでは、リーダーのerikaが「ウチらを通してラップの楽しさを広められるようがんばります」と、新天地＆新名義で挑む今後の抱負を語った。

次のNegiccoは、6月20日リリースのニューシングル「あなたとPop With You!」に合わせたブルーのワンピースでステージへ。リーダーNao☆いわく「7月に結成されたので、夏は何かと気合が入る」という彼女たち。この日のライブでは、これからの季節を意識したサマーチューン「あなたと～」をはじめ、フジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ！」エンディングテーマに起用され話題を集める代表曲「圧倒的なスタイル」など5曲が歌われた。過去2年の「TIF」には、ほかのイベントと重なり不参加だったNegiccoだが、今年は念願の初出演が決定。終演後の記者会見では、Nao☆が「希望も何もなかったNegiccoが、T-Palette Recordsさんに所属させていただいたことで、ひとつの光が見えました」と感謝の思いを伝え、「これからもくじけずに……折れやすいNegiccoなので、折れないようにがんばっていきます」と決意を語った。地元新潟を拠点に努力を重ねてきた彼女たちは、来月で結成10周年を迎える。

イベントのトリを務めたのは、NegiccoとともにT-Palette Records第1弾アーティストとしてレーベルに参加したバニラビーンズ。独自のスタイルを追求したライブパフォーマンスと、吉田豪も「抜群の安定感」と太鼓判を押す達者なトークで観客を魅了した。3曲目に披露された「ノンセクション」は、7月4日にリリースされる最新シングル曲で、この日が初お披露目。曲調は意表をつく8ビートのロックサウンドだ。T-PaletteのYouTube公式チャンネルでは一足早くビデオクリップが公開されているので、気になる人はさっそくチェックしておこう。なお、シングルのブックレット付き初回限定盤には恒例のカバーシリーズとして、RCサクセション「君が僕を知ってる」のカバーが収録される。

全グループのライブが終了したあとは、次のイベントへ向かったしず風＆絆～KIZUNA～を除く4組のメンバー全員が壇上へ。それぞれサインの入ったカラーボールを客席へと投げ入れるファンサービスで、およそ3時間におよんだにぎやかなステージを締めくくった。