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キューン20オーディション、リキッド舞台に11組が熱戦

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Ki/oon Musicの設立20周年を記念した新人発掘オーディションのファイナルイベント「キューン 20 イヤーズオーディション ファイナル」が、4月8日に東京・LIQUIDROOM ebisuにて行われた。

これは設立20周年イベント「キューン20 イヤーズ&デイズ」の一環として開催された企画。約4000組の応募者の中から選ばれた11組がLIQUIDROOMのステージに立ち、グランプリの座、そして4月29日に同会場で行われるASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブでのオープニングアクト権を巡って、熱いパフォーマンスを繰り広げた。

イベントの司会は篠原ともえとジョージ・ウィリアムズが務め、各組10分ずつのステージが始まった。トップバッターのKANA-BOONは、アグレッシブなパフォーマンスとスリリングな音像、伸びやかなボーカルでオーディエンスを惹きつける。続くLocal Blue Sheepsはmoegi(Vo, G, Key)の透明感のある歌声、変拍子も取り入れたトリッキーな楽曲展開でフロアを魅了した。3組目のCURTISSはドラムレスの3ピースバンド。浮遊感のあるメロディラインと鮮烈なギターの音で、独特の世界観をアピールした。The Caplocksは各メンバーが表情豊かな音色を鳴らし、これが2回目のライブとは思えないほどの堂々としたパフォーマンスを展開する。敗者復活枠で出場を果たしたWONDERVERは、相澤龍伸(Vo, G)のさわやかで甘いボーカルとポップなサウンドで、会場を優しく温かな空気に染め上げた。

休憩の後、後半6組のライブがスタート。後半1番手の惑星アブノーマルは、エキセントリックなパフォーマンスと昭和歌謡テイストを漂わせるサウンドで、フロアを大いに沸かせた。前日7日の真心ブラザーズとゴスペラーズの対バンイベントにも「真心賞」受賞者として出演していた増子周作は、この日唯一のソロアーティスト。素朴でまっすぐな歌詞を、アコースティックギターの弾き語りで力強く美しい声で歌い上げる。続くナードマグネットは、須田亮太(Vo, G)の哀切さを感じさせるボーカルをパワフルなアンサンブルが支え、フロアを熱く盛り上げた。

THE JAGUARはオーディエンスの心をがっちりとつかむ、圧巻のステージングを見せる。小技の効いた痛快なアレンジと抜群のテクニックで、観客を楽しませた。その後のScenarioartは、ポエトリーリーディングからライブを始めて独特の世界を構築。穏やかなメロディラインや激しいアンサンブルなど、多彩な表情をアピールした。ラストを飾ったのはミズキ(Vo)、アラト(B)の2人からなるユニットthe Marddies。ソウルフルなミズキの歌声とそれを支えるアラトのベースラインで、艶やかなパフォーマンスを見せつけた。

すべてのアーティストのパフォーマンスが終わり、審査を経ていよいよグランプリが発表に。グランプリとして名前が読み上げられたのは、トップバッターを務めたKANA-BOON。彼らを選んだ理由について、Ki/oon Music代表取締役の中山道彦は「クオリティが高くて本当に迷いました。でも、『アジカンのオープニングを飾るのにふさわしい』という点で、KANA-BOONを選びました」と説明した。見事グランプリに輝いたKANA-BOONのメンバーは「驚いてます! どうしよう!」と狼狽しつつも、今後の目標を篠原から尋ねられて「とりあえずアジカンのゴッチと仲良くなりたいです!」とブチ上げ、フロアを笑わせた。

ハイレベルな11組による熱戦となった「キューン 20 イヤーズオーディション ファイナル」。グランプリを獲得したKANA-BOONはもちろん、ほかの10組のアーティストも、このイベントを機にさらなる活躍を見せてくれそうだ。

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